【TGS2016】命が宿っているかのようなトリコの存在感。『人喰いの大鷲トリコ』メディア向け試遊レポート

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【TGS2016】命が宿っているかのようなトリコの存在感。『人喰いの大鷲トリコ』メディア向け試遊レポート

20160918-tgs2016-trico-01.jpg20160918-tgs2016-trico-02.jpg12月6日(火)発売予定のPlayStation®4用ソフトウェア『人喰いの大鷲トリコ』は、巨大な遺跡を舞台に少年と大鷲トリコの絆を描いたアクションアドベンチャー。数々のゲーム賞を受賞し、今なお世界中のユーザーから愛され続ける、PlayStation®2を代表する作品『ICO』と『ワンダと巨像』を手がけたゲームデザイナー上田文人氏の最新作とあって、大きな注目を集めている。

「東京ゲームショウ2016」の会期中、メディアを対象とした本作の体験会が開催された。ゲーム中盤に待ち受ける、少年とトリコのスリリングな冒険をお届けしよう。

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もどかしさと楽しさを生むトリコの気まぐれな行動。少年とトリコの絆の深さも体感!

今回の体験会では、ゲーム中盤以降のシーンを試遊。プレイヤーは少年を操作し、トリコの力を借りながら遺跡の仕掛けを解いていくことに。最初はほの暗い遺跡で樽などを使って仕掛けを動かし、終盤は屋外の高所でスリリングな冒険を繰り広げていく。敵は登場しないため、じっくりと謎解きを楽しむことができた。

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少年は、ジャンプ、よじ登る、ものを持つ、投げるなどのアクションを行なうことができる。また、R1ボタンでトリコを呼んだり、R1ボタンとアクションボタンを組み合わせてトリコにジャンプや”お座り”をさせたりすることも可能だ。遺跡の中にはさまざまな仕掛けがあり、トリコの力を借りないと先に進めない場面も。トリコの習性を利用して仕掛けを動かしたり、時には少年が先回りして道を作ったりしながら静かな遺跡を探索していく。何か使えそうなものはないか、動かせそうなギミックはないか、エリア内をじっくり観察し、試行錯誤しながら少しずつ謎を解いていくのが本作の醍醐味。ヒントは少ないものの、アクションを起こせる場面になると画面上にどんな行動が取れるか表示され、行き詰まるとナレーションでそれとなくアドバイスをくれることもあった。これなら、初めて上田ワールドに触れる人でもスムーズにゲームの世界に入っていけるはずだ。

画面右上には、その場で起こせるアクションがキー操作と共に表示される。とはいえ、これに従うだけでなく、状況に適した行動を考えることが重要だ。

遺跡の探索にはトリコの協力が不可欠だが、トリコは必ずしも少年の言うことを聞いてくれるとは限らない。一度呼んだだけではこちらを向いてくれず、ほかのものに気を取られることもしばしば。時には自分だけ先に進もうとしたり、謎解きに四苦八苦する少年を横目にうとうとしたりすることも。しかし、そんなままならない状況が、かえってゲームに面白さを与えている。何度も声をかけ、ようやく思い通りの行動を取ってもらい、仕掛けを解いた時の達成感は格別だ。

樽に興味を示すトリコ。その習性を利用して、謎を解く場面も待っている。

また、気まぐれな行動はいかにも動物らしく、本物の生き物と向き合っているような気持ちにさせてくれる。天を衝くほどの巨体、獰猛なカギ爪、地鳴りのような遠吠えからは畏怖を感じるが、気になるものに鼻を近づけて匂いをかぐ動作、後足で頭を掻く猫のようなしぐさはなんとも愛らしい。そのギャップも魅力的で、架空の生物でありながら太古の昔には存在していたのかもしれないと思わせるリアリティを感じさせている。今回の試遊ではある程度心が通い合った状態だったが、ゲーム序盤から中盤、そして終盤と、少年とトリコの絆が深まっていく過程も大きな見どころになりそうだ。

少年がトリコの背中にしがみついても、嫌がられることはない。時には、少年を気に掛けるように視線を送ってくることもある。

試遊の終盤では、足がすくむような高所での冒険が繰り広げられる。ジャンプしても足場に届かず、そのまま落ちてしまいそうなところをトリコが口にくわえて助けてくれたり、長いしっぽを差し出してくれたり、彼らの絆を体感できるシーンも。目のようなマークを恐れるトリコからそれらを遠ざけるなど、少年がトリコを気遣うような場面も印象深い。崩れ落ちそうな石壁をひとりと1匹でなんとか乗り越え、ほっとひと息ついたところで試遊は終了。試行錯誤する謎解きの楽しさ、少年とトリコの関係性をしっかり感じることができた。

間一髪のところでトリコに助けられる少年。こうした冒険を通じて、彼らの心が通い合っていくのだと実感できるシーンだ。

静謐な遺跡は、歩いているだけでもとても心地よい。BGMはなく、乾いた足音、少年がトリコを呼ぶ声、トリコが立てる羽音や喉を鳴らす音だけが遺跡に響き渡る。崩れた天井から射しこむ光、風にそよぐ草、朽ちかけた石畳、ひらひらと舞う紫の蝶が、神秘の世界を詩情豊かに彩っている。どこまでも続く静かな世界をトリコとふたり歩く、そんな日を楽しみに待ちたい。

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人喰いの大鷲トリコ

・発売元:ソニー・インタラクティブエンタテインメント
・プラットフォーム:PlayStation®4
・ジャンル:アクションアドベンチャー
・発売日:2016年12月6日(火)予定
・価格:パッケージ版 通常版 希望小売価格 6,900円+税
    パッケージ版 初回限定版 希望小売価格 6,900円+税
    ダウンロード版 販売価格 7,452円(税込)
    ダウンロード版 予約購入専用価格 6,372円(税込)
・プレイ人数:1人
・CERO:B(12才以上対象)

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『人喰いの大鷲トリコ』公式サイトはこちら

©Sony Interactive Entertainment Inc.

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