Youのゾンビ愛はイカホドですか?『How to Survive 2』本国開発者の本音がポロリ【特集第3回】

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Youのゾンビ愛はイカホドですか?『How to Survive 2』本国開発者の本音がポロリ【特集第3回】

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かくしてパンデミックは発生した……すべての元凶(!?)たるクリエイターが語る!

もしも何かの原因で人がゾンビになる疫病が生まれ、それがパンデミックと化したら……。

そんな絶望の世界を体感できるのが、好評配信中のPlayStation®4用ソフトウェア『How to Survive: ゾンビアイランド2』。

水も食料も自力で調達、ゾンビの攻撃に備えて武器を用意し、キャンプを設営して対抗するというゾンビ映画&ドラマさながらのサバイバル生活が待っている。

そして、このパンデミックを引き起こした当事者が、フランスの開発会社EKO Softwareの面々。

『1』と『2』でリード・ゲームデザイナーを務めたブライス・ポンセ(Brice Poncet)氏、リード・アートディレクターを務めたエリック・シャントルー(Eric Chantreau)氏に、本作の醍醐味、『2』の新要素、おすすめの武器から、あふれ出ているであろうゾンビ愛まで、気になる質問をぶつけた!

コバックさんを登場させることは続編企画当初から決めていた!?

――前作『How to Survive』は日本のユーザーからも高い評価を得ています。みなさんのもとには、どのような反響が届いていますか? また、どのような点が支持されたと考えていますか?

ブライス:フランス人開発者の多くは日本の文化に興味を持っていて、日本のゲームをプレイし、映画やアニメを観て、多大な影響を受けています。

だから、日本のユーザーの皆さんにも『How to Survive』を楽しんでもらえたことは、スタッフ一同大変喜んでいます。ただ、このゲームのどの部分が日本のユーザーの心に刺さったのかは正直に言ってわかっていません。

エリック:まず何よりも、『How to Survive』が日本の皆さんに受け入れられたことを誇りに思います。

個人的には、自分が考案した日本人キャラクター「ケンジ」が受け入れられたように感じたのでうれしかったですね。このキャラクターを追加したことによって、受け入れられたのだと信じています。

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――『2』を制作するにあたり、「これだけは絶対に入れたい」と思った要素はありますか? また、前作から大きく変更した点、あえて変えなかった点についてもお聞かせください。

ブライス:『2』の構想が立ち上がった段階で、何を引き継ぐかは決めていました。

まずはコバック、そして彼やほかの生存者たちが織り成す少し変わったユーモア、最後にゲームプレイのさまざまな要素(ダイナミックな戦闘、RPG要素、クラフト、サバイバルなど)です。

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前作からの大きな違いとしては、自らの拠点を作ることが可能になり、さまざまなトラップや作業場が実装されたことです。

そして、オンライン、オフラインの両方で最大4人のマルチプレイに対応していますが、作成した拠点は最大で16人のユーザーと共有することもできます。

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――『2』ではマルチプレイも進化しています。マルチプレイを強化した経緯と、どのような楽しみ方が生まれるのかを教えてください。

ブライス:前作から改善したかった点は、ふたり以上で同時にプレイできる環境、友達とのスムーズな接続、そして固定されていたカメラを個人専用に変更することでした。

本作では、最大4人までスムーズにマルチプレイを楽しめるようになりました。前作で改善の要望があがったカメラ視点も変えています。

また、同時プレイ人数が増えたことでサーバーを安定させるのは非常に困難でしたが、この点についても安定したプレイを楽しんでいただけるように尽力しました。

エリック:サーバーの安定の部分にかなりの時間を費やしましたね。プレイヤー数が増えれば、共に遊ぶ時間も増え、結果的に楽しい経験につながると思ったからです。

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――ソロプレイの醍醐味についてもお聞かせください。

ブライス:ソロプレイには、長所と短所の両方があります。

長所は食料面。なにしろすべての食べ物が自分のものですからね。食糧不足にはなりづらいと思います。

逆に短所となるのは、誰の協力も得られないことですね。

エリック:それが醍醐味とも言えますが、マルチプレイに比べるとソロプレイはサバイバル要素が高いです。誰からも協力してもらえない分、ひとりで荒廃した世界を生き延びなければなりません。

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――前作では、クラフトに熱中しました。『2』でのクラフトはどのように進化していますか?

