「東京ゲームショウ2016」初日の9月15日(木)、バンダイナムコエンターテインメントブースで行なわれた「サマーレッスン:TGS 2016 Study Stage – 発売間近!最新情報トークステージ」。これまでPlayStation®VRの技術デモとして注目を集めてきた『サマーレッスン(仮)』改め、正式にソフトとしてリリースされることが決定した『サマーレッスン:宮本ひかり セブンデイズルーム(基本ゲームパック)』(以下『サマーレッスン』)に関する最新情報が発表された。
『サマーレッスン』とは、勉強の苦手な女の子「宮本ひかり」の家庭教師として、彼女と一緒の7日間を過ごし、レッスンを施すもの。VRならではの「実在感」のあるキャラクターとの会話やコミュニケーション、身近な距離でふれあうというシチュエーションの数々を体験できる、まったく新しいタイプのソフトだ。
トークステージで公開された最新PVをチェック!
トークステージの壇上に現われたのはこのお三方。意外なゲストとして、ゲームや映像作品にも造詣の深い人気プロレスラー、ザ・グレート・サスケ氏の姿も。サスケ氏が「幕張メッセで試合をしたこともあるが、今日はそれより圧倒的に人が多い!」と語ると、聴衆からは笑いがもれていた。
左から、本作のクリエイティブプロデューサーを務めるバンダイナムコエンターテインメント原田勝弘氏、プロレスラーのザ・グレート・サスケ氏、バンダイナムコエンターテインメントのクリエイティブプロデューサー玉置絢氏。
まずは『サマーレッスン』の歩みを原田氏と玉置氏が振り返る。
開発のきっかけとなったのは2013年に玉置氏が行なったプレゼンとのこと。当時、格闘ゲーム『鉄拳』のキャラクターをVRで表現することを試みていた原田氏は、その方向性に行き詰まりを感じていたという。そんな折、玉置氏がプレゼンしたいくつかの企画のうち、『サマーレッスン』の原型となる案に可能性を感じ、まず技術デモとして『サマーレッスン(仮)』が誕生する。
そしてさまざまなイベントで出展されるうちに大きな盛り上がりが生まれ、2016年9月13日(火)に開催された『2016 PlayStation® Press Conference in Japan』で、正式発表されることとなった。
本タイトルは継続して配信展開される『サマーレッスン』のコンテンツ第1弾で、PS VR発売と同日の10月13日(木)よりダウンロード専売にて配信予定。
また、リリース後も「ひかりの部屋での別の一幕」「海沿いの神社」「家庭教師の行きつけの喫茶店」「花火大会」など、さまざまなシチュエーションが追加販売されていく予定だ。
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サスケ氏によるプレイの様子がVRの未来を物語る
基本的な仕様の発表のあと、玉置氏は作品の最新PVを交えつつ本作の詳しい内容を説明していく。
「スタートから終了まで、一貫してPS VRを被りつづけた状態でプレイを行なう高い没入感」「家庭教師として生徒のレッスン内容を決める」「夏休み明けのテストの成績を上げるのが目的」「ユーザーインターフェイスがVR空間に浮かんでおり、視線で選択が可能」など、いくつもの特徴が明らかに。
だが、玉置氏は最も訴えたいポイントは「キャラクターがそこにいる!」「とにかく近い!」ことだと断言。その言葉にステージ前に集まった人たちの期待も最高潮に。
そして満を持して、サスケ氏によるプレイの実演プレイがスタート!
まず画面(サスケ氏の観ている光景)に現れたのは喫茶店のような場所。プレイヤーの分身となる家庭教師が拠点にしている店だそうだが、サスケ氏が上下左右を見回してみると、本物のお店のように芸能人のサイン、天井のファン、トイレの扉などが見つかる。この時点でサスケ氏は「まさにバーチャル! すごすぎる」と大興奮!
場面は変わって生徒「宮本ひかり」の部屋へ。
ドアからこちらを見て「誰?」と聞いてくるひかりに、サスケ氏は「サスケです」とごく普通に、身振りを加えて返事をしてしまった。こうした、仮想の存在に思わず反応を返してしまうのも、脳を錯覚させるVRならではの面白さのひとつだ。
VRは、ごっこ遊びのように能動的に「参加する」気持ちをもって臨むと、より楽しめる遊びであることが伝わってくる。
また、ひかりの問いに対して顔を立てに振ると「YES」、横に振ったりリアクションが遅れると「NO」と意思表示したことになる仕掛けにもサスケ氏は驚いていた。
次に、このステージが初公開となるイベントをサスケ氏が体験。
親しい友達や男女のように、イヤホンの右スピーカーと左スピーカーをふたりで使って同じ音楽を聴くという、楽しいシチュエーションだ。
あまりの距離の近さにサスケ氏が身じろぎすると、その頭の動きを検知したPS VR……もとい、ひかりちゃんは「動かないで」と言葉を返してくる。距離が近づいたことにより、サスケ氏は彼女の髪やまつ毛の質感・動きの本物らしさにしきりに感動していたのも印象深い。
そしてステージの最後は、登壇した三人の言葉で締めくくられた。
まずはサスケ氏から。「すでにひかりちゃんとの再会が待ち遠しいです。PS VRが発売されたら、皆さんもぜひ彼女に会ってみてください。ちなみに、ひかりちゃんは自分の娘に雰囲気が似ていると感じました」。
次は玉置氏。「VRを作っていて嬉しい瞬間は、サスケさんのような新鮮な反応を見られたときです。ひかりちゃんに会えば、観賞したとかじゃなくて、会った感覚を味わえると思います。これからも発売に向けて情報を出していきますのでお楽しみに!」という氏の言葉からは、この作品にかける熱い思いがひしひしと伝わってくる。
最後に原田氏が「開発を始めたころは孤立無援のプロジェクトで、こんな日が来るとは思えませんでした。ここまで形にできて、発売すると言えること自体でもう泣きそうです。と言いつつ作業はまだまだ残っているのですが(笑)、みなさん応援よろしくお願いします」とユーザーへの応援を呼びかけ、トークステージは終了した。
『サマーレッスン』は「東京ゲームショウ2016」の会場での試遊が可能なタイトルのひとつ。
PS VRが生み出す新たな遊びの中でも、ひときわ鮮烈な体験ができることは間違いない。ぜひソニー・インタラクティブエンタテインメントのプレイステーション®ブースに足を運んで、実際に体験してみてほしい。
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サマーレッスン:宮本ひかり セブンデイズルーム(基本ゲームパック)
・発売元:バンダイナムコエンターテインメント
・フォーマット:PlayStation®4
・配信日:2016年10月13日(木)予定
・価格:ダウンロード版 販売価格 2,980円(税込)
・CERO:審査予定
※PlayStation®VR専用
※ダウンロード販売タイトル
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©BANDAI NAMCO Entertainment Inc.
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