4K解像度、HDR対応のPS4®Proが11月10日(木)に発売決定!
アメリカ・ニューヨークにて、現地時間9月7日(水)、ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)主催のイベント「PlayStation® Meeting 2016」が開催された。小型・軽量化した新型「プレイステーション 4」に加え、より高品質な映像表現を実現する「プレイステーション 4 Pro」の登場を明らかとした、イベント当日の模様をレポートしよう。
「PlayStation® Meeting 2016」の模様はこちら!
まずはSIE社長 兼 グローバルCEOのアンドリュー・ハウスが登壇。発売以来、躍進を続けるPlayStation®4には、今後も魅力的なゲームが数多く登場する予定であり、さらなるユーザー層の拡大を目指すべく新型「プレイステーション 4」が9月15日(木)に発売することを発表した。
この新型PS4®は、現行モデル(CUH-1200シリーズ)に比べて30%以上の小型化に加え、16%の軽量化、28%の消費電力低減を実現しつつ、従来どおりのパワフルな性能を搭載。29,980円(税別)というお求めやすい価格からも、「PS4®のコミュニティを始めるチャンスです」と述べた。
アンドリュー・ハウス
続けてハウスは、さらにハイクオリティなPS4®体験を望むユーザーに応えるべく、4K解像度やハイダイナミックレンジ(HDR)といった、最新の映像技術に対応した「プレイステーション 4 Pro」を発表。このPS4®Proは、CPU、GPUをはじめとしたシステムアーキテクチャの性能強化によって、これまで以上に精緻で快適な映像表現を可能とするハイエンドモデルとなる。
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ここで、SIEのリードシステムアーキテクトであるマーク・サーニーが登壇し、『For Honor』『Watch Dogs 2』など、数々の対応タイトルの映像とともにPS4®Proの魅力を紹介。『Farpoint』のようなPlayStation®VRタイトルも、PS4®Proによってグラフィックやフレームレートが向上したプレイを楽しめる。
PS4®Proの精緻で鮮やかなグラフィックは、4K、HDR対応のテレビによって高い品質を楽しめるほか、フルハイビジョンテレビを利用しているユーザーも、PS4®ProがPS4®の全てのゲームを1080pで出力し、一部の対応タイトルにおいては、より安定した高速なフレームレートで出力することで、ゲーム体験をより向上させることができる。
マーク・サーニー
この後、ACTIVISIONのAndy Hendrickson氏が登壇し、『コール オブ デューティ インフィニット・ウォーフェア』『コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア リマスタード』『コール オブ デューティ ブラックオプスIII』をPS4®Proの発売に合わせて対応させることを発表。
続いて登壇したELECTRONIC ARTSのAaryn Flynn氏は、『Mass Effect: Andromeda』のPS4®Proにおけるプレイ映像を公開して会場を沸かせた。
再び登壇したアンドリュー・ハウスは、PS4®Proのリリースに合わせて、ビデオサービスのNETFLIXから4K対応アプリケーションが提供されるほか、YouTubeも4K対応アプリケーションを開発中であることを発表。そしてPS4®Proの発売が11月10日(木)、価格は44,980円(税別)になることを述べ、発表会の締めくくりとした。
発表会後には、PS4®Pro対応タイトルの体験会も実施された。会場に集まった各国メディアは、スタッフの説明を受けつつ、PS4®Proで描かれるハイクオリティな映像美を体験。ゲームプレイの臨場感も増していることで各ブースから感嘆の声があがり、PS4®Proへの期待をさらに高めることとなった。
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◆小型・軽量化を実現した 新型「プレイステーション 4」(CUH-2000シリーズ)2016年9月より29,980円で発売
◆さらに進化した高品質なPS4®体験を提供する「プレイステーション 4 Pro」(CUH-7000シリーズ)発表
映像表現に絶対の自信! PS4®Pro対応タイトル開発スタッフコメント
イベント終了後、PS4®Proに対応するタイトルを手がける開発スタッフに話を訊くことができた。質問に応じたのは、『DAYS GONE』『inFAMOUS First Light』『Spider-Man』『The Last of Us Remastered』『Horizon Zero Dawn』という5タイトルの各開発スタッフ。彼らのPS4®Pro対応タイトルへの自信のほどを、さっそくお届けしよう。
◆『DAYS GONE』
Graham Aldridge(SIEA)
これまでのHD映像の4倍ものクオリティで開発したので、とても満足できる映像になりました。従来のPS4®の映像も美しく映りますが、PS4®Proならよりすばらしい映像になるし、4K向けの開発はそれほど難しくなく、時間もかかっていません。
◆『inFAMOUS First Light』
Jason Connell氏(Sucker Punch Production)
フレームレート自体は従来と同じですが、映像のクオリティは格段に上がっています。今日はHDRの有無を比較できるデモを用意したので、より鮮やかになっているのを感じてもらえたと思います。もちろん、HDRに対応していないテレビで映しても、これまで以上にキレイに見えます。
本作は現実に近い質感のライティングを目指しており、これまでも魅力的だった空やネオンカラーといった光源の表現が向上しています。
◆『Spider-Man』
Al Hastings氏(Insomniac)
元々、4Kに対応する構想はなく、2Kベースで開発していました。ただ、途中でPS4®Proの話を受けて4K対応に移行しました。開発期間の都合上、細かいテクニカルな部分は手をつけていませんが、それでも本作の細かいテクスチャ表現は、4Kでより美しく見せられるため、この大きなメリットを得るべく4Kベースでの開発に移行したのです。11月には、対応パッチをリリースします。
◆『The Last of Us Remastered』
Christian Gyrling氏(Naughty Dog)
『The Last of Us』をPS4®Pro対応にしたのは、『アンチャーテッド 海賊王と最後の秘宝』と同じく、すでに『The Last of Us Remastered』でPS4®で開発していたからです。ゼロから作るよりも、開発しているものをアップグレードするほうが簡単ですから、自然な流れだと思います。データ容量の増加分も、100MBほどで実現しています。対応パッチは11月にリリースします。
◆『Horizon Zero Dawn』
Hermen Hulst氏(Guerrilla Games)
Michiel van der Leeuw氏(Guerrilla Games)
PS4®Pro対応になることで、草原や空の表現、敵のマシンのメカニカルな質感など、我々が理想とする映像表現が実現します。とくに、空の表現力がすばらしく、一度4K対応で作ってしまうと、2Kに戻りたくなくなってしまうほどです。
また、細緻に表現できることで、敵のマシンのパーツがよく見えるので、戦闘でも有利に働くでしょう。さらに、フレームレートは同じでも、動きがよりスムーズになり、プレイヤーのストレスが軽減されスムーズなゲームプレイにつながると思います。
PS4®Proを購入された方に、一番オススメできるタイトルだと思っています。
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