ブライス:素材やレシピを追加し、より多くのアイテムがクラフト可能になりました。また、より直感的にアイテムが制作できるようインターフェースも改良されています。

エリック:『2』には、多くの新しいレシピが追加されています。そして新しくなったインターフェースにより、快適にクラフトができるようになりました。

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最強の武器などない! すべてはサバイバーの選択次第!!

――おふたりのお気に入りの武器、装備は? 「この武器を使ってこう倒すと気持ちいい!」など、好みを教えてください。

ブライス:ソロプレイの場合は、プレイヤーが置かれている状況に合わせて武器を選ぶのがベストです。

それぞれの武器には長所と短所があり、無音で使えるものもあれば、そうでないものもあります。

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その上で、個人的に好きな武器は、サプレッサー付のスナイパーライフルです。それに加えて緊急時に使える刀があれば、なおGood!です。

開発スタッフの中では、矢を回収できる弓とクロスボウを好む人が多いですね。

それと最強の武器というのは存在しません。この世界では、武器の使いやすさや威力、素材の入手難度、そして見た目などの総合値で強いか、弱いかが判断されるのです。

すべてはプレイヤー次第ということになりますね。

エリック:正直、私は装備を選ぶとき、性能や機能をあまり気にしません。

アーティストとして、どうしても外見重視になってしまいます。それを踏まえて、私のお気に入りは、稲妻模様のアーマーと有刺鉄線のバットです。これが装備できれば、そこいらのゾンビよりもヤバいヤツになれますよ!

――このシリーズは、ハック&スラッシュアクションに分類されるタイトルです。同ジャンルのゲームは数多くありますが、本作ならではの魅力とは?

ブライス:他タイトルにはないユニークな点として、拠点を築けることが挙げられます。

拠点を防衛するためのトラップやフェンスを築き、集めた素材を使って作業台をアップグレードすることで、拠点をレベルアップできるのが特長ですね。

エリック:『2』特有の要素は、敵を倒し素材を集める”ハック&スラッシュ”が、自分の拠点を建築してアイテムを作る”クラフト要素”につながることです。

“クラフトゲーム”と”ハック&スラッシュゲーム”を融合させた、ユニークなゲームに仕上がっています。

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――ストーリーモードの攻略のコツを教えてください。初心者向け、前作をプレイした上級者向け、それぞれにアドバイスを頂けますでしょうか。

ブライス:ゾンビがはびこる荒廃した世界を生き抜くためには、何よりも準備が必要です! 

「マズローの欲求段階説」をご存知でしょうか? 一番下の段階には、欠かすことのできない生理的な欲求があります。

このシリーズでも、それは同じです。とにかくできる限りの食べ物や飲み物をかき集めることが必要です。「腹が減っては戦はできぬ」ですね。

次に考えるべきことは、”安全”と”多様性”(ソロプレイの場合は特に)です。

この先の冒険で何に遭遇するかはわかりませんからね。遠距離武器が弾切れになった場合に備えて、常に近接武器は持っておきましょう。

そしてできるだけ早く、自分の拠点を築くことが大事です。運命を共にするメンバーを手助けするためには、よりよい武器、アーマー、ポーション、食べ物やアクセサリなども必要になるでしょう。

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エリック:うーん、これはなかなか難しい質問ですね……。

個人的に好きなプレイスタイルは、打撃武器を駆使してフィニッシュムーブを使うことですね。時間をかけてタイミングさえつかめば、打撃武器だけでもゲームはクリアできます。

ただ遠距離武器があったほうが、近づくと爆発する敵には有効的です。

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我々はなぜゾンビに惹かれるのか? クリエイターが語るゾンビへの偏愛

