『喧嘩番長 乙女~完全無欠のマイハニー~』を乙女、番長、乙女番長の目線で評価してみる【特集第4回】

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『喧嘩番長 乙女~完全無欠のマイハニー~』を乙女、番長、乙女番長の目線で評価してみる【特集第4回】

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乙女と番長と乙女番長と……3者の視点で『喧嘩番長 乙女』ファンディスクをレビュー!

「あの『喧嘩番長』が乙女ゲームに!?」と、業界に波紋を呼んだ『喧嘩番長 乙女』の発売から約1年。萌えと燃えを詰め込んだファンディスクが本日7月27日(木)、ついに発売された!

PlayStation®Vita用ソフトウェア『喧嘩番長 乙女~完全無欠のマイハニー~』の、収録コンテンツは3種類。

これ1本で、5人のヤンキーたちとの恋愛エンド後を描いた「アフター・ラブストーリー」、夏合宿を舞台にした新エピソード「アルティメット・ファイティング・夏合宿(UFN)」、アニメ『喧嘩番長 乙女 -Girl Beats Boys-』第1話を楽しめる。

そもそも『喧嘩番長 乙女』は、ヤンキーたちが覇を競う硬派アクション「喧嘩番長」シリーズの派生作品。

そのスピリットが受け継がれているだけに、女性だけでなく男性がプレイしても面白いはず! というわけで、乙女ゲーム好きの乙女ライター(女性)、「喧嘩番長」シリーズに詳しい番長ライター(男性)、心に乙女が住んでいる乙女番長ライター(男性)の3名が早速「アフター・ラブストーリー」をプレイ。

その萌えどころ&燃えどころを座談会で語り尽くす!

座談会出席者

乙女ライター
乙女ゲーム好きの女性ライター。もちろん『喧嘩番長 乙女』本編も全ルート攻略済み。

番長ライター
ヤンキー漫画に詳しい男性ライター。乙女ゲームはもちろん、ギャルゲーすらもプレイ経験なし。本作、プロデューサーの渡辺氏とは、ヤンキーについて熱く語り合う仲でもある。

乙女番長ライター
心にひそかな乙女脳を宿す男性ライター。今作のレビューでは乙女に感化されすぎて、そろそろ日常生活で乙女ワードが漏れそうなレベル。

アツい共闘はヤンキーものの王道!

乙女:今回、番長と乙女番長には『喧嘩番長 乙女』のストーリーをざっくり把握したうえで、ファンディスクをプレイしてもらいました。そもそもおふたりは、乙女ゲームをプレイした経験ってあります?

番長:俺はないな。

乙女番長:ワタシはたしなむ程度です。ただ乙女ゲー原作のアニメは好物で、本作のアニメ版もしっかり観てました。

乙女:率直なところ、いかがでしたか?

番長:俺は、最初に斗々丸のアフター・ラブストーリーをプレイしたけど、いきなり甘々で面喰ったよ(笑)。男としては、ガンガン「好きだ!」って言ってこられると、どうしても身構えちまう。

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乙女:え! 照れた顔でストレートなセリフを言うのがかわいいのに!

乙女番長:ワタシの乙女部分はむしろ「もっとイチャラブでもいいぞ!」と思うんですが、男脳からすると、斗々丸は恋人よりダチにしたいキャラなんですよね。

恋愛対象としてはあまりピンとこない分、「好きだ!」って言われて戸惑ったのかも。

番長:あー、わかる。裏表がなくて感情表現がストレートで、しかも有言実行の努力家だろ? めちゃめちゃいいヤツだから、恋人というより「こいつになら娘をくれてやってもいい」って感じか。

ま、俺に娘はいないわけだが……。

乙女:私は斗々丸がいちばん好きなんですけど……。友達から恋愛関係が始まってるので、根底にお互いへの信頼感があるじゃないですか? 背中を預け合える関係って、なかなかないと思います。

じゃ、番長視点で気になったキャラは?

