3Dで緻密に描かれた宇宙戦艦を操って戦う、多人数同時参加型シューティング『Fringe Wars』。PlayStation®4タイトルとして開発中の本作について、「東京ゲームショウ2017」開催にあわせたメディアセッションが行なわれた。中国のゲームメーカー・THINKINGSTARSの来日スタッフによる、熱気あるプレゼンの内容をレポートしよう。
『Fringe Wars』トレーラー
一人称視点のVRや4K HDRへの対応も予定!
本作ではプレイヤーは傭兵となり、自ら設計した戦艦に乗り込んで宇宙戦争に参加することとなる。TPS(三人称視点のシューティング)を基本に設計されているが、PlayStation®VRへの対応も進められており、そちらは一人称視点で戦艦の操縦が楽しめるようになる予定だ。
また、スペックとしては4K HDRに対応する点にも注目。PlayStation®4 Proと4K HDRディスプレイを組み合わせることで、宇宙空間のリアルな映像をより高解像度・高コントラストで楽しめるようになる。
自由度が極めて高い戦艦カスタマイズシステム
プレイヤーが乗機を自在に設計・カスタマイズできる戦艦カスタマイズは本作最大の魅力だ。戦艦は細かいパーツを集めブロックのように組み立てることで作成でき、同じパーツを使った場合でも配置の違いによりまったく違った見た目にできるのが面白い。
この配置の組み合わせは想像以上に自由度が高く、いわゆる戦艦のイメージからかけ離れた動物的なデザインのものにしていくことも可能。プレゼンでは「レゴブロックのように」と説明されたが、まさにレゴを思わせる自由度とワクワクがそこにはあった。
なお本作は基本プレイ無料となっており、その上で戦艦のカスタム・装飾に使えるアイテムの”ガチャ”に相当する仕組みを用意。ゲーム内課金がそこで行なわれる。
新人プレイヤーのために用意された5タイプの戦艦も公開
『Fringe Wars』での戦艦作りには、大きく分けて下記4つのステップが必要となる。
① 設計図を獲得する(もしくは、設計そのものを自分で考える)
② パーツを獲得して組み立てる
③ 塗装や装飾で戦艦を飾っていく
④ 宇宙空間での操縦をテストする
ファーストステップの設計図については、初めて参加するプレイヤーのためにあらかじめ5種類の戦艦を用意。この中から好きなものを選び、設計図にしたがい組み立てれば簡単に戦艦を作れるようになっている。
偵察機「カラス号」。最高の機動力を誇り、通常は偵察役として活躍する。
護衛艦「鳳凰号」。シールドの修復やチームメンバーのサポートに適した戦艦。
巡洋艦「神矢号」。長距離スナイパーとして高い攻撃力を発揮。
駆逐艦「鷹狩号」。火力・装甲・機動性ともに高いバランスが特長。
戦列艦「天竜号」。最高の攻撃力と守備力を持つ。核兵器モジュールを装備すれば一瞬で戦場の状況を変えることも。
戦艦デザインのこだわりには日本のアニメからの影響も!
本作には3つのゲームモードが用意され、「拠点占領モード」と「デスマッチモード」はそれぞれ宇宙が舞台、「Terania星死闘モード」では惑星が舞台に。それぞれ戦場にあわせた戦艦設計が勝敗のカギとなる。
今回のプレゼンでは、本作ディレクターのチャオ・ユウシャン氏による実際にPlayStation®4 Proを使ってのプレイデモも披露された。
実際にいくつかの戦艦を使ったプレイをチェックすると、「火力がある戦艦でも、スピードが低いと敵に補足されたときに逃げ切れない」というように、戦艦ごとのパラメータがものを言うことがわかる。
「バトルの面白さ」と「戦艦のカスタマイズ」の2点に特にこだわって開発されているという『Fringe Wars』。ディレクターのチャオ氏いわく、子どもの頃に観ていて大好きだったTVアニメ『超時空要塞マクロス』のような戦艦を作ってみたかったという思いが原点にあるという。本作の緻密な戦艦のグラフィックには舌を巻くばかりだったが、この話を聞いて筆者も思わず納得。配信開始時期などについてはまだアナウンスされていないが、戦艦好き、メカ好きの夢をかなえる作品として続報を期待しながら待ちたい。
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