2011年にPlayStation®3用ソフトウェアとして発売された、3DアクションRPG『エルシャダイ』。簡単操作で奥深いゲーム性、天界と地上界を巻き込んだ壮大なストーリー、さらにはネット流行語大賞を受賞するなど、さまざまな話題を振りまき、今なお根強いファンを持つタイトルだ。
PlayStation®4/PlayStation®Vita用ソフトウェアとして2017年8月24日(木)に発売予定の『The Lost Child(ザ・ロストチャイルド)』は、『エルシャダイ』と世界観、ストーリー上でつながりがあるRPG作品。『エルシャダイ』にて、主人公だったイーノックが世界を救った後の時間軸で物語が展開するという。
初報となる今回は、ストーリーや舞台、キャラクター、そしてゲームシステムに関する情報を公開しよう。
【STORY】
現代を舞台に始まりを告げる天魔抗争
無限なる混沌の中、神は光を定義、宇宙の中心に天動説を司る惑星セタとルシフェルを創造。しかし彼の目に自我を見た神は、メタトロン計画を画策する。
義人イーノックによってその計画は遂行され、惑星セタは消滅した。その後、神は地動説を司る惑星リュタを創造。そこはあまねく星々のひとつ、地球となった。
役目を終えたイーノックは有り余る力を72個の欠けらとし、ルシフェルは深い眠りに落ちていく中、地球をさまよう夢を見た。
これは地球に落ちた、そんな欠けらの物語。
雑誌ライター伊吹隼人は、新宿駅で続発する飛び込み自殺の件を追っていた。その最中、謎の黒い影に押されるように、隼人自身もホームに転落してしまう。
間一髪で救った謎の美女”バルシア”が隼人に手渡したのは、トランク。それは開けてはいけない、パンドラの箱。
「この箱を預けるわ。できれば使ってほしくない……でも──生きて……」
トランクの中にあったのは、魔銃「ガンゴール」。悪魔や堕天使らを捕縛して使役する道具だった。この能力を使い、隼人は悪魔を自らの手下とすることに成功する。
隼人はガンゴールを手に、天使と名乗る女性ルアと共に、各地に起こる謎と、あのときの美女の行方を追うことになる。闇の支配者たちの野望と、堕天使や天界の思惑の間で揺れ動くことになるとも知らずに……。
【WORLD】
まだ誰も見たことがない「レイヤー(層)」
本作の舞台となるのは、現代の日本だ。東京を中心としたこの国には、アストラル世界との狭間に「レイヤー(層)」と呼ばれる特殊な空間が存在するという。戦いは、どうやら「レイヤー」の中で行なわれるようだが……?
秋葉原
日本を代表する、電気街を有する街。観光地としても有名だ。ひと際にぎわう繁華街のすぐそばに「レイヤー」が存在しており、地下まで続いている。黒い影がマンホールの中に入り込んで行くところを見た、あるいは地下に秘密の駅があるといった噂がちらほらとささやかれているが、ゲームやネットの世界の話だと思い込んでいる人がほとんど。
新宿
昼夜を問わず、人の波が絶えることのない日本一の繁華街。学生からサラリーマン、観光客と老若男女さまざまな人が行き交うため、首都圏近郊に留まらず全国各地の情報を得られることが多く、取材にはうってつけの場所。不気味な事故から幻のお菓子の噂まで、多種多様な話を聞くことができる。
地下鉄駅
隼人が取材に訪れる場所。さまざまな人が思い思いの速度で素通りしていく、都心の主要駅。近頃たびたび事故が起きることから憶測が飛び交い、一部の利用者の間では魔の駅とささやかれ、不気味がられている。飛び込む人の背中に悪魔のような黒い塊が張りついているのを見たという噂もあるが、真偽は不明。
銀座
多くの人が集まる繁華街だが、現在は不気味な空気を放つ異様な場所と化している。現実世界に「レイヤー」が浸食してきており、境界が曖昧となっているため、人間が立ち入ることのできない領域に近づきつつある。大通りを歩く人が突然失神したり、悪魔の影を見たりと、人々にじわじわと影響が出始めている。