番長:いちばんヤンキーらしさが表われているのは、やっぱり鳳凰だな。言葉足らずで誤解されるオールドスタイルヤンキー。女のために、黙って問題を片付けようとする硬派なところにシビレるぜ。

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乙女番長:ヤンキーというより、みんなを仕切る番長っぽさがありますよね。

番長:鳳凰に限らず、ヤンキーもののセオリーはしっかり押さえてるんだよな、このゲーム。

乙女番長:「拳を交わし合えばわかりあえる」という「喧嘩番長」シリーズ全体のテーマは、『喧嘩番長 乙女』でも、このファンディスクでも一貫していますね。ただ「わかりあえる」の中身に「恋」が加わっただけで(笑)。

番長:主人公と一緒に共闘するのは、ヤンキーものの王道。しかも、最初から「ふたりで行くぜ!」じゃなくて、ピンチに陥ったところに駆けつけてくるのに燃える!

乙女番長:あと、みんな目の前の理不尽な悪事はほっとかないですよね。

番長:そこは譲れないところだな。全員、骨があるんだよ。

乙女番長:ヤンキー漫画の登場人物は、弱い者いじめのような、仁義にもとる行為を許せませんからね。ヤンキーにはヤンキーの掟がある。それをわかっている人が書いたシナリオだなと思いました。

まあ、このゲームの場合は、あまりシャバゾウらしいシャバゾウは出てきませんけど。

番長:ヤンチャはしても、笑えない悪事は絶対しない。それがヤンキーの基本だよ。仲間を人質に取るなんて、笑えない悪事の筆頭だし、年寄りや子どもにイキがるのもザコのやること。

要は漢気だよ、漢気。

乙女:私はヤンキーものに疎いんですが、ヤンキー漫画の文脈をしっかり踏襲しているんですよね?

番長:昭和~平成初期のヤンキー像に慣れ親しんできたから、ちょっと短ラン、ボンタン、リーゼントの要素が足りないと思ったけどな。

あとは単車。死んじまった最速の先輩が乗ってた伝説のやつ……。まあ、服装や口調で言うと、モブ(脇役)のふたりがいちばんヤンキーっぽいかな(笑)。

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乙女番長:「喧嘩番長」シリーズの男性ユーザーが『喧嘩番長 乙女』に手を出すのは抵抗あるだろうけど、乙女ゲームの女性ユーザーがこれを機にヤンキーものにハマるというケースはけっこうありそう。

乙女:私はまさにそんな感じです。

番長:最初は甘い展開にたじろいだけど、ちょいちょい熱い展開が挟まれているので続けられたし、最後にヤンキーものの王道の展開が待ち受けていてカタルシスがあったよ。

乙女番長:個人的には、音楽も好きでしたね。

「喧嘩番長」シリーズは毎回ハードでスピード感のあるナンバーが多いことに定評がありますが、乙女ゲームになっても、そのゴリゴリさにブレがない。

ボーカル入りの「beginning」「magma」は特にカッコいいし、一連のバトルで矢継ぎ早に流れる「Vision」「peak」などもアガります。

個人的に好きなのは、ゲームスタート時に流れる「Wow」です。「はじはじはじ始まりで~す!」って聴こえるんですけど、これって空耳ですか?

番長の心にも乙女は潜んでいる!

乙女:では、恋愛要素についてはいかがでしたか? ファンディスクということで、本編よりも甘いセリフが増えていますけど。私は未良子先輩の甘いセリフにヤラレました……。

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乙女番長:未良子先輩かー。個人的には、すごい変化球を入れてきたなと思ったけど、乙女ゲーとして考えると定番のキャラですよね。

番長:俺的には、未良子は友達にしたいキャラだったな。軟派で気取っているように見えて、男同士の会話でもノリがいい。しかも、アイドル。有名人のそんな素顔を知っているダチになれたら楽しそうだ。

あと、全体のツッコミ役だから、他のキャラのルートでもアイツがいると会話が弾む気がする。

乙女番長:確かに、いちばんアタマが切れるタイプかも。

乙女:頭が良くてアイドルで、Sっ気もちょっとあって、でも一途。最高じゃないですか!

乙女番長:大人のドキドキ感が楽しめたのは、鳳凰シナリオかな。

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乙女:確かに年上キャラのほうがドキドキ感を味わえましたね。甘さの順で言うと、同級生<卒業生=上級生かも。

乙女番長:ワタシの場合、乙女視点だと金春がお気に入りですね。女嫌いの男子をデレさせるのは、乙女ゲームの醍醐味ですからね。

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番長:金春は、コンビを組みたいタイプだな。認めてもらうまでは大変だけど、信頼には全力で応えてくれると思うぜ。

乙女番長:逆に、番長寄りの視点だと吉良が良かったです。

番長:吉良は、自分がこうなりたいと思うキャラだったな。トップ争いには無関心なのに、周囲から一目置かれてる実力者、なんてサイコーだろ!

