シリーズ誕生から20年、その歩みのなかで世界の”サバイバルホラー”をリードしてきた「バイオハザード」。1月26日(木)に発売される最新作『バイオハザード7 レジデント イービル』は目の肥えたユーザーのさらなる期待に応えるべく、シリーズの根源である恐怖に焦点を絞りつつ、リアルを極めたグラフィックと極限の没入感を実現している。
そんな本作の魅力に迫る特集の第3回では、実写さながらのフォトリアルな表現を可能にしたゲーム開発エンジン「RE ENGINE」と、シリーズで初めて導入されたアイソレートビュー(1人称視点)、PlayStation®VR完全対応について、それぞれの魅力を紹介。さらに開発に携わった2人のスタッフへのインタビューも掲載する。
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前回までの特集記事はこちら
『バイオハザード7 レジデント イービル』が新世代サバイバルホラーの幕を開ける!【特集第1回/電撃PS】
『バイオハザード7』体験版『ミッドナイトバージョン』に密着!!【特集第2回/電撃PS】
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「RE ENGINE」によって表現される世界とは?
「RE ENGINE」は『バイオハザード7』のために開発された最新のゲーム開発エンジン。ロゴデザインには「reach for the moon(困難に挑む、不可能を可能にするという意味のことわざ)」を表現する”月に伸びる手”があしらわれている。その性能は、まさに実写映画に匹敵するフォトリアルな表現を可能にするもので、難しいとされていた流体表現にも対応。朽ち果てた建物や腐食した金属の質感、さらに空気中にただよう塵や埃までも精密に描き出すことに成功した。
一般的なテレビモニターでもそのリアルな映像を味わうことができるが、PlayStation®4 Proでプレイし、より鮮明な映像で見られる4K解像度+幅広い輝度表現が可能なHDR対応のモニターに表示することで、画面に映し出される炎で熱気すら感じられそうなほどの臨場感を体験できる。プレイ環境を整え、本作が持つポテンシャルを最大限に引き出してプレイするのもいいだろう。
「RE ENGINE」担当 石田智史氏インタビュー
――「RE ENGINE」を導入した理由について、お話いただけますか?
なによりも、現行機にふさわしいグラフィック表現のためですね。快適なPS VRプレイに不可欠な1080pの高解像度と60fpsの高フレームレートを安定して実現させるパフォーマンスを持っています。また、1つ力を入れたのは開発効率の向上というところで、トライアルアンドエラーを旧来よりも効率的に処理できるようにしたかったというのも理由の1つです。
――これまで実現できなかったことが、できるようになったという部分はありますか?
開発の終盤になると、「アイテムの配置を変えたい!」というような話がよく出てきます。そういった細かい修正が今までよりも対処しやすくなりました。終盤にゲームの作り込みができるようになったことで、より完成度を高められたのではないかと思っています。これまでは修正したい部分が出てきたとしても、「ライティングの都合でもう変えられない」ということがあったんですよ。それが、かなり終盤になってからも変更していました。「このタイミングで変わるか!」みたいな(笑)。
――本作を楽しみにしているユーザーに向けてメッセージをお願いします。
格闘ゲームなみに60fpsが安定しているというところをぜひ見てほしいです。60fpsとうたっているゲームでもフレームレートが落ちるシーンがあるものもあるのですが、『7』はすべてが60fpsです! ここまで安定しているゲームは珍しいのでぜひよろしくお願いします。
アイソレートビュー+PS VRによって生み出されるものは、かつてない没入感
「バイオハザード」シリーズは、1~3作目は監視カメラを思わせる固定の視点、4~6作目はビハインドビュー(プレイヤーの背後からの視点)で制作されていたが、本作では1人称視点の「アイソレートビュー」へと大胆な転換がはかられている。「アイソレートビュー」とは主観視点でのゲームプレイに「孤立」「分離」といった意味を混じえた造語で、プレイヤーに「孤独だからこそ感じられる恐怖や不安」を感じてもらうために導入されたものだ。
実際にプレイして感じることは、プレイヤーキャラクターとのかつてない一体感。リアルに描かれたグラフィックとの相乗効果により、自分自身がその場所にいるかのような臨場感を味わいながらプレイできる。また敵との距離も非常に近く感じられるため、そこで体感できるスリルや恐怖は、まさに”シリーズ最恐”といえる内容だ。
やはり一般的なテレビモニターでもこれらの感覚を味わうことができるが、PS VRでプレイするとすべての要素が増幅され、もう完全にゲームの世界に入り込むことが可能に。なお本作では全編PS VR対応なので、ゲームに盛り込まれたすべてをPS VRで満喫することができる。
PS VR担当 高原和啓氏インタビュー
――すべてがチャレンジだったと思いますが、PS VR完全対応への道のりを振り返ってみていかがですか?
