「KILLZONE」シリーズでおなじみのGuerrilla Gamesが贈る、PlayStation®4用完全新作アクションRPG『Horizon Zero Dawn (ホライゾン ゼロ ドーン)』。
3月2日(木)の発売を控え、未だ多くの謎に包まれている本作だが、1月23日(月)に世界中のメディアを招いたメディアツアーがオランダ・アムステルダムのGuerrilla Gamesにて開催された。最新ビルドのハンズオンや開発者へのインタビューで判明した本作の魅力を紹介する。
『Horizon Zero Dawn』ってどんなゲーム?
今回はじめて本作を知る方や、気になっている方のために本作のストーリーをおさらいしよう。
本作の舞台は、人類の文明が崩壊し1000年が経った地球。大地は変わり果て、文明を失った人類に代わって機械の獣たちが世界を支配している。なぜ文明は滅んだのか。1000年の間に現れた機械の正体とは。異端児と呼ばれるアーロイの秘密など、気になる謎が盛りだくさんの本作。プレイヤーは女性ハンター「アーロイ」となり、この世界に隠された真実に迫っていく。
公式サイトでは、本作の魅力を紹介しているトレーラーを公開中なので、こちらもご覧いただきたい。
生き残るのに重要なのは分析と戦略『Horizon Zero Dawn』プレイインプレッション
今回のメディアツアーでは、チュートリアルを含んだオープニングからのプレイと、少し話が進んだ地点からのプレイをすることができた。
本作のオープニングでは、異端児のアーロイに対するノラ族(アーロイが所属する部族)の扱い、アーロイが自身の謎に興味を持ち、解明するためハンターになると志すきっかけとなるシーンが描かれた。その後目標に向かって修行するパートの一部が戦闘のチュートリアルとなっている。
アーロイのアクションが多彩なため、一見すると操作の難易度が高く思えるが見た目ほど難しくはなく、すぐに慣れることができたという印象だ。戦闘の中心となる弓矢の扱いも、エイムアシストのおかげで熟練ハンターさながらの精密な射撃を行なえた。
アーロイの強さを活かして大胆に戦うことも可能だが、基本的にはステルスが有利で安全。隠れながらフォーカスを使って敵の分析を行ない、弱点を見極めてから行動するのが基本となるようだ。
2回目のハンズオンでは、本作のシステムの1つであるハッキングアクション「オーバーライド」が使用可能になった状態からのスタート。
1回目の時よりも行動可能な範囲が広がり、あまりに広大なフィールドを前にどうするか悩んでしまったが、まずは馬型の機械である「ストライダー」をオーバーライドすることで移動手段の確保を目指した。
マップに表示される生息地を探しているとストライダーが現れたのだが、運悪く正面から出会ってしまった。そのため動きを拘束するロープキャスターを打つ前に戦闘モードになってしまい断念。拘束するには敵に気づかれる前に行なわないと困難なようだ。
こんなシーンで活躍するのはフォーカス。フォーカスは敵の弱点を分析するだけでなく、障害物などに隠れた機械、動物の位置を見ることができる。見通しが悪いところでも使える重要なスキルだろう。
より広範囲の索敵をしたい場合はキリンのような巨大な機械である「トールネック」のオーバーライドを行なう。オーバーライドポイントは長い首を登りきった頭の上だ。
オーバーライドを行なうとマップの霧が晴れ、まだ行ったことのない地点に関しても確認することが可能になる。地形に加えて機械の生息地も表示されるので、特定の機械を探したいときにも非常に有効だ。
そんな頼もしい能力を持ったトールネックは他の地域にも居るようなので、見つけたら優先的にオーバーライドしておきたい。
また本作のチャレンジ要素として、ハンターの腕試しができる狩場を発見。ここでは機械の特定の部位を破壊する戦闘の基本から、武器ではなく丸太で敵を倒せというテクニカルなものまでさまざまなお題に挑戦できる。これらの腕試しは規定のタイムをクリアすることで経験値や印を手に入れることができ、印を規定数集めることで、狩人の集団である「狩人の館」に入ることができるようになるとのことだった。
残り時間も少なくなり、豊かな自然を満喫していると山賊の野営地を発見。実は本作の敵は機械だけでなく、敵対する人間とも戦う事になる。弱点はシューティングゲームと同様で、頭を狙うとヘッドショットになり大ダメージを与えることができた。ここでは乗ってきたストライダーも一緒に戦ってくれたのだが、野営地ということもあり敵の数が多く、アーロイは倒されてしまいハンズオンは終了となった。
今回明らかになった本作のシステム
ハンズオンではこれまで発表がされてこなかったシステムを確認することができたので、ピックアップして紹介しよう。
スキルツリー
レベルアップの際に得られるポイントを使用して、アーロイのスキルを強化することが可能。スキルのカテゴリは3つに分かれており、狩人はステルス状態のアクション系、義勇は攻撃力アップなどのダメージ系、知識は採取できる量が増えるなど資源系のスキルとなっている。
ファストトラベル
一度火を灯したたき火(セーブポイント)には、マップから瞬間移動することができる。その際ファストトラベルパックというアイテムが必要になる。
難易度について
イージー、ノーマル、ハード、ベリーハードの4種類あり、難易度が上がるごとに敵の攻撃力が上がり、敵へ与えるダメージも少なくなる。エイムアシストの強度も弱くなり、より緊張感のある戦闘が楽しめる。
開発者へのインタビュー
メディアツアーでは3名の開発者にQ&A形式のインタビューを実施。本作で担当されたパートのさまざまなお話を伺うことができた。
クエスト担当(Lead Quest Designer)
David Ford氏
──メインストーリーを進めていると多くのサイドクエストが出てきますが、全体的なボリュームはどれくらいですか?