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乙女:乙女目線と番長目線の違いは何ですかね?

乙女番長:男が乙女ゲームをプレイする場合、ふたつの姿勢があると思うんです。

ひとつは、自分の脳内乙女を解放して好みの男性キャラとハッピーになりたいという姿勢。

もうひとつは、男の目線で共感できるキャラを探す遊び方。

番長:なるほど。

乙女番長:例えば斗々丸は、後者にあたるキャラなんですよね。つるんで遊びたいヤツ。

乙女:乙女番長という立場は、どちらの視点に近いんでしょう。

乙女番長:どちらも兼ね備えているからこその乙女番長だ!

乙女:……失礼しました。

乙女番長:両方の視点を兼ね備えた乙女番長からすると、吉良がいちばんバランスが取れているように思いましたね。

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番長:それで言うと、俺は後者の遊び方かもしれないな。でも、甘い展開が嫌いなわけじゃないんだぜ。

乙女:どういう気持ちでプレイしたんですか?

番長:正直、仕事と割り切って、客観的にプレイしてるつもりだったんだよ。でも、自分にも脳内乙女がいるのかもしれないと思ったのは、場面転換で画面が一瞬暗くなって、PS Vitaのモニタに俺のニヤケ顔が映ってるのを見た時……。

乙女:完全に乙女として楽しんでるじゃないですか(笑)。

乙女番長:ね? わかったでしょ? 男の心の中にも乙女はいるんですよッ!

番長:あの瞬間、現実に引き戻されちまうんだ……。

乙女番長:番長の心の中にも「きゅん」はあるんじゃい! ……というのが、結論で良いでしょうか。

【番外編】続編があるのなら……スパイク・チュンソフトに提言!

乙女番長:それにしても、最初に『喧嘩番長 乙女』が発表された時はネタだと思いましたが、プレイすると案外ハマるもんですね。このギャップがいい。本編にも興味がわいてきました。

乙女:続編にも期待したいですよね。

番長:続編があるなら、昭和ヤンキー要素を入れるとどうなるかは気になる。あとは、アンズとモモの顔が見たい! アイツら女だけど根性入ってるから。見た目は多分ギャルなんだろうけど。

乙女:本気で粗暴な人が、主人公たちの友情で改心して正しいヤンキーになっていく……とかも見てみたいです。

乙女番長:今回主人公が1年生から始まるという都合もありますが、ワタシは下級生キャラも攻略したいです。年下なんだけどイキがってるような、かわいい男子。

乙女:吉良先輩ルートの希くんや金春君の弟みたいな年下キャラも登場しましたが、やっぱり攻略したい、と。

乙女番長:そうなのよッ! カモン年下!! 特に、希くんは攻略したかった……!!

番長:目が本気すぎて怖ぇよ……。

乙女番長:あとは、坂口と蛇男も……。

乙女:坂口のシリアスな一面を見てみたいですよね、変態ですけど若頭ですし。

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乙女番長:特に坂口はコメディリリーフだけど、実は危険な顔を持ってるとか。蛇男もね、どうしようもないヤツだけどなんか憎めないんですよ。蛇男のちょっとイイとこ見てみたい!

番長:乙女の妄想力がさく裂してやがるッ……。

一同:というわけで、スパイク・チュンソフトさん、続編もよろしくお願いします!

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「喧嘩番長」シリーズに親しんできた男性が、いきなり乙女の世界に放り込まれても戸惑うかもしれない。でもきっと、その先には未知のドキドキ感が待っているはず! 興味のある方は、性別を問わず一度手に取ってみては?

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喧嘩番長 乙女~完全無欠のマイハニー~

・発売元:スパイク・チュンソフト
・フォーマット:PlayStation®Vita
・ジャンル:拳で愛を語る恋愛アドベンチャー
・発売日:好評発売中
・価格:パッケージ版 希望小売価格 5,980円+税
    ダウンロード版 販売価格 5,940円(税込)
・プレイ人数:1人
・CERO:C(15才以上対象)

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