いよいよ発売まであと1週間ほどとなった、期待のアクションRPG『NieR:Automata(ニーア オートマタ)』。プレイできる日を心待ちにしているファンの方も数多いことでしょう。
そこで今回は、ディレクターのヨコオタロウ氏が生み出した物語をいかにしてゲームに実装するかなど、ヨコオ氏と力を合わせて考え出した、プラチナゲームズのプランナーチームへのインタビューを敢行! それぞれが担当したお仕事の内容から、こだわった部分までをお聞きしてきました。
なお、こちらの企画は電撃PlayStation、電撃オンラインとの連動企画となっており、この記事ではプランナーチームの取りまとめ役である田浦貴久さんと根岸功さんによるコメントを先行掲載しています。そのほかのプランナーチームのメンバー5人へのインタビューに関しては、2月23日(木)に発売される電撃PlayStationや、電撃オンラインの記事などでご確認ください。
プランナーチームをまとめた田浦氏、根岸氏のこだわった部分とは
──プランナーチームとしてゲームデザインを手掛けられた田浦さんと根岸さんですが、具体的にはどのようなお仕事を担当され、またどのようなこだわりを盛り込んだかについてお聞きできますか?
田浦貴久さん(以下、田浦):おもにアクションまわりを担当しました。プレイヤーキャラや敵キャラがどんな感じで動くのかを中心に、全体も俯瞰して見る……そんな役どころです。
こだわった部分は、操作して受ける印象を前作に近づけるという部分。たとえば最初はポッドのような存在はいなかったんですけど、やっぱり白の書のような存在がいてこその「ニーア」だろうというところで、あとから追加したりしました。まったく新しいものを作ろうというわけではなく、ちゃんと前作ファンにも「ニーア」の空気を感じてもらえるものを作るということには配慮しています。
あとは”オートモード”もそうですけど、アクションが苦手な方でも楽しんでもらえるものにするというのは、最初から最後まで貫きましたね。
根岸功さん(以下、根岸):田浦がおもにアクション部分を担当してくれたので、自分はRPG的な部分を取りまとめていきました。ヨコオさんとディスカッションを重ねつつ、各キャラクターとの会話とか、クエストの企画を固めていきました。内容の具体的な作業については、ここにいるメンバーたちがコツコツ積み上げてくれています。
「ニーア」というコンテンツはファンの方ありきのものだと思うので、まずは前作をプレイした人が喜んでもらえるような、前作の匂いを一部でもかぎとれるような内容を目指しました。
フィールドひとつとっても、いつものプラチナゲームズ作品とは違って、広くてふわっとした敵の配置にしていますし。あとは、やはりサブクエストも含めたRPG的なところを、どれだけうまく作れるかって部分にはものすごく力を入れています。
──発売を楽しみに待っているファンの方へメッセージをお願いします。
根岸:体験版をプレイされた方にはご理解いただけると思うのですが、今回、とても爽快で遊び込めるアクションを盛り込んでいます。しかもそれだけにとどまらず、本編では広い広いオープンワールドが待っていて、そこで前作の「ニーア」らしさというか、独特のヨコオ節が楽しめるシナリオがしっかりと構築されていて、かつ、エグ気持ちいいRPGの調整も入っております。
開発スタッフも楽しんでプレイしており、僕としても自信を持って世に送り出せる作品になったと思うので、ぜひご期待いただければうれしいです。
田浦:体験版で触ってもらった部分というのは、本当にアクション部分のみを詰め込んだだけのものでしかありません。実際に本編をプレイしてもらったら、ちゃんとしたシナリオがしっかり展開され、なおかつ前作の雰囲気もしっかり味わえるようになっていると思いますので、どうぞよろしくお願いします。
根岸:ちなみに僕は、本作の結末はハッピーエンドだと思っています。そうは言っても、ファンのみなさんは疑っているようですし、なんだか誰も信用しておられないみたいですが(笑)。プレイヤーのみなさんにはぜひ結末までしっかりと味わってもらって、そこらへんの感想も教えてもらえればうれしいです。
ネタバレ要素も存在!? 新たに公開されたムービーから見えてくるもの
先日開催された「闘会議2017」で新たなムービーも公開され、ファンの間で大きな反響を呼んでいます。まだご覧になっていないという方は、下記をご確認ください。
NieR:Automata/ニーア オートマタ: MOVIE 119450310
動画をご覧になれば一発で理解できると思いますが、本作の世界観はじつに独特。ディレクターであるヨコオタロウ氏が生み出す狂気を帯びた物語にこそ、魅力を感じている人も少なくないでしょう。
ここでは、筆者がとくに気になったアダムとイヴについて考察してみましょう。公式サイトなどでその姿を見られるアダムとイヴ。現在、その正体についてはいっさい言及されていません。
彼らが何者なのかについては、動画を見ても相変わらず謎のままでした。ですが動画内では、イヴの左腕に描かれている黒い紋様が大きく全身に拡大していく姿が確認できました。敵か味方かすら判然としない彼らですが、どうやらヨルハ部隊とは違った特殊能力を持ち合わせていると予測できます。いずれにせよ、物語に大きくかかわる存在であることは間違いなさそうです。
また、動画内では2Bと9Sが地面に倒れ伏している姿や、2Bと9Sが別行動をとっていることを示唆するセリフ、ヨルハ部隊のアンドロイド・A2が機械生命体であるパスカルと行動をともにしていたり、何者かに刃を向けたりしている姿も見て取れました。
一見、ネタバレ要素が満載のようにも思えますが、その実、まだ物語を知らない我々からすればこれが何を意味しているのか理解できず、気になって仕方がないところ。ゲームの発売まであと一週間……その謎が解き明かす瞬間は着々と近づいてきています。
ということで、今回は開発スタッフへのインタビューの先行掲載と、新ムービー内で散見された謎についての考察をお届けしました。次回はいよいよ発売ということで、マスター版ROMをプレイしてのインプレッション企画を掲載する予定です。どうぞお楽しみに!
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NieR:Automata(ニーア オートマタ)
・発売元:スクウェア・エニックス
・フォーマット:PlayStation®4
・ジャンル:アクションRPG
・発売日:2017年2月23日(木)予定
・価格:パッケージ版 希望小売価格 7,800円+税
ダウンロード版 販売価格 8,424円(税込)
・プレイ人数:1人
・CERO:D(17才以上対象)
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