撫でてもふもふ、しがみついて恐怖!? 『人喰いの大鷲トリコ』を遊んでみた(1)【特集第3回/電撃PS】

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撫でてもふもふ、しがみついて恐怖!? 『人喰いの大鷲トリコ』を遊んでみた(1)【特集第3回/電撃PS】

「動画見てると、トリコって、なんだか怖いんだよね……」

同僚がそんなことを言うのを耳にしました。まもなく発売となる『人喰いの大鷲トリコ』ですが、たしかに大鷲のトリコは独特の風貌で、かわいい顔ではあるけれどとても大きいですし、獣としての恐ろしさも感じさせます。それになんたってタイトルには「人喰い」という不穏な言葉。少年を丸呑みにできそうなほどの巨獣トリコ……絶対的な恐怖。
しかし、同僚は続けてこう言ったのです。

「絶対にトリコのこと好きになって、最後に必ず泣いちゃいそうで、それって怖いと思わない?」

私は「そうだね」と答えました。はじめて試遊で触れたときから、それはずっと胸にある予感であり、やさしい恐怖でした。

◆『人喰いの大鷲トリコ』 ストーリートレーラー

さて、発売前から既にいろんな予感と期待に満ちている『人喰いの大鷲トリコ』ですが、じつは一般ユーザー向けの試遊イベントというのは、11月27日(日)に開催される「電撃PSプレミアムイベント2016秋」が全世界で初めてとなります!

東京ゲームショウやE3など、いろいろな場で多彩な仕掛けとともに出展されてきた『トリコ』ですが、開発途中の試遊はメディア向けオンリーでした。つまり実際にゲームとしてトリコに触れて、遊んだことのある人はまだとても少ないわけです。

そこで今回は、実際に数度にわたって開発段階の本作に触れたライターによる「ナマの体感レポート」を、きゅっと凝縮して2回に渡りお届けします。『人喰いの大鷲トリコ』には、この作品でしか体感できない、さまざまな「感動」がありました。

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前回の特集記事はこちら

こんなにもこわくて、こんなにもやさしい──『人喰いの大鷲トリコ』がやってくる!【特集第1回/電撃PS】

『人喰いの大鷲トリコ』の生みの親、上田文人氏とは!? その魅力に迫る【特集第2回/電撃PS】

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トリコの一挙手一投足に感動しっぱなしの初体験!

はじめての試遊でオープニングからの約30分間をプレイした際の感動は、筆舌に尽くしがたいものでした。細かいレポートは以下から読むことができます。

電撃オンライン「『人喰いの大鷲トリコ』プレイレポート! 斬新な試み!? 冒頭30分を小説風テキストで疑似体験」

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『ICO』の頃から馴染み深い、どこか不安定でリアルな少年の動きにも、よりいっそうの人間らしさを感じましたが、やはり圧倒的だったのは初めて体感する大鷲トリコの存在感でした。怒り、警戒心、咆哮……ひとつひとつの細かな動きがあまりにも獣らしくて、驚くよりもただただおびえる私がいました。

「トリコ、怖い」
「どこまで近づいていいのかわからない」
「どうやったら心を許してもらえるんだろう」

ゲームであるはずなのに、本気で未知の動物に接するように身構えて、恐る恐る距離感を探り、考えてしまう時間が何度もありました。だからこそ自由を得たトリコの体によじ登り、もふもふの羽毛に身をうずめ、しがみついても振り落とされなかった時の達成感はたまらないものがありました。

一歩一歩、トリコが歩く時のなんともいえない重量感と、コントローラーを通じて感じる広い背中の不安定な揺れ。大きなものに守られている安心感と、大きなものに乗っているというSF的な高揚感もあって……とにかく数え上げればキリがありません。何もかもが映像の中で起こっていることなのに、本当に体感しているような錯覚。ひとつひとつ、進む度に嬉しい。ささやかな喜びと感動が、心を震わせてくれるのです。

やがてトリコが少年のすぐかたわらで見守るように佇んだ時、共にいることを許されたんだと思えて、ああ、ここから動きたくないなと思ってしまうような場面もありました。ずっと遊んでいたい。ずっと一緒にいたい。かわいいトリコ。自分の気持ちがどんどん膨らんでいくのがわかります。そして、ひょっとしたらトリコの方にも少年(=自分)に対する愛着がわいているんじゃないかなって……そう期待する瞬間があったりするのです。

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綿密にデザインされたひとつひとつの行動のリアリティと、絶対に現実世界では経験し得ないファンタジックな世界観と数々の出来事。すべてが合わさり、生じる小さな感動が積み重なって、それぞれのプレイヤーの中でひとつの大きな物語と思い出を形作っていくことでしょう。

高い! 狭い! 怖すぎて、一周回って感動しちゃう!?

