“「ゲームアーカイブス」あの日、あの頃、あのゲーム”
第4回目は、1999年前半の名作をクローズアップ!
過去に発売された懐かしのタイトルを、PS StoreからPlayStation®Vitaなどにダウンロード購入して楽しめる「ゲームアーカイブス」。
そんな「ゲームアーカイブス」の中でも、ソニー・インタラクティブエンタテインメントが発売した初代PlayStation®の名作を年代別に紹介し、ゲーム業界をよく知る、渡辺浩弐さんのコメントと一緒に振り返る企画がスタート! 渡辺さんが気になったタイトルをピックアップし、オリジナル版が発売された当時の印象や今プレイすべきポイントなどを語っていただいた。
第4回目は、1999年前半に発売されたタイトルをクローズアップ! PlayStation®黎明期の名作をチェックしよう!
渡辺 浩弐さんと振り返る1999年前半の名作ゲーム
ウンジャマ・ラミー
発売元:ソニー・インタラクティブエンタテインメント
フォーマット:PlayStation®3/PlayStation®Vita/PSP®「プレイステーション・ポータブル」
ジャンル:リズムアクション
価格:617円(税込)
オリジナル版発売日:1999年3月18日(木)
【KOZY’S EYE】
『パラッパラッパー』と比較して難しいと感じる人が多いかもしれませんが、指示通りではなくテキトーに押していても高得点になることがあるって、知ってましたか。かっこよければいいんです。譜面通りではなくても、リズムが乱れていても、かっこよければそれでいい。キース・リチャーズ哲学とでも言いましょうか。
もちろんその裏には、「何がかっこいいか」の設定がなされているわけです。それがイコール、制作者・松浦雅也さんのセンスだということになります。
この部分の作り込みから、音ゲーにも作家性が必要だと。それがなければ、いつかはただの「楽器」になってしまうだけだというメッセージを、僕は読み取っています。
オンライン配信版 ¥628
俺の屍を越えてゆけ
発売元:ソニー・インタラクティブエンタテインメント
フォーマット:PlayStation®3/PlayStation®Vita/PSP®「プレイステーション・ポータブル」
ジャンル:RPG
価格:617円(税込)
オリジナル版発売日:1999年6月17日(木)
【KOZY’S EYE】
熱く支持され続け、2014年には「2」も発売されていますが、オリジナル版を今プレイしても古さを感じませんでした。さくさく進めますし、すぐに子作りも試せますよ。
当時から遊び続けているプレイヤーの中には、現実世界の方でそろそろ天寿を全うしようとしている世代の方も多いことでしょう(僕もです)。けれどこのゲームのおかげで、自分一人の命なんて長大な歴史の中ではとるに足らないほど小さなものだということを知ってますよね。きっと理想の相手を見つけ、子孫繁栄にも成功していて、思い残すことはないですよね。
まさか、もし、万一、そうでない人がいたとしても、大丈夫。DNAをシミュレーションの上でリミックスする技術によって理想の子供をデザインする、そんな未来まで生き延びればいいだけの話です。
オンライン配信版 ¥628
1999年3月、イベント「PlayStation® Meeting 1999」で「PlayStation®2」が発表されました。
この時、下位互換 (つまりそれまでにリリースされたPlayStation®用ソフトもプレイできること)についてアナウンスされた瞬間、会場が拍手と歓声に包まれました。新ハードに期待しつつ、ここに揃ったタイトル群が時代を超える価値を持っていることを、誰もがもう知っていました。
1999年前半には、ほかにもこんなタイトルが!
次回は1999年後半のタイトルを紹介します。お楽しみに!
渡辺 浩弐(わたなべ こうじ)
1962年生、福岡県出身。作家。小説の他、マンガ、アニメ、ゲームの原作を手がける。著書『アンドロメディア』『プラトニックチェーン』『iKILL(ィキル)』他。
※PSP®向けPS Storeのコンテンツ販売サービスは終了しています。過去に購入したコンテンツの再ダウンロードや、PS3®に保存したPSP®コンテンツのPSP®への転送は可能です。
※一部タイトルは、PS3®に対応していません。
©1999 Sony Interactive Entertainment Inc.
©Rodney A.Greenblat / Interlink
All rights reserved.
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