本日12月8日(木)に発売を迎えたシリーズ最新作『龍が如く6 命の詩。』。その前日となる12月7日(水)には、東京新宿歌舞伎町にあるTOHOシネマズ新宿にて「『龍が如く6 命の詩。』完成披露会」が開催された。ビートたけし氏をはじめとする出演俳優陣が登壇した、このスペシャルなイベントの模様をお伝えする。
特別編集された最新プロモーション映像が公開&名越稔洋総合監督が登場
MCにガダルカナル・タカ氏、中嶋美和子氏を迎えスタートした披露会。冒頭では「龍が如く」シリーズの総合監督を務める、名越稔洋氏が登場。タカ氏の「これだけの作品を、年に1本で作っていくというのは、開発の皆さんが血のにじむような努力をされて、大変な結果だと思うのですが」という問いに、「毎年毎年、1年に1本という形での発売は、常識的に考えると何のコンテンツでもなかなかないことですけれども、これを続けてこられたのもやはり皆さんに愛されて、求めてこられたからです。それに対し我々も期待にこたえなければという気合いで、なんとかここまでやってこられました」と、笑顔で返答。
その後、披露会のために特別に制作されたプロモーション映像が公開され、映像中に流れた山下達郎氏によるテーマソングについても、「耳に入ってくる段階で説明不要なアーティストさんです。これまでも著名なアーティストさんにお願いしてきましたが、どうしても作風もありロック調の曲が多めでした。でも「龍が如く」というのは見た目のパンチのある映像の反面、裏側に感動的なテーマがあり、両面があって愛されているコンテンツなんです。今回はその感動的なテーマを表に出して捉えてもらえるアーティストの方にお願いしたいなと思いまして。自分としても世代ということもありますが、ぜひ山下達郎さんにということでお願いしました」と、起用した想いを熱く語っていた。
出演した豪華俳優陣が登壇し参加したことへの想いをトーク
続いては壇上に主人公・桐生一馬役を務めた黒田崇矢氏が登場し、名越総合監督と熱い握手を交わしながら壇上へ。続いて宇佐美勇太役の藤原竜也氏、染谷巧役の小栗旬氏、広瀬徹役のビートたけし氏、笠原清美役の真木よう子氏、巌見恒雄役の大森南朋氏、南雲剛役の宮迫博之氏が順番に登壇し、その豪華な顔ぶれにタカ氏は「ここにいるだけでも、我々わくわく、ドキドキしてきますね。これはゲームなんですよね。なかなかドラマや映画でもこれだけの顔ぶれはそろいませんよ。これも「龍が如く」ならではなんでしょうか」と、興奮気味に語っていた。
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全員が登壇を終えるとトークインタビューがスタート。ここでは皆さんそれぞれに投げられた質問と、それに対してのコメントを抜粋してお届けしよう。なお、真木よう子氏は体調を崩されて声が出せないため、残念ながらコメントは控える形での参加となっている。
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また、ビートたけし氏といえばちょうど30年前の1986年に発売され、日本中の子どもたちの心を打ち砕いたゲーム『たけしの挑戦状』があまりにも有名だが、自らその話題に触れ「私もね、子どもが泣き出して、親がクレームをつけるという社会問題を起こしたものを作りましたけれども、今プレミアがついている(笑)。これと比べるといかに今回がすごいのかがわかる」とビートたけし氏らしい切り口で語ると、会場は笑いの渦に包まれていた。
桐生一馬役:黒田崇矢氏
──今回桐生一馬の最終章ですが、演じるうえで今までと違いなどはありましたか?
黒田氏:桐生一馬はハタチから今回48歳まで演じさせていただいているんですけど、その間にさまざまな事件やいろいろなことが起きて、経験値も増えていっているので、深みみたいなのが増していければいいなと思いながら演じました。あと、桐生は一貫して若いときから変わっていない”正義感”みたいなものとか、絶対に動かない性格みたいなものとかがあって、そっちはそのまんまです。で、あるところには深みとか、そういうのが出てくるように演じられたらなと思って頑張りました。
宇佐美勇太役:藤原竜也氏
──『龍が如く3』に出演されてから時間が経ってのオファーとなりましたが、何か気持ちに変化はありましたか?
藤原氏:もちろんうれしかったですね。前作は声だけでしたけど今回の『龍が如く6』は不思議な感じでしたね。僕自身が「龍が如く」に参加できるんだという喜びで、非常に興奮したことを覚えています。あとは今回宮迫さんと一緒にいるシーンが多いのですが、宮迫さんは大変だったと思うんですけど、僕の場合は宮迫さんが先に声を入れてくれていたので、本当に芝居をしている、言葉を交わしているかのような収録で、とても楽しみながら演じられました。
染谷巧役:小栗旬氏
──初代の『龍が如く』からプレイしているファンとのことですが、プレイヤー側からみた「龍が如く」の魅力とは?
