来場者数1万人超! 世界のインディーズゲームが集まる「BitSummit Volume 6」にゲームファンが集結!
「BitSummit(ビットサミット)」は、年に一度京都で開催される日本最大級のインディーゲームの祭典。開発中のタイトルを含め、約100作品にのぼる国内外のインディーズゲームをプレイできるうえ、世界各国のクリエイターによるトークセッションも行なわれるとあって、回を重ねるごとに人気を増している。
6年目を迎えた今年の「BitSummit Volume 6(ビットサミット ボリューム シックス)」は、5月12日(土)と13日(日)に京都・みやこめっせで開催され、過去最高となる1万740人を動員した(日本インディペンデント・ゲーム協会発表)。PlayStation®ブースの出展タイトルを紹介するとともに、ステージイベントや会場の模様をお伝えしよう!
PlayStation®ブースに出展された全14タイトルを一気に遊んでみた!
ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)では、インディーズディベロッパーサポートの一環としてPlayStation®ブースを出展。今年は未発売タイトルを含む14作品を試遊展示。PlayStation®4用ソフトウェアに加えてPlayStation®VR専用・対応タイトルも並び、終日多くの人々でにぎわっていた。PS.Blogスタッフは展示された全タイトルを一気にプレイしてみた!
ファンタジー世界を舞台に、多彩な武器や高速アクションで敵を撃破するアクションRPG。今回はバトルアクションを体験したが、通常攻撃やコンボ、2ボタンの組み合わせによる必殺技がハイスピードかつスタイリッシュに繰り出され、爽快感抜群! 巨大モンスターの攻撃をかいくぐりながらじわじわとダメージを与える、歯ごたえのあるアクションを楽しめた。ダメージを受けると血しぶきが画面に表示されるなど、凝った演出も見どころ。グラフィックのクオリティも極めて高く、デモ機の周りには終日人だかりができていた。
完全武装で猛烈なスピードを楽しめる、エネルギッシュなコンバットレーシングゲーム。時速500kmを超えるスピードでコースを駆け抜け、時には壁や天井まで爆走! 車体が上下にひっくり返っても、お構いなしにそのまま走り続けることができるのだから驚きだ。車体にはアイテムも装備でき、ライバルにミサイルを撃って妨害したり、スピードアップしたりとスリリングな駆け引きも楽しめる。とにかくハイスピードで豪快に突っ走り、ストレス解消したい人におすすめ!
高機動の変形タイプや超威力で格闘が得意なスーパー系の機体などが登場する、多人数で同時対戦が可能な2Dロボットゲーム。オフライン4人対戦では、4分割された画面でバトルロイヤルを展開。近接攻撃特化型、機動力の高いハイスピード型、ビームを放つ遠距離攻撃型とタイプの異なるロボットを選択し、熾烈なバトルを繰り広げる。ライバルに倒されたら、機体選択からリスタート。機体によって操作感が全く違うため、自分のプレイスタイルに合ったお気に入りの1体を見つけるのが楽しい。メカデザインにも力が入っているため、日本のロボットアニメが好きな人ならグッと来るはず!
EDMアーティスト、故Avicii(アヴィーチー)氏の楽曲をフィーチャーしたリズムアクションゲーム。音楽に合わせてタイミング良くボタンを押すベーシックなシステムだが、アイコンが表示されるのは三角形のレール。プレイヤーは宇宙船に乗り、宇宙空間に浮かぶレール上を滑るようにリズムを刻んでいくのが面白い。左右のボタンを押すと機体が120°回転するという、文字通りひねりの効いたゲームに仕上がっている。機体を操作し、虚空に浮かぶリングをくぐる場面もあり、リズムアクションでありながらフライトゲームのような感覚も味わえた。
「Super Meat Boy」シリーズと言えば、とにかくひたすら死にまくり、トライ&エラーでゲームを進める激ムズ2Dアクション。放っておくと動きつづけるミートボーイを操作し、回転するノコギリをスライディングで潜り抜け、ジャンプで壁にビタッと貼りつき、ノンストップでゴールめざして駆け抜けていく。『Forever』ではパンチが導入されて敵を倒せるようになったため、爽快感はさらにアップ。超シビアだが、やられても一瞬でリスタートできるので、つい何度もプレイしたくなる!
