【E3 2018】『Concrete Genie』(仮称)クロスレビュー! 街の闇を浄化する幻想的色彩が絵心を刺激する!

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【E3 2018】『Concrete Genie』(仮称)クロスレビュー! 街の闇を浄化する幻想的色彩が絵心を刺激する!

“絵で遊ぶ”ゲームプレイを初試遊! 街全体をキャンバスに、十人十色のアートが描かれる!

PlayStation®4用ソフトウェア『Concrete Genie(コンクリート・ジーニー)』(仮称)は、2014年に登場したフライトアクション『Entwined(エントワインド)』を手掛けた、ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)の開発チームPixel Opus(ピクセルオーパス)が贈る新たなファンタジー。いじめられっ子の少年「アッシュ」を操作するアクション・アドベンチャーゲームだ。

舞台となるアッシュの故郷「デンスカ」は、空も街並みもどんよりとした灰色一色。そんな街で、彼は魔法の絵の具に出会う。アッシュが描いた絵には生命が吹き込まれ、描かれた景色や不思議な生き物たちが動き出し、街に活気を、そしてアッシュ自身を生き生きとさせていく。

米国・ロサンゼルスで開催された「E3 2018」では、メディア向けに本作の試遊台が用意されていた。”絵で遊ぶ”ことをコンセプトにしたゲームプレイを体験できたので、クロスレビューをお届けしよう。

※「E3 2018」での発表内容です、日本での発売など詳細は未定のものが含まれます。

【クロスレビュー①】
「スーパーペイント」で描く大スケールのアートに自分でうっとり

アッシュが魔法の絵筆で描いた絵には命が宿り、その効果は汚染された街の闇を浄化する。浄化が済んだ場所は、その印として電球が点灯。描いた”かいじゅう”は次のエリアにつながる道を開くための特別な力を持っているが、浄化された壁の中しか歩けない。そこでプレイヤーは街中の壁を浄化しながら”かいじゅう”を誘導し、次のエリアへの道を開いてゲームを進めていく。

今回の試遊では、こうしたゲームの基本を初めて確認することができたわけだが、システムや仕組みに執着し、攻略的な進め方をするのは、はっきり言って野暮というもの。本作の魅力は、ストーリーにどっぷりと浸り、絵を描くクリエイティビティやオリジナリティを楽しめるところだと思う。

絵を描く際は、手持ちのデザインパーツを選び、配置し、変形させ、組み合わせることで完成させていく。ワイヤレスコントローラー(DUALSHOCK®4)のモーションセンサーを利用した直観的操作で描けるのもポイントだ。どんな絵を描くかも、じつに自由。草木の近くに火を描くと燃え広がりそうな気がして避けていたが、隣の試遊台では枝に花が咲くように火を灯していた。不思議な発想をする人だと思って眺めていたら、星空にいくつもの太陽がある自分の絵を珍しいと言われてしまった。汚染の闇を浄化する目的は同じなのに、そのための表現は人によってまるで違う。”かいじゅう”の力を借りて、より大きく描けるようになる「スーパーペイント」の絵は自分でもうっとりするほど幻想的で、プレイヤーの個性はもっと色濃く表現されるだろう。

おそらく発売後は、PS4®のシェア機能を使って次々と自慢の絵がアップされるはず。ほかのプレイヤーの絵と見比べてみる楽しさにも、かなり期待している。(PS.Blogスタッフ・松田)

【クロスレビュー②】
絵心の有無は気にするな! 自分だけの世界を、想像&創造する楽しさ

“絵を描いて遊ぶ”ゲームと聞いていたので、普段は絵を描かない身でも楽しめるのか、緊張しながらプレイ。しかし、登録されている樹木や星、花といったデザインの中から好きなものを選び、貼り付けていくというシステムにより、絵心のない自分でもそれなりの絵が描けるのが意外で楽しかった。

ゲームを進めるだけなら、キャンバスとなる壁にあるライトの周辺に絵を描くだけでいいのだが、とても手軽なこともあって、つい無駄に凝ってしまう。上部には星とオーロラを配置して、地面から草や木を生やし、その木にはリンゴを付けて……と、没頭してしまうこともしばしば。隣の壁に描いたものとは違ったデザインにしようなどと考え出すと、時間がいくらあっても足りないほどだ。

友達となる”かいじゅう”は角や触手がいくつも生えた、装飾過多でヘンテコなデザインにしてしまったものの、それが生き生きと動き出したときは感動モノ! 「こんなものでも動くのか!」という衝撃はもちろん、むしろ変な姿に愛着が湧いてしまうのが奇妙かつ面白い。

試遊時間が終わりに近づいたので後ろを振り返ってみると、そこには幻想的な光景が広がっていた。薄暗くどんよりとしていた町並みが、つたないながらも自分の描いた絵により、色鮮やかな雰囲気へと生まれ変わっていたことに驚く。どうやら自分のセンスも捨てたものじゃない? そんな気分を手軽に味わえるお絵かきシステム。絵なんて描けないし……と思っている人こそ、ぜひ注目してほしい!(PS.Blogスタッフ・岩下)

【クロスレビュー③】
まさにひと目惚れ! その世界観に一気に惹き込まれた

基本的に”ゲームは実際にプレイして楽しむもの!”と思っているが、プレイ前にひと目惚れすることもたまにある。今回の『Concrete Genie』(仮称)が、まさにそれだった。

まずはそのビジュアル。どんよりとした空、街並みも薄暗く、個人的に大好きなジャン=ピエール・ジュネ監督の映画『ロスト・チルドレン』を彷彿とさせた。また、人よりも才能があり、そのせいで変わったヤツといじめられる主人公アッシュ。友だちはおらず、いつも絵を描いて過ごしていた彼が手に入れた不思議な絵筆。アッシュが街の壁に描くさまざまな風景、そして”かいじゅう”たちは、暗い街を一気に幻想的な世界へと変えていく。

ビジュアルと設定のすべてが自分の好みにドンピシャ。絵心がなくても絵を”創り出せる”し、さまざまなスキルを使って街というキャンバスを広げていく、アッシュと”かいじゅう”たちの冒険も楽しい。

でも、プレイしていて、友だちのいないアッシュに初めてできた親友が、きっと壁に描かれた”かいじゅう”たちなんだよな。その友だちたちは壁の外には決して出られない。このまま友だちと触れ合えないままエンディングを迎えてしまうのだろうか……そんなの悲しすぎるよ! など、まだ発売していないのにも関わらずアッシュと”かいじゅう”たちの関係がどうなるのか、気になって気になって仕方がなくなってしまった。お願いだからハッピーエンドであってくれ!!

余談だが「E3 2018」会場の前に設置されたPlayStation®GEAR(プレイステーションのグッズを扱うオフィシャルショップ)に、『Concrete Genie』(仮称)の”かいじゅう”たちがプリントされた可愛らしいTシャツがあったので即買いしました。(PS.Blogスタッフ・豊田)

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※「E3 2018」での発表内容です、日本での発売など詳細は未定のものが含まれます。

© 2017 Sony Interactive Entertainment LLC. Concrete Genie and the Concrete Genie logo are trademarks of Sony Interactive Entertainment LLC.

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