実際にプレイして1番ビックリしたのが、自分が作ったにもかかわらず怖いと感じたところですね(笑)。PS VRでプレイすると、その時点で現実世界と断絶されるのでそれだけでも不安になって怖いのに、目の前に広がる映像では敵が続々と出現して襲ってくる。出現場所がわかっていても怖く感じましたから、知らないで遊ぶと相当怖いと思います。そこはぜひ期待していただきたいですね。
――PS VRならではの作り方をしたところはありますか?
これは想定していた遊びではないんですけど、実際に動かしてみたときに”のぞき込む”という動作がおもしろいことがわかりました。この部分はPS VRならではの遊びですね。普通のテレビでプレイしても、キャラクターを動かせば遮へい物の向こうを見ることができますが、PS VRでプレイした場合には、まさにのぞき込むような感じで頭を横に動かすだけで奥の様子が見られます。同様に手すりの奥をのぞき込んだり、テーブルの下も見られたりします。あとアイテムを調べるとき、モニターでプレイした場合は左スティックで回転させるのが通常の操作になりますが、PS VRならコントローラを傾けるだけでグルグル回転させることができます。これはPS VRだけの要素になっていますね。
――PS VRの開発で1番苦労されたところはどこですか?
やはりゲーム中の絵作りですかね。PS VRでは左右の目に対応する2つの画面を制作する必要がありまして、それによって処理が追いつかなくなる箇所が出てくることがあるんですよ。そうなると、まず最初に表示されているものを減らそうとなってしまうんですね。でも表示のほうで調整するとユーザーに提供したかった遊びの部分とか、グラフィックのクオリティ自体が落ちてしまいます。そうしたくなかったので、遊びやクオリティを下げず、それでいて処理も維持するところを実現させるのがすごく苦労しました。
――本作を楽しみにしているユーザーに向けてメッセージをお願いします。
PS VRのデバイスをつけて本当にあらゆるところを舐め回すように見ていただければと思います。「こんなところ、どうせ作っていないだろ?」と思いながらのぞき込むと、「ああ、作っていた!」となるくらい、どこを覗き込んでも楽しめるようにしっかり作っています。ぜひPS VRでそういった遊びをしてもらえればと思います。
「RE ENGINE」、そしてアイソレートビューとPS VR完全対応について紹介してきたが、「どうやってプレイヤーを楽しませるか?」という大きな問いに対し、”「バイオハザード」らしさ”を強く意識しながらも新しいことを積極的に取り込んでいくという姿勢が垣間見えた印象。よりよい環境でプレイするほど”恐怖”だけではなく、その根底にある作り手のこだわりを掘り下げていくので、お楽しみに!
なお、本連載期間中に「バイオハザード」シリーズに関する思い出を募集します。お使いのTwitterで「#BHの思い出」をつけて投稿してください。募集期間は2016年12月26日(月)から2017年1月16日(月)までです。連載中にご紹介させていただきますので、ふるってご参加ください。
※なお、ツイートは当社の販促物やPR等にも活用させていただきます。掲載時には、一部抜粋または修正させていただくこともありますので、あらかじめご了承ください。
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バイオハザード7 レジデント イービル
・発売元:カプコン
・フォーマット:PlayStation®4/PlayStation®VR
・ジャンル:サバイバルホラー
・発売日:2017年1月26日(木)予定
・価格:
通常版
パッケージ版 通常Ver. 希望小売価格 7,990円+税
パッケージ版 グロテスクVer. 希望小売価格 7,990円+税
ダウンロード版 通常Ver. 販売価格 7,990円(税込)
ダウンロード版 グロテスクVer. 販売価格 7,990円(税込)
デラックスエディション
ダウンロード版 通常Ver. 販売価格 9,990円(税込)
ダウンロード版 グロテスクVer. 販売価格 9,990円(税込)
・プレイ人数:1人
・CERO
通常Ver.:D(17才以上対象)
グロテスクVer.:Z(18才以上のみ対象)
※PlayStation®VR対応
※『デラックスエディション』は、ダウンロード版のみの販売となります。
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