3月24日(土)、バンダイナムコ未来研究所にて開催された「GOD EATER 8周年感謝祭」。ステージではシリーズ最新作の『GOD EATER 3』PV第2弾の初公開や、ゲームを実際にプレイしながらのデモンストレーションなどが行なわれ、会場に集まった約200人のファンを大いに沸かせていた。『GOD EATER 3』に関する発表を中心に、その模様をレポートしていこう。
まずは8年間の思い出を振り返る
イベント開始とともに壇上に現れたのは、「GOD EATER」シリーズIP総合プロデューサーの富澤祐介氏と、「GOD EATER」シリーズ総合ディレクターの吉村宏氏。おふたりの挨拶に続いて、ファンにはおなじみのオペレーター・竹田ヒバリ役を演じる声優の伊藤かな恵さんも登場。
バンダイナムコエンターテインメント
富澤祐介氏
バンダイナムコスタジオ
吉村広氏
青二プロダクション
伊藤かな恵さん
3人はスクリーンに写真を表示しながら、シリーズのこれまでの8年を振り返った。シリーズ各作品の発売イベントや、共闘ゲームの魅力を伝えるプロジェクト「共闘学園」のイベント、初代『GOD EATER』セールス50万本突破時、ソニー・コンピュータエンタテインメント(現ソニー・インタラクティブエンタテインメント)から贈られたお祝いのケーキの写真などを見ながら、当時の思い出が語られた。
『GOD EATER 3』の最新情報がいよいよ発表!
その後、話題は来場者お待ちかねの『GOD EATER 3』へと移る。昨年発表されたPV第1弾が流れたあと、『GOD EATER 3』のプロデューサーの富山勇也氏が登壇。氏の挨拶が終わると、すぐさま『GOD EATER 3』PV第2弾の初公開となった。
バンダイナムコエンターテインメント
富山勇也氏
PV第2弾は、大迫力の映像とシリアスな会話によって構成された数分の映像。その中に、以下のような情報がぎっしり盛り込まれている。
■プレイヤーキャラとなるAGE(読みはエイジ。対抗適応型ゴッドイーターことAdaptive God Eaterことの略)たちの置かれた状況
■新キャラクターの姿やセリフ
■空気そのものがオラクル細胞(シリーズに登場する、プレイヤーキャラおよび敵の力の源となる細胞)のように、生命体や物質を侵食していく灰域(かいいき)
■敵(アラガミ)による捕食とバースト
■新たな協力システム「エンゲージ」
そしてPVの最後には、PS4®への対応を示すロゴが!
謎をはらんだ世界観とキャラクター
続いて、登壇者たちによってPV第2弾が解説された。
富山:今回新たに登場する灰域とは、フェンリル(過去シリーズにおいてプレイヤーキャラが所属する団体)を崩壊に追い込んだ未知の厄災です。
吉村:つい”はいいき”と読みそうになりますが、”かいいき”と読んでください(笑)。この灰域は今も拡がり続けていて、そこに取り込まれた物質は生物、岩、建物など、すべてが捕食されてしまいます。
富澤:本作の時代設定はこれまでのシリーズよりだいぶ後で、この灰域によってフェンリル本部が崩壊した後になります。
またAGEたちは、戦闘時以外は手錠のような拘束具をつけられ、廃墟のような場所に閉じ込められている。貴重な戦力として優遇されていたシリーズの従来のキャラクターたちとはかなり境遇が異なるようだ。吉村氏によれば、「灰域に対して抵抗力を持つのはAGEだけだが、彼らはとある団体に囚われている」とのこと。
いくつもの謎を残しつつも、話はキャラクターの紹介へと移っていく。
ユウゴ・ペニーウォート
CV:関智一
話題はPV第2弾で登場した新キャラクター、ユウゴ・ペニーウォートにも及んだ。彼は主人公の親友で、幼い頃にともにAGEとなり、ともに戦ってきた少年。ちなみにペニーウォートとは名字ではなく、AGEを所有している団体の支部の名前らしい。彼の他にも、兄弟のように共に育ったキャラクターたちが登場する。
仲間と共に戦い、強くなるシステム・エンゲージ
次は、新システムの「エンゲージ」について。
富山:味方同士近くで戦っているとエンゲージが溜まっていき、発動すると能力強化を共有できる仕組みです。
富澤:このエンゲージを行なうことで、キャラの絆を感じつつ、お互いのいい部分を共有して戦うことができます。
吉村:お互いに褒めあいながら仕事に取り組むと、調子よく進んでいくようなイメージですね(笑)。
こちらはプレイヤー同士の協力プレイのみならず、シングルプレイでのドラマ要素にも関わってきそうなシステムといえる。おそらくプレイスタイルを問わず、すべてのプレイヤーが活用することになるはずだ。
また、システム面では「据え置き機で遊ぶならではの新要素」も用意されるとのこと。詳しくは追って発表されるので、公式サイトや当ブログなどの続報をお楽しみに!