小栗氏:もちろん大筋のストーリーはおもしろいんですが、いろいろなサブゲームがあって、本編を忘れてそっちに時間を使ってしまうほど楽しい。ただ、一度も達成率が100%になったことがないんですよ。あと何をどうしたらいいんだろうって(笑)。見落としているものが結構いっぱいあったりするので。今回はこうやって声をやらせてもらって、開発の皆さんにもお会いできたので、隠れた難しいものとかは聞きだしながら遊ぼうかなと(笑)。
広瀬徹役:ビートたけし氏
──初めてゲームのなかでしっかり演技をされたと思いますが、ご自身も映画の作品を撮られているなかで、ゲームとの違い、あるいは共通点など感じている部分はありますか?
ビートたけし氏:いや、こっちのほうがラクですね。ゲームはアクションなんかも全部作ってくれるから。俺、本当は下手だからね。(映像を見ながら)これ、うまいねえ。
──ゲームの実写化などがもしあったとしたら監督を引き受けたりはされますか?
ビートたけし氏:俺は人物よりも背景をすごく気にしちゃうんだよね。こういう場所があるのかという。ロケハンでこういう感じのところでとなると、やっぱり作った映像にかなわないというかね。ロケハンに行っても「似ているんだけど違うんだよな~」「あの家壊したいな」とか言っちゃうんだけど、壊すわけにはいかないじゃない(笑)。そうすると、そこを避けるとイメージが違ってくるんだよね。だからこのゲームの映像は背景が思い通りにできるんで、一番心地のいい映像になっている。実写版だと難しいね。
巌見恒雄役:大森南朋氏
──最初に『龍が如く6』のオファーを受けたときの気持ちを教えてください。
大森氏:うれしかったです。これまでも歴史があるシリーズで、いろいろな俳優の方々が出てきたりして、今回もすごいキャストなので、まさか僕が呼んでいただけるとは思いませんでした。セリフを覚えなくていいというのは、たしかにラクだというのはあるんですが、いろいろな感情のパターンをたくさん収録し、こんなにたくさん録るものなんだなと思いましたね。
南雲剛役:宮迫博之氏
──広島弁がズンと入ってきてずいぶん練習したんだなという印象ですが?
宮迫氏:ずっと映像見られて皆さんわかったと思うんですけど、広島弁ちゃんと喋っているの、僕だけなんですよね。南雲は広島の極道の組員なんです。なので、方言指導の方がべったりついていたんです。しかも、大阪弁と広島弁ってちょっと似ているんで、ついつい大阪弁になってしまうので、方言指導の先生に厳しく指導され、一生懸命にものすごく大変な時間を要して演じたんです。で、蓋を開けてみたら組長(ビートたけし氏が演じた広瀬)が標準語やったんです。衝撃的でした(笑)。で、先ほど登壇前に組長に聞いたんです。「組長、最初から標準語で行く感じだったんですか?」って。そうしたら「できるわけねーじゃん、広島弁」って言われまして。なぜ俺だけ? って(笑)。
大ヒットとシリーズの長寿を祈願して鏡開き!
トークインタビューのあとは登壇した俳優陣と名越総合監督を交えた鏡開きが行われた。用意された樽酒「寿齢」は、今回の舞台である広島県尾道市にある、安政元年創業という老舗の酒蔵「吉源酒造場」が誇る銘酒。長寿を祝うという意味を持ち、本作のヒットとシリーズが末永く愛されることを祈願して選ばれたとのことだった。
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披露会の締めとして登壇した名越総合監督は「かつてない豪華なキャストを出させていただいたにもかかわらず、完璧に全員がそろう完成披露会を迎えることができたのは今回が初めてでして、そういう面も含めて今回は感激しております。ただ「龍が如く」シリーズはファンの皆様、そして本日会場にいらしてくださっているメディアの方々、関係者の方々のご支援なくしては今日という日は迎えることができなかっただろうなと、あらためて思っております。この場を借りて厚く御礼を申し上げます。
『龍が如く6 命の詩。』はキャストも豪華ですけども、PlayStation®4というハードで、ゲームエンジンを含めてゲームとしてもすべての面で革新を遂げた素晴らしいコンテンツになったと思います。期待に負けない十分な内容になりましたので、ぜひ楽しんでもらえたらと幸いです」と、翌日に迫った発売に向けての意気込みを語っていた。
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龍が如く6 命の詩。
・発売元:セガゲームス
・フォーマット:PlayStation®4
・ジャンル:アクションアドベンチャー
・発売日:好評発売中
・価格:パッケージ版 希望小売価格 8,190円+税
ダウンロード版 販売価格 8,845円(税込)
・プレイ人数:1人
・CERO:D(17才以上対象)
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