「はああ!? こんなところどうやって進むのさ!?」

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思わず声の出るツッコミが止まらない……中盤あたりの試遊をさせてもらった時には、私は大変うるさいプレイヤーでした。遺跡の中にある高い塔の上が、本当に本当に、本当に高いんです!! PS4®の描画能力恐るべし。上を見れば風が吹いているのがわかって怖い、下を見れば地面が見えなくて有無を言わさず怖い、遠くを見れば確かに行けそうな場所は見えるんだけれども、手すりもなにもなくて狭い木製の通路や細い綱が、いかにも壊れそうに揺れていて、それもう絶対的に怖い。あまりにも怖くて、でも風景は美しくて、一周回って「もう怖すぎて、逆に感動するわ」というような混乱が幾度かありました。

尻込みしてもうどうしようもないから、近くにいるトリコに視線を移して眺めてみます。一瞬すごくホッとします。でも、どうにもトリコはキョトンとしているばかりで、ただ少年の行動を待ちわびていたりします。まぁるい瞳でじーっと見つめられたら、

「行かなきゃダメ……でーすーよーねー……」

ってどうにか一歩を踏み出すしかありません。方向キーをちょっと入力するのだってためらうほどの場所がいくつもありました。

「落ちるって! ヤバいって!!」

他のゲームのように、とんでもなく素早い敵が横から飛び出してくるとか、ゾンビが背後からぞろぞろ襲いかかってくるとか、そんなことはほとんどなくて、ただ進めばいいだけなのに「ひえええ」だの「うわあぁ…」だの声が出て、足がすくむ情けなさ。そりゃあ、私がポンコツゲーマーということも一因ではありますが、怖いものは怖いんだ!!

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しかし、その怖くてたまらない場所を乗り越えられた瞬間こそが快感であり、カタルシスを感じさせてくれるんです。ギミックをクリアした後、トリコの背中に乗って思いもかけないような場所をひょいひょいと駆け上がったりするシーンなんて、本当に気持ちいいったらない!

あちらこちらで待ち受けるちょっとした恐怖を、自分の勇気とトリコとの協力とで乗り越えていく気持ちよさは、プレイしているのをただ眺めているだけじゃ絶対に味わえません。ゲームを遊んで、主人公になったプレイヤーだけに許された特権です。ゲームだからこそ、何回もやり直しはききます。ぜひ臆せず遊んで、トリコに触れて、わあわあと叫びながら「自分の体験」にしていただきたいと思います。

動画が続々公開中! 映画のようで、映画以上!?

11月18日(金)には、また新しく海外向けのCM動画が公開されました。試遊ではお目にかかっていない、謎の兵士たちに追い詰められる少年とトリコの決死のワンシーン……ここへ来て、ますます深刻そうなストーリーがかいま見える数十秒に、期待は膨らむばかりです。最後の、トリコを撫でようと手を伸ばすシーンがたまりませんので、ぜひご覧ください。

◆The Last Guardian – CG Cinematic Trailer | PS4

では、今回はこのへんで。次回は試遊レポートのPart2をお届け。『人喰いの大鷲トリコ』の動画を見ていると、まるで良質の映画みたいでとても気になってしまう、という人も多いことでしょう。そんな本作の、とてもスリリングでシネマライク(映画的)な魅力についてお伝えする予定です。どうぞお楽しみに。

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人喰いの大鷲トリコ

・発売元:ソニー・インタラクティブエンタテインメント
・プラットフォーム:PlayStation®4
・ジャンル:アクションアドベンチャー
・発売日:2016年12月6日(火)予定
・価格:パッケージ版 通常版 希望小売価格 6,900円+税
    パッケージ版 初回限定版 希望小売価格 6,900円+税
    ダウンロード版 販売価格 7,452円(税込)
    ダウンロード版予約購入専用価格 6,372円(税込)
・プレイ人数:1人
・CERO:B(12才以上対象)

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『人喰いの大鷲トリコ』公式サイトはこちら

©Sony Interactive Entertainment Inc.

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