帽子を編んでかぶるといろいろな魔法が使える少女が主人公の、キュートな3Dアクションゲーム。デモ版で探索できたのは、マフィアたちが牛耳る南の島。やぐらやテントなどが立ち並ぶ3Dフィールドは複雑な構造になっており、あちこちにアイテムが隠されている。二段ジャンプや攻撃アクションを駆使し、広い島内を探索するだけでもワクワクしてしまう。建物の間を綱渡りで移動したり、スライダーを滑り降りたり、遊園地のアトラクションのような心躍る冒険が待っている。
「Guildean Kingdom」という王国に仕え、初のミッションを行なう新米騎士が主人公の2Dアクションアドベンチャーゲーム。鉱山の町から人々が消えたため、主人公はダンジョン探索の旅へ。さまざまなモンスター、上空から落ちてくる毒虫、棘のような岩、毒の池などをかいくぐりながら、奥へ奥へと進んでいく。ひとつひとつのマップは比較的シンプルな構造だが、部屋と部屋のつながりが複雑に入り組んでおり、攻略しがいがありそう。戦うごとに経験値が貯まり、主人公を育成するRPG的な楽しみも味わえる。
パズルを解き、落ち込んだサラリーマンを現状から抜け出させる、風変わりなVRゲームが誕生。プレイヤーの目的は、サラリーマンをゴールへ導くこと。積み重ねられたブロックの中で赤いものだけが動かせるので、押したり引き抜いたりして足場を作り、サラリーマンの脱出ルートを完成させていく。設定こそユニークだが、パズルを360°回転させながら、どのブロックをどう動かせばよいのかじっくり考える本格的な思考派パズルとなっている。悩んだ末に解法をひらめいた瞬間は、たまらなく気持ちいい!
おもちゃのようなかわいらしいキャラクターたちが、ところ狭しと大活躍! みんなでワイワイ遊べるVRパーティーゲームだが、今回試遊したのはシングルモード。PlayStation®Move モーションコントローラーでパンダや鳥などのキャラクターを配置し、迫りくる敵を迎撃するタワーディフェンスゲームとなっている。一般的なタワーディフェンスとは違い、上下左右を見回して敵の動きを見定め、キャラをつまむようにして直感的に配置できるのがVRならでは。次々押し寄せてくる敵から拠点を守るため、両手を振り回しながらプレイするので、ひとりで遊んでいてもテンション上がりまくり!
バーチャル空間でブロックを動かし、音楽の知識がなくても簡単にオリジナルソングを作成できるゲーム。デモ版では、シングルモードのパズルにチャレンジ。PlayStation®Move モーションコントローラーでブロックを動かし、ブロックから放たれる光をピンク色のゴールへといざなっていく。光を遮断するブロックを取り除いたり、光をうまく反射させて目的の場所へ導いたりと柔軟な思考力が求められる。光の動きとBGMのリズムが同期し、まるで音楽を奏でているかのような気分でプレイできる。
好評配信中のタイトルも試遊出展!
架空の島を舞台に、6つの危険なダンジョンに挑むアクションアドベンチャーゲーム。2Dグラフィック、パズルのように仕掛けを動かしながら進むダンジョン、最深部で待ち受けるボスキャラとのバトルなど、昔懐かしい手触りが感じられる。ニュージーランド出身のデベロッパーが開発したため、ストーリーは現地の英雄「マウイ」の伝説が下敷きになっている。主人公が手にする武器が、ニュージーランドで盛んなスポーツ「クリケット」のバットというのも面白い。
オンライン配信版 ¥1,507
オンライン配信版 ¥1,507
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Reverie (レヴェリー)
・発売元:Eastasiasoft Limited
・フォーマット:PlayStation®4/PlayStation®Vita
・ジャンル:アクション
・配信日:好評配信中
・価格:PS4® ダウンロード版 販売価格 1,480円(税込)
PS Vita ダウンロード版 販売価格 1,480円(税込)
・プレイ人数:1人
・CERO:A(全年齢対象)
※ダウンロード専用タイトル
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スピーディーな展開とダイナミックな魔法攻撃が特徴のダンジョン・アクションゲーム。修得した魔法を各ボタンに割り当てれば、1ボタンで発動可能。ダッシュ移動で多数の敵から身を交わしつつ、次々に魔法を叩きこむのが気持ちいい! デモ版でもド派手な魔法攻撃を試すことができたが、製品版では100以上もの魔法が使用可能。どの魔法をセットし、どんなコンボを組み立てるか、自分なりの戦術を練るのが楽しそうだ。ダンジョンは入るたびに地形が変わるため、何度でも新鮮な気持ちで遊べるはず!
