オープンワールドの世界へと舵を切り、あらゆる要素が”新生”された『真・三國無双8』が、いよいよ本日発売! そこで、特集企画の3回目では、ナンバリングとしては約5年ぶりとなる待望の新作を、シリーズをずっと追いかけてきた電撃PlayStation編集部のスタッフAOがロングレビュー。「オープンワールド」「物語」「アクション」の3視点から、『真・三國無双8』を熱く語り尽くします。
オープンワールド化で物語への没入感が抜群!
「真・三國無双」シリーズがオープンワールド化!? じつは恥ずかしながら、僕はオープンワールドというゲームにあまり明るくなく、プレイ前まではどんな形の遊びになるのか期待半分、不安半分だったわけですが……いやいや、これは新鮮でおもしろい!! 初のオープンワールドに大興奮して、北海から泳いで呉に渡ろうとチャレンジしたり、夕焼けの黄河を見つめながら世を憂いて劉備に思いをはせたりと、気付けば乱世を自分なりに満喫しちゃっていました(笑)。
この”オープンワールド”と呼ばれる多くのゲームは「マップの探索を主軸に、物語を作るのはプレイヤーまかせ」という、自由度の高さが魅力というイメージがあると思います。僕も実際そうで、自由気ままだと「三国志」の物語をちゃんと追えるのかな? と心配だったわけですが、そんなことはまったくありません。本作はストーリーの目的が主要任務として用意され、それに連なるエピソードが任務としてあります。で、それをクリアするかしないか、という取捨選択ができるんです。この取捨選択が、いわゆるオープンワールド的な自由なんですね。エピソードを切り取ったステージ制の「真・三國無双」シリーズでは味わえなかった”歴史の流れ”を感じられますし、すべてを追えば”三国志通”になれることは間違いなし! ちなみに、どこでどんな戦いが発生し、どの勢力が軍隊を動かしているという戦場の動きがマップでも確認できるので、地理に弱い僕にはありがたかったです(笑)。
僕は全シリーズで最初にプレイするのは趙雲! と決めているほど、蜀の名将・趙雲に入れ込んでいる大ファンです。なので、趙雲が最も活躍する「長坂の戦い」は、シリーズを通して期待しているポイントのひとつだったりします。そこで、ここからはその「長坂の戦い」のプレイをもとに、オープンワールド化された戦場の興奮をお伝えしたいと思います。
まずは「長坂の戦い」の勢力情報を見たときの戦力差、劉備達の逃亡ルートである襄陽から夏口までの道のりの長さに絶望。広大なオープンワールドの戦場だからこそ、その絶望感が半端ないです。この形で情勢を突き付けられると、劉備軍は本当に危機的状況だったんだな……と感慨深いですね。とりあえず、定石通りに任務をこなすと、敵軍に追われている簡雍を発見。無事に救出すると、なんと劉備の息子・阿斗についての情報を聞けました。その後も連動する任務を達成していくと、ついにはその所在を突き詰めることに成功。最後に阿斗を安全な場所まで連れていく任務が発生するのですが、その道中には敵の大軍が……。
阿斗を守るために奮戦している姿は、まさに”長坂の一騎駆け”! 無我夢中に戦っていると、もう完全に気分は趙雲そのものでしたよ(笑)。このどこに行っても敵が出てくる、逃げ場のない戦場にいるような臨場感を強く感じられるのが、オープンワールド化された『真・三國無双8』の魅力だと強く感じました。
長坂の付近には、糜夫人が身投げしたと思われる井戸の姿も確認。建物やマップの作り込みが物語の臨場感を盛り立ててくれます。あと、やはり敵の多さが尋常じゃないですね。長坂の戦いの前のエピソードですが、八門金鎖の陣で戦っているだけで、総撃破数が1000になりました(笑)。これが戦場の一部というわけですから、とんでもないスケールです。大軍を斬り伏せるこの爽快感は、歴代シリーズ最高峰といっても過言ではありません!
なお、マップは中国大陸全土が1枚のマップで再現されていて、とてつもない広さを誇っています。「地域間移動(本作のファストトラベル)」も可能なので、一度マップを踏破してしまえばマップの移動はラクラク。移動時のロード時間がビックリするほど短く、プレイ中のストレスはまったく感じませんでした。だから任務の合間の寄り道も、ついついしたくなっちゃうんですね。鍛冶に使う素材を集めたり、景勝地と呼ばれるいわゆるランドマークを探したりと、時間を忘れて楽しんじゃいました。
90人のストーリーはどれも一見の価値あり!