ボリュームについてはお答えできないのですが、期待していただけるだけのサイドクエストを用意しています。ただ数を増やすのではなくメインストーリーをリッチにできるかどうかでサイドクエストを制作しています。
──サイドクエストはストーリー性を重視ということですが、他のチームとどんな打ち合わせをしたのでしょうか?
部族がなぜここにいるのか、その部族がどんな問題を抱えているのか、アーロイが接触することでどんな問題が発生するかなどをすり合わせ、その答えになるようなストーリーを用意しました。
戦闘担当(Lead Combat Designer)
Troy Mashburn氏
──機械との戦いと、人間との戦いの違いはなんでしょうか?
人間は機械以上に大勢で襲ってくるのが特徴です。遠くからの攻撃を得意とするスナイパーや近接攻撃で向かってくる傭兵など戦い方にもバリエーションがあります。
──スキルツリーが公開になりましたが、取得する順番におすすめはありますか?
プレイスタイルにもよりますが、弓をどんどん撃ちたい人は知識と義勇のツリーを解除して矢を大量に持てるように。罠を置きたい人は狩人のスキルを解除するのがおすすめです。
マネージングディレクター(Managing Director)
Herman Halst氏
──「KILLZONE」シリーズとはタイプの異なるタイトルですが、どんなことが挑戦でしたか?
FPSであった「KILLZONE」とは異なるので、技術的な部分が最初のチャレンジでしたね。次はデザイン的な部分です。RPGを制作するのも初めてだったので研究を重ねました。RPGはストーリーが重要なので、今回ストーリーを作るチームを新たに起用しました。
──本作がストーリー重視のタイトルになった理由はなんでしょうか?
ストーリー重視のゲームが好きなのです。「KILLZONE」シリーズでは、美しいグラフィックに対してストーリー面は弱かったというユーザーの意見もあり、『Horizon Zero Dawn』でストーリーについてもGuerrilla Gamesの強みにしたいと思っています。
今回のハンズオンではバトル面にフォーカスした内容となったが、「狩り」というコンセプトを徹底した本作は「静」と「動」の熱い駆け引きが繰り広げられる、今までにないタイプの戦闘を楽しむことができた。あまりにアクションの完成度が高くておもしろいのだが、ここで忘れていけないのは、本作のジャンルはアクション”RPG”という点。開発者のインタビューからもわかるように、RPGの核となるストーリーについても、今までのタイトル以上に力が入っていることも注目だ。
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Horizon Zero Dawn(ホライゾン ゼロ ドーン)
・発売元:ソニー・インタラクティブエンタテインメント
・フォーマット:PlayStation®4
・ジャンル:オープンワールド・アクションRPG
・発売日:2017年3月2日(木)予定
・価格:パッケージ版 通常版 希望小売価格 6,900円+税
パッケージ版 初回限定版 希望小売価格 6,900円+税
ダウンロード版 通常版 販売価格 7,452円(税込)
ダウンロード版 デジタル初回限定版 販売価格 7,452円(税込)
・プレイ人数:1人
・CERO:D(17才以上対象)
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©Sony Interactive Entertainment Europe. Published by Sony Interactive Entertainment Inc. Developed by Guerrilla.
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