『FFXII TZA』プレイレポート! 冒険者の視点でイヴァリースの進化や魅力をお届け【特集第3回/電撃PS】

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『FFXII TZA』プレイレポート! 冒険者の視点でイヴァリースの進化や魅力をお届け【特集第3回/電撃PS】

スクウェア・エニックスから7月13日(木)に発売される『ファイナルファンタジーXII ザ ゾディアック エイジ(以下、FFXII TZA)』。「FF」シリーズ12番目の物語として、2006年にPlayStation®2で発売された『FFXII』が、約10年の歳月を経て、PlayStation®4で鮮やかによみがえります。

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自由度の高いゲームシステムと、重厚なストーリー&世界観で、世界中で多くの支持を得た『FFXII』が、その魅力はそのままに、ゲームデザインの再構築&HDリマスター化! 当時PS2®でディープにやり込んだ人も、残念ながら未プレイの人も、今回のPS4®版に興味を惹かれている人は多いはず。

これまで『FFXII』の魅力やPS4®版でのリニューアルポイントをチェックしてきたところで、”実際にはどのような深化を遂げているのか”を、発売に先駆けて試遊した電撃PlayStation編集部の面々がレポートしていきます。

【『FFXII』経験者”さび”のREPORT】
バトル&ガンビットシステムの秀逸さをあらためて確認!

10年ぶりのリマスターということで、PS4®版ではかなり大きな進化を感じ取れました。とくに大きく印象が変わったのは、やはり映像面とサウンド面。とくに全曲を新録したり、新曲を用意したりと、サウンド面の充実ぶりには大満足。また、システム面でもゾディアックジョブシステムの進化など、ゲーム性もより深くなっています。

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インターナショナル版は未プレイだったのですが、このゾディアックジョブシステムがじつに悩ましい!! いわゆるジョブシステムなのに、チェンジができないのです。やり直しがきかないので、かなり悩みながら進めていたのですが、それがまた、1つの面白さになっているのだと思います。またオリジナル版から比べると、ゲームのプレイ感覚はまったくの別物という感じになっていて、本当に新鮮な気持ちで遊ぶことができました。

そして、今回あらためて強く思ったことは、やはり本作のバトルシステムは本当におもしろく、よくできているということ。バトルに関しては、オリジナル版からの変更点はそんなにはないですが、もとのシステムがよかったため、美しくなったグラフィックと快適になった操作性により、そのおもしろさと完成度が、あらためて浮き彫りになったという印象です。

そんなバトルシステムは、フィールド全体をバトルフィールドに、リアルタイムにうろつくモンスターとシームレスに戦う、アクティブディメンションバトルを採用しています。『ファイナルファンタジーXI』のバトルをベースに、オンラインゲーム的な集団バトルのおもしろさを、うまくオフラインに落とし込んでいるのです。

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そして、パーティメンバーのAIを自分で作るガンビットシステムのおかげで、戦いがほぼ自動で展開していくことも大きなポイントです。このガンビットの設定も簡単で、敵や戦況にあわせて変えていくことで、効率のいい戦いができるようになります。戦いの戦略性、すべてここに集約されているといっても過言ではないでしょう。強力なボスに対し、それにあわせたガンビットを組んでいくことも、楽しさの1つになっているのです。

今回遊んでみて、とても10年前のものとは思えないほど、しっかり完成されたシステムだということを実感しました。加えて、オリジナル版から比べると、序盤からあらゆるガンビットを設定できるように調整されて(インターナショナル版の時点での変更)おり、そのおもしろさをより感じやすくなっています。さらに今回のPS4®版では、オートセーブやロードの高速化などの細かな改良で、より遊びやすくなりました。もしまだ経験してない人がいるなら、これを機会にぜひ挑戦してみてほしいです。

【オリジナル&インターナショナル版経験者”編集O”のREPORT】
想い出補正を裏切る仕上がりに大満足!

PS2®からPlayStation®3の過渡期に発売され、当時はPS2®というハードウェアの限界までスペックを使い切って出された『FFXII』。目を見張るほどのグラフィックで、草原、砂漠、雪山など多彩な顔を持つイヴァリースが描かれ、その広大な世界を隅々まで冒険することにドップリハマったのを覚えています。

そんな想い出深いタイトルを約10年ぶりにPS4®でプレイしたわけですが、ひさしぶりに見るイヴァリースは、正直記憶にあったイメージ以上の美しさでした。もちろんベースがPS2®作品のため、最先端技術で制作されたPS4®専用タイトル同等とまではいきませんが、画面いっぱいに映し出されるヴァンやバルフレアたちキャラクターの造形は、装飾品のひとつひとつまで質感が増し、より存在感を放っています。イベントシーンのカットも、ちょっとした表情の変化もよく見えるようになり、知っている展開でも思わず見入っちゃいましたよ。

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よくリメイク作品では”想い出補正”という言葉が使われますが、補正値を軽く飛び超える映像美に大満足でした。とくにバンガ族の皮膚は、ウロコが鮮明に見えて質感が増し、思わずゾクっとくるほど。また、かわいいモーグリ族はヒゲもくっきり見えるようになり、ボンボンのふさふさ感も感じられ、キュートさがよりアップしています。ぜひ街中では足を止めて、NPCたちをいろいろ眺めてみてほしいですね。