デモンストレーションでさらなる情報が明らかに
新情報のあとは実機を使ったデモンストレーションがスタート。富山氏が操作するプレイ画面を見た客席からは、驚きのため息が漏れる。光や空気感を感じさせる背景描写、風の動きを伝える空気中の粒子、侵食されていく岩や建物の表現など、グラフィックはシリーズの従来作品から大幅にパワーアップ!
また、キャラクターが立ち止まっているときにポーズをとる、シリーズでおなじみの「捕食」の動きも一新。体液の描写も加わるなど、細かい演出からも作品の進化が感じられた。
ほどなくして『GOD EATER 3』で新登場となるアラガミ・アヌビスが出現。富山氏は、初めは二刀流の状態で戦っていたが、武器のバトルフォームを変化させ、ダブル薙刀のような形にして強力な反撃を開始。この形態は短時間しか使えないが、威力は高いとのこと。
また、武器を銃形態に変化させたのち、レーザーのような射撃を行なう。このレーザーは、撃ち続けるうちに徐々に太さを増していく。こちらも放射できる時間は短いとのことだが、使いこなせば強力な攻撃手段となるのは間違いない。
これらのほかにも、さまざまなシステム要素が紹介された。
■アクセルトリガー
戦闘中、特定の条件を満たすことで有利な効果が得られるシステムで、デモンストレーション中はジャストガード(タイミングよく行なうガード)によるアクセルトリガーが紹介された。さまざまなプレイスタイルに合わせたアクセルトリガーがあるとのことで、シリーズ未プレイの初心者や、腕に自信がない方もチームに貢献できるはず。
■アクセルトリガーとエンゲージの連動
アクセルトリガーの効果はエンゲージしている仲間にも及ぶ。みんなでアクセルトリガーを成功させれば、チームの戦力は飛躍的にアップ! マルチプレイでもポイントとなりそうな要素だ。
■アラガミの捕食とバースト
戦闘中アラガミに捕食されると、相手はバースト(強化)状態となる。富山氏のプレイ中でも、捕食を行なったアヌビスが4足歩行から2足歩行になり、激しい攻撃を繰り出していた。アラガミに捕食されると、しばらく味方のリンクエイド(戦闘不能になった際に、仲間から受けられる救援)を受けられなくなる、エンゲージが解除されるなど、さまざまなデメリットがある。
4月末には最速体験&合同開発サミットも開催!
富山氏のデモンストレーションが終わると、今度は富澤氏が客席からひとりプレイヤーを指名。その方にファンを代表して、開発中のゲームをプレイしていただくこととなった。
この方はシリーズ歴8年のベテランだったが、据え置き機で「GOD EATER」シリーズをプレイするのは初めてとのこと。最初はコントローラーの手触りを確かめるように慎重に、慣れてきたあとは新システムも取り入れつつ、アヌビスとの戦闘を楽しんでいた。
体験プレイの後には「今までよりもゲームがテンポアップしていて、新システムは上級者でも使いこなしが必要になりそう」とコメント。製品版では、システムを使いこなした者だけが達成できる手強い任務も待っているのかもしれない。
その後も、スマートフォン向けアプリ『GOD EATER RESONANT OPS』に関する発表や、「GOD EATER」シリーズ関連作品・グッズなどの紹介が続き、大きな盛り上がりのうちに閉幕した「GOD EATER 8周年感謝祭」。
イベントの最後には、ユーザーを招待した「『GOD EATER 3』最速体験&合同開発サミット」の開催が発表されるというサプライズも用意されていた。この体験会で開発途中の『GOD EATER 3』をプレイしたユーザーの意見が、作品にフィードバックされるという。
「最速体験&合同開発サミット」への応募方法は、作品の公式サイトで近日中に公開されるとのことなので、こまめにチェックしよう。
最速体験&合同開発サミット
日程:2018年4月28日(土)・29日(日)・30日(月)
場所:バンダイナムコ未来研究所
応募方法:公式サイトにて近日公開
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GOD EATER 3
・発売元:バンダイナムコエンターテインメント
・フォーマット:PlayStation®4
・ジャンル:ドラマティック討伐アクション
・発売日:未定
・価格:未定
・プレイ人数:未定
・CERO:審査予定
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