オンライン配信版 ¥1,712
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Wizard of Legend
・発売元: Humble Bundle
・フォーマット:PlayStation®4
・ジャンル:アクション
・配信日:好評配信中
・価格:ダウンロード版 販売価格 1,680円(税込)
・プレイ人数:1~2人
・CERO:B(12才以上対象)
※ダウンロード専用タイトル
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『Wizard of Legend』ソフトウェアカタログはこちら
さまざまな施設を組み合わせて宇宙一のホテルを目指す経営ゲーム。「宇宙ホテル」だけあって、訪れる客はもちろん宇宙人! 部屋の内装をカスタマイズしたり、おみやげ売り場やレストランを配置したりしながら、宇宙人が満足するホテルを作りあげよう。建築費や維持費などのやりくりが必要なだけでなく、水場が少ないと干からびてしまう宇宙人がいたり、宇宙人同士がケンカを始めたり、宇宙ホテルならではのトラブルも!? 強烈すぎる宇宙人を相手にしたホテル経営は、忙しいけれど楽しい!
オンライン配信版 ¥880
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宇宙ホテル
・発売元: ランカース
・フォーマット:PlayStation®4
・ジャンル:宇宙ホテル経営シミュレーション
・配信日:好評配信中
・価格:ダウンロード版 販売価格 864円(税込)
・プレイ人数:1人
・CERO:A(全年齢対象)
※ダウンロード専用タイトル
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冒険好きのネズミ「Quill」とともに忘れられた国へ旅立ち、難しいパズルを解き、恐ろしい敵と闘うアクションアドベンチャーパズル。プレイヤーは、ネズミではなく彼女の冒険をサポートする存在。ステージギミックを動かして先に進めるようにしてあげたり、Quillと力を合わせてアクションパズルを解いたり、協力しながらストーリーを進めていく。ファンタジックな世界観は、まるでおとぎ話や3Dアニメの世界に入り込んだかのよう。冒険を進めるうちに、小さなQuillがいとおしくてたまらなくなるはず!
オンライン配信版 ¥3,361
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Moss
・発売元:Polyarc, Inc.
・フォーマット:PlayStation®4
・ジャンル:アクションアドベンチャーパズル
・配信日:好評配信中
・価格:ダウンロード版 販売価格 3,299円(税込)
・プレイ人数:1人
・CERO:B(12才以上対象)
※PlayStation®VR専用
※ダウンロード専用タイトル
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ステージイベントに水口哲也氏登壇。「音楽とゲーム」をテーマに、「LUMINES」シリーズの音づくりを語る!