――お二人にとって理想のゾンビとは、どんなゾンビですか? 動きの速さや、腐り具合などにもこだわりがありましたら教えてください。

ブライス:例えば『28 Days Later』や『I am Legend』に登場するゾンビ(?)の行動は、なかなか面白かったです。

ただ私の好きな、いわゆるゾンビは、やはりジョージ・A・ロメロ監督の作品に登場するゾンビや『バイオハザード』のゾンビなどですね。動きが鈍く、半分腐っており、気味が悪い呻き声を出すタイプです。

エリック:私にとっての”本物のゾンビ”もジョージ・A・ロメロ監督が作りだしたゾンビですね。とても遅く、ボロボロで、恐ろしく凶暴。そして頭を破壊するまで止まりません。

ただ、もちろんほかのゾンビにも興味はあります。『Train to Busan』(『新感染 ファイナル・エクスプレス』)に登場するゾンビはクールでしたね。

――アメリカには、ゾンビ対策室というのが存在するというのを聞いたことがあります。ズバリ、ゾンビのパンデミックは将来的に発生すると思いますか?

ブライス:災害に備えすぎということはありません。とにかく政府のトップが、溶接工のマスクを被ったロシアなまりの男でないことを祈ります!

真面目な話をするならば、人類はゾンビよりも早く宇宙人に遭遇すると思います。私としては、そちらの対策も十分に練られていることを切に願います。

エリック:ゾンビ対策室?(笑)……初めて聞きましたね。それは非常に興味深い……。

私はゾンビの話となるとうるさいですよ……。もちろんエンタテインメントの範疇で、現実ではそんなことが起こるのは絶対に嫌です!

――ゲーム、映画、テレビドラマ、コミック、小説など、ありとあらゆるメディアでゾンビは活躍していますが、我々はなぜ、ここまでゾンビに魅了されるのでしょうか? ご自身の主観で考察をお願いいたします。

ブライス:一概には言えませんが、もしかしたら人々は世界の終わりに興味があり、ゾンビはその象徴なのかもしれません。

ゲーム内でも、ゾンビは多くの可能性を秘めています。単体のゾンビであれば脅威ではなく、ゾンビで遊ぶことができ楽しいと感じることさえあるでしょう。

しかし、ゾンビの数がプレイヤーの許容範囲を超えてしまうと、ストレスを生み出します。ゾンビとは、己の限界を試すために最高の存在なのかもしれないですね。

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エリック:ゾンビ人気とは、人類が破滅へと向かう象徴だと感じます。それはまるで人類が生物の頂点にいて、自ら滅ぶ以外に次の目標がないかのように……。もしくは人類よりも強い捕食者を求めているのかもしれません。

次に、ゾンビとは魂を失った者たちです。そのため、後悔や自責の念を抱かずに、切ったり破壊したり燃やしたりすることができます。なぜなら彼らはもう死んでいますからね。

彼らは都合のいい”はけ口”としての役割を担ってくれているのかもしれません。

もしもゾンビが現われたら……? その時、あなたの選択は!?

――本作で最もお気に入りのゾンビを教えてください。

ブライス:感染した動物たちが私のお気に入りです。ゾンビゲームではあまり見かけませんし、ゲームプレイの新鮮さや可能性を広げています。

初めは狩猟で動物を追いかけますが、ある時から突然立場が逆転し、感染した動物に追われることになります。この狩る側と狩られる側の逆転する関係性が面白いのです。

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それと感染した動物の方が、そこらを歩いている通常のゾンビより凶暴です。

動物の方が、基本的に動きは早く、感染したターキーのように集団で行動するものもいれば、感染したペリカンのように葉酸を撒き散らし、環境をうまく使って戦わなければならない相手もいます。

このように、さまざまな動物によって予想外のサバイバル要素がゲームに含まれます。

エリック:私のお気に入りは、普通のゾンビです。理由は、彼らに対していろいろなフィニッシュムーブが使えるからです! 以上!