そしてゲーム部分の”遊び”については、本作のベースである『ファイナルファンタジーXII インターナショナル ゾディアックジョブシステム』自体がすでに完成されているため、オリジナル版をプレイ済みの自分としては文句のつけようがありません。とはいえ、ライセンスボードが1人につき2つ選べるようになったことで、前回習得しなかったジョブも選ぶ機会が増え、遊び方にも違いが出せるようになったのはいいですね。ちなみに、一度選ぶとやり直しができないシビアさも健在ですが、そこが変わらないのはある意味ホッとしている自分がいたり(笑)。あとは細かいところなのですが、4倍速に加えて2倍速プレイの追加は、街中でNPCに話しかけやすくなってGOOD。フィールドは4倍、街は2倍と切り替えながら快適にプレイさせてもらっています。広大なフィールドの移動と、ガンビットによるオートバトルとの相性が抜群な倍速モードを、ぜひアナタもお試しあれ!

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【『FFXII』初体験者”ハチ”のREPORT】
グラフィックやシステムはもちろんですが、とにかくストーリーが気になる

みなさん、こんにちは。『FFXII』は”ヴァン”しか知らない私が『FFXII TZA』のプレイレポートをお届けします。まず、ド肝を抜かれたのはグラフィックの美しさ。BGMもなんだか奥行きを感じられて、イヤホンで聴いていると聴き惚れてしまいました。早くも、サウンドトラックがほしい……。

チュートリアルで謎の美青年を操作したのち、いよいよヴァンの登場! 幼なじみのパンネロも出てきて、一気ににぎやかな雰囲気になりました。ここからクエストをこなしてストーリーを進めていくのですが、うーん街が広くて迷う……。初めは行くべき場所にたどり着くのにひと苦労しました。ですが、コントローラーのタッチパッドを押してみると”次はどうしたらいいのか”と、行くべき場所が表示されているではありませんか!! それからは、『FFXII』初プレイ&方向音痴の私でも、迷わずさくさく進むことができましたよ。

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その後、バルフレアがパーティメンバーに加わると、ガンビットについて説明してくれます。ガンビットとは、キャラクターのターゲットとアクションをあらかじめ設定しておくと、自動的に戦闘をしてくれるシステム。最初は難しそうに感じましたが、実際に設定してみて仕組みがわかってくると、本当におもしろい! 自分の思いどおりに戦闘が進むとすごく楽しく、いろいろな組み合わせを試してみたくなります。

そして、解放軍のアマリアと名乗るどこかで見たことのあるような女性や、旧ダルマスカ王国の将軍バッシュなど、重要人物が続々登場。このあたりから続きが気になってプレイが止められません(笑)。

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キャラクターの登場と合わせて、砂漠や草原など、いろいろな場所にも行けるようになります。マップが広いので、探索がすごく楽しい。ちなみに、探索するときは戦闘や移動が速くなる倍速モードがオススメですよ。召喚獣とのバトルで、相手が強力な魔法を放ってくるのですが、それにパーティメンバーが耐えられない……。召喚獣をなかなか倒せずに模索した結果、倍速モードで”シェル”を買いに走りました!! 倒せたときは思わずガッツポーズでした! ありがとう”シェル”! ありがとう倍速モード!!

どんどんマップを進んでいくと、突然ものすごく強いモンスターに出くわしてゲームオーバーに……。まさか、いままで集めたアイテムなどがなかったことに!? と、一瞬背筋が凍りましたが、なんとオートセーブ機能なんて優れたシステムが用意されていて、自動的にセーブを行なってくれていました!! あ~よかった~(涙)。突然強敵が出現することもあるようなので、これからプレイするみなさんはご注意を!

「FF」シリーズでは欠かせない召喚獣や必殺技の存在も去ることながら、とにかくストーリーが気になって仕方がない!! それぞれの国を思う気持ちや抱えた過去など、胸が熱くなる展開が多いので、時間を忘れてプレイに没頭してしまいます……。

この続きは、製品版を待ってプレイしたいと思います。7月13日(木)の発売が待ち遠しい! 美しいグラフィックと音楽とストーリー、そしてガンビットを使った戦闘は心に残ることは違いナシなので、私と同じくまだ『FFXII』をプレイしていない人は、ぜひ遊んでみてください。


いよいよ発売まであとわずかとなった、PS4®『FFXII TZA』。次回は制作を担当したクリエイター陣が『FFXII』へかける想いなどをお贈りしたいと思います。

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FINAL FANTASY XII THE ZODIAC AGE(ファイナルファンタジーXII ザ ゾディアック エイジ)

・発売元:スクウェア・エニックス
・フォーマット:PlayStation®4
・ジャンル:RPG
・発売日:2017年7月13日(木)予定
・価格:パッケージ版 希望小売価格 6,800円+税
    ダウンロード版 販売価格 7,344円(税込)
    デジタルプレミアムエディション 販売価格 11,448円(税込)
・プレイ人数:1人
・CERO:B (12才以上対象)

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