この年末年始のお休みに、ぜひプレイしたいPS4®の名作を、電撃PS編集部がネタバレなしで徹底レビュー!「やるなら今だ!あのゲーム」全14タイトル一挙公開中!
発売4年後も勢いを失わず、全世界で累計出荷8,500万本を突破したモンスタータイトル
さまざまな人種や思想、生活背景を持つ人々が暮らすアメリカ西海岸。『グランド・セフト・オートV』は、そんなアメリカの都市を舞台に、あらゆる手段を用いて金を稼いで成り上がるアウトローとして生きることができるオープンワールドアクションの金字塔だ。
本作が発売されたのは、まだPlayStation®3が家庭用ゲーム機の主流だった2013年秋のこと。その後、2014年にPlayStation®4版も発売された本作は、人々の支持を受け続け、ついに発売から4年を経て全世界の累計出荷本数が8,500万本を突破するという記録を達成するロングセラー作品でもある。
本作の舞台となる「ロスサントス」は、アメリカ西海岸をモデルに作られた広大なフィールド。マップは海岸に面した大都会「ロスサントス」と、手つかずの自然が残る内陸部の「ブレイン郡」に大きく分かれている。
この世界には、プレイヤーが無限に近い時間を過ごしても遊びつくせないほどのコンテンツが詰まっている。3人の主人公が織りなす物語にはじまり、スポーツや自動車レース、不動産投資にいたるまで用意された多彩なアクティビティへの挑戦、そしてオリジナルのキャラクターを作成してほかのプレイヤーと協力や対戦を楽しむオンライン要素まで、用意されたコンテンツはボリューム、バリエーションともに膨大。プレイヤーは、これらの要素をバイキング形式のレストランのように、好きなところから楽しむことができる。
大都会から片田舎までをも内包する世界できままなひと時を過ごす
アメリカを観光する気分で楽しめるロスサントス
フィールドだけではなく、さまざまな階層からなる住人やそこで遊べるスポーツまで再現されているのが『GTAV』第1の魅力。市街地には映画館や洋服店、ゴルフ場までさまざまなレジャー施設がそろっていて、もちろん実際に利用が可能だ。ストーリーの主人公を含め、プレイキャラクターは体力や銃の腕前、運転技能といったステータスがあり、各種アクティビティに参加した内容でこれらの能力が向上していくという要素まである。また、コンビニの店員に銃を突きつけてレジの金を奪うこともできるなど、ここまで広大なフィールドなのに細かいところまで作り込まれているのもスゴイ。
アメリカ西海岸の都市をモチーフにしているロスサントスは、各所にどこかで見たことがある感じの観光名所が存在。車や飛行機など、思い思いの乗り物で各地を観光気分で移動しているだけで、あっという間に時間が過ぎ去ってしまうほど、この世界には訪れる人を引き込む魅力にあふれている。
3人の主人公が繰り広げる人間ドラマも見逃せない!
『GTAV』といえば、3人の主人公による味わい深い物語も欠かせない要素のひとつ。本作には、ロスサントスでビッグになりたい野望を持つ黒人青年の”フランクリン”、かつての強盗稼業から足を洗って高級住宅街で悠々自適の生活を送る”マイケル”、ブレイン郡で傍若無人を絵にかいたような荒事を続けているマイケルのかつての仲間”トレバー”の3人が主人公として登場する。
ストーリーモードでは、TVのチャンネルをザッピングするように操作するキャラクターを彼ら3人から切り替えて遊べる。3人はそれぞれが運転や戦闘技術に長けているといった特徴を持つため、有利なキャラクターを選ぶことでゲームを有利に進められるという戦略的なプレイも可能。また、このシステムは同じ光景を別の主人公の視点で体験できるという演出手段のひとつとしても使われていて、3人の主人公が役割を分担して大きな仕事(おもに強盗)を成し遂げたときの感慨はひとしお。ミッション以外でも主人公の切り替えはもちろん可能で、切り替え直後にはそれぞれのキャラクターがそのときなにをしていたかがわかるイベントシーンも地味に楽しい。怪しげななお店で遊んでいたり、飲んだくれて道で寝ていたりと各キャラクターの個性的な一面を垣間見られる。
また、彼らが織りなす魅力的なストーリー自体も必見。彼らはある出来事をきっかけにチームを組んで荒事に手を染めることになるが、物語の主題は犯罪行為の肯定ではない。野望にあこがれる若者が、その果てを体現する対照的な2人の大人に出会うことで生まれるあこがれと悩みを描く奥の深いドラマは、クライムアクションという枠を超えて多くの人の共感を呼ぶことだろう。
現在もアップデートが続けられている『GTAオンライン』
本作のオンラインモードは、『GTAオンライン』と呼ばれていて、プレイヤーは自分の分身となるキャラクターを両親の遺伝子から作成できる。作成したキャラクターは第4の主人公としてストーリーモードの主人公たちと切り替えてオンラインの世界へ移行可能だ。
プレイキャラクターは、よそからロスサントスにやってきたただのチンピラから、さまざまな仕事をやり遂げるほか、スポーツをはじめとするアクティビティでほかのプレイヤーに自分の腕前を見せつけることでのし上がっていく。アクティビティの種類はストーリーモードよりさらに豊富で、ストーリーをクリアしても終わることなく『GTAV』の世界を楽しめる。ストーリーモードだけでもかなりのボリュームだが、『GTAオンライン』はこれとは別にもうひとつ別のオンラインゲームが収録されているといった趣がある。
ゲームは、オープンフィールドを自由に散策できる「フリーローム」と、ほかのプレイヤーとチームを組んで協力プレイや対戦ができる「ジョブ」の2つに分かれている。なかでもフリーロームは、ほかのプレイヤーも同じマップ内で行動していて、出会った相手を攻撃することも可能。やるかやられるかの緊張感は、本作ならではのものがある。
圧倒的なボリュームとクオリティは発売から4年を経ても色あせない
最初に触れたとおり、発売後4年で全世界累計出荷8500万本以上という、ゲーム史に残る記録を樹立した本作。改めて触れてみると、細部までしっかり作り込まれたオープンワールド空間に、これでもかというほどギッシリ詰め込まれたコンテンツの量と質に圧倒される思いだ。最初に発売されたのがPS3®世代ということに驚かされるほどの魅力を持つ本作、まだ未プレイの人はぜひ触れてもらいたい。
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グランド・セフト・オートV
・発売元:ロックスター・ゲームス
・フォーマット:PlayStation®4
・ジャンル:オープンワールド
・発売日:好評発売中
・価格:パッケージ版 ベスト版 希望小売価格 4,990円+税
ダウンロード版 通常版 販売価格 7,193円(税込)
・プレイ人数:1人(オンライン:2~30人)
・CERO:Z(18才以上対象)
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この年末年始のお休みに、ぜひプレイしたいPS4®の名作を、電撃PS編集部がネタバレなしで徹底レビュー!「やるなら今だ!あのゲーム」全14タイトル一挙公開中!
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