「三国志演義」の始まりである黄巾党の乱から、三国時代の終焉となる蜀の滅亡まで描くという大ボリュームの『真・三國無双8』。しかも、これまでのシリーズと大きく違うのが、登場する90人の武将それぞれの視点で物語が描かれるという点です。たとえ同じ章をプレイしても、武将ごとに異なる視点で物語を追うので、武将を1人クリアしたら「別の勢力ではどう描かれるのだろう」と、思わず次の武将をはじめたくなっちゃうんですよね。
例えば蜀軍からすると呂布は”徐州を奪った敵”なわけですが、同じ章を呂布の娘である呂玲綺でプレイすると、めったに見せない呂布の娘に対する想いが垣間見えます。さらに、呂布が討った董卓の孫・董白と何度も激突するなど、呂布軍ならではの展開が盛りだくさんです。このように活躍する時代が短い武将であっても、しっかり物語が描かれているんです。だから「三国志には興味があるけれど、今から小説を読むのは……」と思っている方にこそ、全力でオススメしたいですね。
しかも、実力派声優陣による熱演がまた素晴らしいんですよね。聴きごたえある名演技で、グイグイと物語に引き込んでくれます。この声という部分は多くの要素が新生した「真・三國無双」シリーズを通して、変わらぬ高クオリティを保ち続けているポイントで、そこに期待している方はきっと満足できると思います。
「ステートコンボ」はトリガー攻撃が熱い!
最後はシステムが一新された戦闘アクションです。『真・三國無双8』は攻撃の起点となるトリガー攻撃を当て、あとは□ボタンを連打すれば連続技が自動で派生するという、誰でも華麗にコンボを繰り出せる「ステートコンボ」を採用しています。このトリガー攻撃のつなぎ方でしだいで、多彩なコンボを繰り出せるのがステートコンボの魅力だと感じましたね。
トリガー攻撃の種類は、打上(R1ボタン+△ボタン)、気絶(R1ボタン+□ボタン)、転倒(R1ボタン+×ボタン)の3種類があり、アクションによって攻撃範囲が異なります。大軍には攻撃範囲の広い「トリガー攻撃:気絶」、対武将では威力の高い「トリガー攻撃:打上」など、状況に応じて使い分けることで攻略がスムーズになります。
コンボの途中にほかのトリガー攻撃を組み込めるので、慣れたら「地上フロー→転倒トリガー→ダウンフロー→打上トリガー→空中フロー」などの連続技も繰り出せます。次々と多彩な攻撃を派生させる爽快感は、まさにステートコンボならでは! コンボのヒット数が増えると、相手を一撃で倒せる「フィニッシュ攻撃」が発生しやすくなるので、連携を考えるのが楽しくなりますね。
また、トリガー攻撃はボタンを押し続けてタメるとガード不能攻撃になるうえ、宝玉を付けていれば属性攻撃も発動できます。この宝玉は武器に6つセットすることができる強化アイテムで、能力の強化や属性の付与ができます。とくに本作の属性は、発動時に自分が有利になる効果があるので超重要なんです。例えば6つの宝玉をすべて「炎属性付与時に、攻撃力+〇%」にそろえると、炎属性発動時の攻撃力が超絶強化されるという仕組みです。使う武将ごとに、どの攻撃をよく使うからこの宝玉を用意して……というカスタマイズが、これまた楽しいんですよね。しかも、宝玉は全武将で共通なのがうれしいかぎり。後半にプレイする武将ほど「俺、つえー」という”無双プレイ”が体感できますよ!(笑)
オープンワールド化、武将視点の物語、一新されたアクションなど、あらゆる要素に驚きと感動が待っている『真・三國無双8』。シリーズのファンが求めた声に応えつつ、新たなステージへと確実にステップアップしたと断言できます。シリーズのファンはもちろん、最近「真・三國無双」シリーズから離れていた人にこそ遊んでほしい1本です。広大なるオープンワールドを駆け抜け、ぜひ「三国志」の英傑たちに想いを馳せてみてください。
ダウンロード版は、シーズンパスや専用DLCが付属する『デジタルデラックス』も販売!
PlayStation™Storeで販売中のダウンロード版は、通常版と『デジタルデラックス』の2種類。『デジタルデラックス』には、シーズンパスと専用ダウンロードコンテンツ(DLC)となるオリジナル武器3種が付属! 2018年2月21日(水)まで、以下の特別価格で購入可能だ。
通常版(ダウンロード版)特別価格:8,424円(税込) ⇒ 7,581円(税込)
『デジタルデラックス』特別価格:11,664円(税込) ⇒ 10,822円(税込)
パッケージ版とダウンロード版共通の初回特典は、趙雲「京劇風コスチューム」!
▼PS4®『真・三國無双8』のPS Storeでの購入はこちらから
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真・三國無双8
・発売元:コーエーテクモゲームス
・フォーマット:PlayStation®4
・ジャンル:タクティカルアクション
・発売日:好評発売中
・価格:パッケージ版 通常版 希望小売価格 7,800円+税
パッケージ版 TREASURE BOX 希望小売価格 14,800円+税
パッケージ版 ω-Force 20周年記念 一騎当千BOX 33,800円+税
ダウンロード版 通常版 販売価格 8,424円(税込)(※)
ダウンロード版 デジタルデラックス 販売価格 11,664円(税込)(※)
・プレイ人数:1人
・CERO:B(12才以上対象)
※ダウンロード版は、2018年2月21日(水)まで特別価格で購入可能
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※画面は開発中のものです。
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