会場では、2日間にわたり20以上のステージイベントが行なわれた。初日の5月12日(土)には、『LUMINES REMASTERD』(ルミネス リマスター)の発売を控えた水口哲也さんが登壇。「LUMINES」シリーズのサウンドを手掛けた中村隆之さんとの「Music and Games」をテーマにした対談が実現。
写真右:水口哲也さん。エンハンス(Enhance) CEO / レゾネア(Resonair) 代表
6月26日(木)、PlayStation®4用ソフトウェア『LUMINES REMASTERD』(ルミネス リマスター)を発売予定。
写真左:中村隆之さん。ブレインストーム代表
『バーチャファイター』の音楽効果音、「LUMINES」「メテオス」シリーズのサウンドなど、数多くのゲームサウンド制作の実績を持つ。
セガ在籍時の同期だという水口さんと中村さんは、「LUMINES」シリーズで初めて一緒に仕事をしたとのこと。「かつて携帯ゲーム機にはイヤホンジャックがついていませんでした。PSP®「プレイステーション・ポータブル」が発表された時、どこでも音楽とともにゲームを遊べると聞き、ぜひチャレンジしたいと思ったんです。『Rez』では効果音が音楽化する体験を提供しましたが、今度はいつでもどこでも気軽に音楽を楽しむゲームを作りたいと考え、『LUMINES』のメカニズムを思いつきました」と水口さんは当時を振り返った。そのうえで、「ゲームと音楽を絡めるのは難しい。音がどう感情的に作用するか計算し、音楽でストーリーテリングを行なわねばなりません」とサウンド設計の難しさを語っていた。
そんな水口さんから、サウンドについて相談を受けたのが中村さん。ステージでは実際に使用したソフトを使い、効果音をどのように接見したか実演してみせた。「面白さだけでなく、快感や感動まで引き起こすにはひとつひとつの音の設計が重要です。そのため、音の細かいところまでチューニングしました。パズルはロジカルですが、ビジュアルは感情を刺激するものです。体が揺れない、気持ちが動かないと感じたら、音の波形を見ながら中村さんと話し合いながら調整を進めました。削ったり、戻したりを繰り返す、彫刻を作るような作業でした」と水口さん。
また、「LUMINES」シリーズのコンセプトである「シナスタジア(共感覚)」体験については、次のように説明した。「音楽を目で見る、ビジュアルを聴く。そんなクリエイティビティを刺激する気持ちよさを味わってほしいんです。例えばライブコンサートでは音楽に合わせて映像や照明が動きますが、それをインタラクティブに体験できるものを目指しています。これからは体験の時代です。VR対応の『Rez Infinite』では、全身で振動を感じるシナスタジア・スーツを作りましたが、その触覚を伝送することも可能です。体験を送受信する時代が来れば、さらに面白いことを実現できるのではないかと思います」(水口さん)
約30分の短いトークセッションだったが、ゲームにおけるサウンドの重要性、ゲームの可能性がうかがえ、来場者からも惜しみない拍手が送られていた。
期待のインディーズゲームが一堂に会したブースの数々
会場では、252組の応募の中から選び抜かれた86組がブースを出展していた。もちろん日本国内にとどまらず、海外からの出展社も多数。注目を集めていたパブリッシャーのブースをちょっとご紹介!
ソニー・ミュージックエンタテインメントのインディーゲームレーベル「UNTIES(アンティーズ)」。PS4®用ソフトウェアでは、大型アップデートを控えた『TINY METAL (タイニーメタル)』、奇妙な村の謎に迫る3Dアニメーションノベルゲーム『マヨナカ・ガラン』、本格3Dアクションにポイント・クリック式のアドベンチャーを融合させた『吾妻邸くわいだん』などが出展されていた。
日本一ソフトウェアのブースでは、5月31日(木)発売のアクションアドベンチャー『嘘つき姫と盲目王子』、好評配信中の対戦アクションゲーム『Nidhogg 2』を出展。相手を倒してひたすら奥へと突き進む『Nidhogg 2』に、歓声を上げて盛り上がる親子や友達グループも。
マーべラスは、好評配信中の『X-Morph:Defense』と発売日未定の『天穂(てんすい)のサクナヒメ』を出展(いずれもPS4®用ソフトウェア)。『天穂のサクナヒメ』は、有名デベロッパー「えーでるわいす」の新作アクションRPGとあって注目を集めていた。
年々、規模を拡大してパワーアップを続ける「BitSummit」。ここから生まれるであろう、次世代のゲームシーンを担うインディーズゲームに注目していこう!
PS Storeで達人たちおすすめのインディーズゲームをチェックしよう!
PS Storeでは、今回ご紹介したタイトルも含め、達人たちが選んだインディーズゲームの特集を展開中! ぜひこちらもチェック!
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© 2017 Humble Bundle
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