――ゾンビが実際街にあふれた場合、どのような行動を起こしますか?

ブライス:愛する人たちと共に郊外でキャンプを作るでしょう!

エリック:もしもの時に備え、自分の家族と行く場所は話し合っています。真っ先にそこへ向かうでしょうね。でも秘密の場所なので、どこかは教えられません(笑)。

――もし、実際にゾンビと対峙してしまったら、どんな武器を使用しますか?

ブライス:刀でしょうね。静かに相手を倒せますし、なにより弾薬が不要ですからね。ただ奇襲されることがあれば、ハサミやキーボード、椅子など、身の回りのモノを手当たり次第使うと思います!

エリック:武器は私の脚ですね……。全力で逃げます!

――今後も、ゾンビが登場するゲームを作りたいと思いますか?

ブライス:直近ではないですね。ですがこのゲームを改善するためのアイデアは常にストックしてあるので、今後、さらに面白い作品が作れるかもしれません。

エリック:すでに新しいゾンビゲームのアイデアはいくつかあります……。ただ現時点で、オフィシャルに発表できる情報はありません。

――最後に、日本の「How to Survive」ファンにメッセージをお願いします!

ブライス:「How to Survive」シリーズをプレイしていただき、ありがとうございます。感動的で革新的な作品を作っていきたいと考えていますので、これからもEKO Softwareにご注目ください!

エリック:EKO Softwareは、日本にも「How to Survive」のファンがいることを知ってとてもうれしく思います。

『How to Survive: ゾンビアイランド2』も、『How to Survive: ゾンビアイランド』と同様に気に入ってもらえるとうれしいです。そしてもし現実世界でゾンビに遭遇したら、ともに全力で逃げましょう!!

3種類のダウンロードコンテンツも配信中!

『How to Survive: ゾンビアイランド2』がさらに楽しくなる、3種の追加ダウンロードコンテンツも配信中。強力な武器&装備で、今から始める人もスタートダッシュをキメよう。

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①「エリートソルジャー・パック」
追加アイテム:エリート兵のヘルメット/HK-80 スタンダード/「エリート」戦術ドローン

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②「マスケティア・パック」
追加アイテム:銃士の帽子/フルーレ/ナイチンゲール

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③「パイレーツ・パック」
追加アイテム:海賊帽/海賊のサーベル/緑色のオウム

前作購入者特典!!! 『How to Survive: ゾンビアイランド2』期間限定25%OFFセール!

前作購入者特典として、新作『How to Survive: ゾンビアイランド2』を期間限定25%OFF(税抜500円引き)で購入できるキャンペーンを実施!
※前作(下記の対象商品)を購入したSENアカウントでの購入が求められます。

<対象商品>
PlayStation®3用ソフトウェア『How to Survive:ゾンビアイランド』
PlayStation®4用ソフトウェア『How to Survive:ゾンビアイランド ストームワーニングエディション』

<価格>
通常価格:2,160円(税込)

キャンペーン価格:1,620円(税込)

<期間>
4月25日(火)~5月7日(日)

今回のインタビューでは、クリエイターの心にゾンビ愛が垣間見えた。だからこそ、ゾンビ好きのツボを心得たゲームが作れるのだろう。

さて、次回は特集最終回。オフライン&オンラインマルチプレイで、4人のサバイバーたちが激闘を繰り広げる!

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How to Survive: ゾンビアイランド2

・発売元:スパイク・チュンソフト
・フォーマット:PlayStation®4
・ジャンル:ゾンビサバイバルアクション
・配信日:好評配信中
・価格:ダウンロード版 販売価格 2,160円(税込)
・プレイ人数:1~4人(オンライン時:1~16人)
・CERO:D(17才以上対象)

※ダウンロード専用タイトル
※オンラインはPS4®最大4台 1台につき4人まで参加可能

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『How to Survive: ゾンビアイランド2』公式サイトはこちら

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