都庁
高層ビルが立ち並ぶオフィス街。そのためか、昼間は比較的人通りが少ない。大通りを外れた閑静な路地のところどころに「レイヤー」が出現しており、行き交う人が気付かないうちに迷い込んでいることがある。不思議な光を見た、寒気がするなどの違和感があっても、そのまま通り過ぎてしまう人が多い。
【CHARACTER】
天魔の戦いに身を投じる登場人物たち
ここでは、物語の中心となる登場人物たちを紹介する。興味深いのは、主人公の伊吹隼人以外は全員天使であるという点。天魔の戦いであるだけに、悪魔側の存在も気になるところだ。
【ENEMY】
深遠なる闇に生きる、深きものたち
敵となるのは、「アストラル体」と呼ばれる悪魔、そしてそれらを統べる邪神たち。邪神は地下空間にそびえ立つ4本の柱「オベリスク」を護っており、天界に対しての備えを行なっているようだ。
【SYSTEM】
天使と悪魔を魔銃で使役し、過酷な戦いを生き抜け
本作は、アドベンチャーパートでストーリーを進め、バトルパートで敵を打ち倒していくRPG。鍵となるのは、主人公の伊吹隼人が持つ「ガンゴール」だ。これは極めて特殊な能力を持つ魔銃であり、敵対する悪魔や天使、堕天使などを攻撃して捕縛・使役することで、自分の味方「アストラル」として操れるという。さらに、「ガンゴール」の能力はゲームの進行に応じて開放され、攻撃方法にもさまざまなタイプが追加されていく。「ガンゴール」の能力を把握しつつ、使いこなすことが重要になるだろう。
アドベンチャーパート
記者である隼人にとって、まずやるべきことが「取材」だ。本作では現実世界と同様、日常的にいろいろな噂話が飛び交っている。各地を飛び回り、現地で多くの人に話しかけ、自分の足で情報を集めよう。何気ない噂話が悪魔に関係しており、そこから大きな事件に発展していくことも。取材を進めて物語を進行するのだ。
タブレットメニュー
ガンゴール同様、主人公が天界から授かった神具。本作の魅力のひとつである、アストラルのステータスが確認できる。アストラルのパラメータや所持している「スキル」など、さまざまな情報が閲覧可能だ。また、アストラルごとに特性があり、中には高いパラメータや強力なスキルを持つものも存在する。強力なアストラルを捕縛すれば、心強い味方になってくれることだろう。
戦闘
戦闘は、アストラルを状況に応じて入れ替える、ターン制のコマンドバトル。戦闘では捕縛・使役し、味方となったアストラルの力が大きな助けとなる。レイヤーには、天使、悪魔、堕天使、さまざまなアストラルが潜んでいる。新たなアストラルと出会ったら、可能な限りガンゴールで捕縛していこう。
スキル
アストラルが持つ「スキル」を使うと、戦闘をより有利に運ぶことができる。攻撃スキルで弱点を突けば、敵に大ダメージを与え、一気に戦力を削ぐことも可能。スキルには回復や魔法、防御など、さまざまな種類のものが存在する。状況に応じてスキルを使い分け、大いに活用することが勝利の秘訣となる。
『エルシャダイ』を生み出した竹安佐和記氏がプロデューサーおよびキャラクターデザインを務め、世界観が密接につながっている作品として、いやが上にも期待が高まる『The Lost Child』。今後の続報を心待ちにしよう。
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The Lost Child(ザ・ロストチャイルド)
・発売元:角川ゲームス
・フォーマット:PlayStation®4/PlayStation®Vita
・ジャンル:神話構想RPG(ネットワーク対応)
・発売日:2017年8月24日(木)発売予定
・価格:未定
・プレイ人数:1人
・CERO:審査予定
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