コーエーテクモゲームスのTeam NINJAが手掛けるダーク戦国アクションRPG『仁王』。PlayStation®4用ソフトウェアとして2016年に発売が予定されている期待作だ。今春に配信したα体験版は全世界ダウンロード数85万を突破し、8月23日(火)からはβ体験版の配信も予定されている。
本日8月20日(土)、このβ体験版を配信日より一足早くプレイできる「仁王β体験版先行試遊会」が、PlayStation®のさまざまな楽しみ方をお届けする”PlayStation®祭”の一環として開催された。抽選を通った一般ユーザーが幽玄の世界を思わせる会場に集まり、ブラッシュアップされたβ体験版を堪能。開発スタッフとの意見交換会やβ体験版の新要素へのチャレンジ企画も行なわれた、イベント当日の模様をお伝えしよう。
開発スタッフが実機プレイを交えてプレゼンテーション!
MCを務める松嶋初音さんの紹介を受けて、本日のゲストである早矢仕洋介氏と安田文彦氏の両ディレクターが登壇。初めてタイトルが発表されてから11年、この日を待ちわびていた来場者に歓迎と感謝の言葉を述べてイベントがスタート! まずは『仁王』の特徴をあらためて紹介する「お披露目の刻」が行なわれた。
コーエーテクモゲームス
『仁王』ディレクター
早矢仕洋介(はやし・ようすけ)氏
コーエーテクモゲームス
『仁王』ディレクター
安田文彦(やすだ・ふみひこ)氏
早矢仕氏からは、『仁王』が”戦国死にゲー”と呼ぶにふさわしい、挑戦しがいのあるアクションゲームであること、そして本作の舞台が戦国末期の日本であり、賊がはびこり妖怪が蠢く荒れ果てた世界を主人公・ウィリアムが旅することが説明された。
また、本作の4つのポイントをクローズアップ。まず、死闘の果てに得られる「達成感」が挙げられ、テクニックや工夫によって難所を突破する楽しさを重視しているという。さらに、さまざまな妖怪や守護霊、日本の実在の場所も登場する「和風ダークファンタジー」、戦国時代の数々の武将が登場する「オリジナルストーリー」、他のプレイヤーと協力して戦える「オンラインマルチプレイ要素」が紹介された。
来場者の期待が高まっていくなか、続いては安田氏による実機プレイとともに、今回のβ体験版の新要素を解説。2種類のメインミッションを楽しめるほか、ストーリーとは直接関係しないサブミッションも用意されており、ここでは次々と出現する敵を倒して報酬を手に入れることができる。新搭載の鍛冶屋では、武器や防具の売買が可能だ。
α体験版のユーザーアンケートでも多く見られた、わかりやすさと遊びやすさに注力した成果として、チュートリアルの「道場」も追加。実戦のミッションに向かうまえに、アクション操作をじっくりと修行することができる。加えて、「敵をロックオンした際のカメラ角度を調整して、敵との距離感が取りにくいというご意見に対応しました。ロックオン中、敵に背を向けることもなくなっています」(早矢仕氏)というように、操作性もかなりブラッシュアップされているとのことだ。
α体験版に対する意見がフィードバックされた、今回のβ体験版。来場者が早くプレイしたいのはもちろん、開発陣もその反応を楽しみにしているようだ。
先行試遊で緊張感と達成感を堪能!
「お披露目の刻」が終わるとステージ後方に用意されたプレイエリアへの門が開き、お待ちかねのβ体験版先行試遊へ。サムライたちはβ体験版で搭載された「道場」を利用して操作感をチェックすると、次々とメインミッションへと赴き「真剣勝負」が始まった。
この日の来場者の多くはα体験版をプレイしていたが、経験があっても”戦国死にゲー”を具現化した本作の壁は厚く高い。そこかしこのモニターに、次々と「落命」の2文字が映し出される。もっとも、「落命」と隣り合わせの緊張感と、それを突破した達成感が『仁王』の醍醐味。β体験版から追加された二刀などの武器も駆使しつつ、手こずっていた難所をクリアすると、満足げな表情を見せる様子が印象的だった。
来場者たちが思い思いの死闘を堪能するうちに、60分間の試遊はあっという間に終了。プレイした感想や質問をアンケート用紙にまとめ、イベントは意見交換会へと移っていく。
試遊直後の意見交換会で、ユーザーの生の声が開発スタッフを直撃!
イベントは意見交換会へと移行し、ここではβ体験版をプレイしたユーザーからの感想や質問が、早矢仕氏と安田氏にぶつけられる。プレイ中にメモしたアンケートへの回答のほか、その場で直接意見交換されたものもあったので、主な内容を以下に紹介しよう。
Q:複数の敵との戦闘中にロックオンした敵を倒したときに、ロックオンが次の敵へ自動で移る機能はありますか?
A:ロックオンの自動切り替えは、オプションで設定できるようになっています。デフォルトでは自動で切り替わらない設定になっていますので、好みに合わせて試していただければと思います(安田氏)
Q:ソロプレイとマルチプレイには、どのような差がありますか?
A:本作のオンラインマルチプレイでは、他のプレイヤーを「まれびと」という協力者として呼ぶことができます。2人で協力すれば複数の敵が相手でも1対1の状況をつくりやすく、有利に進められると思います。行き詰まったときは、ぜひマルチプレイを試してみてください(早矢仕氏)
Q:装備の種類やデザインが気になります!
A:体験版でも10種類以上の全身装備がありますし、製品版ではさらにたくさんの装備があります。カッコいいものから面白おかしいものまで、さまざまな装備がありますので、楽しみにしていただければと思います(安田氏)
Q:「まれびと」を呼ぶために必要なアイテム「お猪口(おちょこ)」の入手手段は限られているのでしょうか?
A:「血刀塚(ちかたなづか)」からプレイヤーを呼び出して倒すと「お猪口」がもらえますし、自分が「まれびと」として他のプレイヤーを手助けした時などにも入手できます(安田氏)
Q:ゲームクリアまで、どれくらいのプレイ時間を想定していますか?
A:30時間から40時間ほどを想定しています。ただし、ゲームの腕前によって、かなり変わってくるのではないかと……(安田氏)
Q:射撃の照準は右アナログスティックで、発射は□ボタンで行ないますよね。右の親指に操作が集中しているため発射の際に照準がずれてしまうことがあります。できればR1ボタンなどでも撃てるとありがたいのですが……。
A:確かに操作が集中しているので、使いづらいかもしれませんね。射撃モードのときのボタン配置は、オプションなどで対応を検討させていただきたいと思います(安田氏)
Q:周回プレイはどういったものを想定していますか?
A:今回の体験版では1つの地方しか収録していませんが、関ヶ原の合戦の時代が舞台の本作には、たくさんの地方が存在します。日本全国を旅する中で、2周目も楽しめるような施策を考えています(安田氏)
Q:『仁王』のシリーズ化の予定はありますか?
A:11年間お待ちいただいた『仁王』を、ようやく皆さんにお届けできる直前まで来ました。現在はシリーズ化の予定はまだありませんが、まずは本作を皆さんに末永く遊んでいただき、シリーズ化が望まれるくらい愛されるゲームにしたいと思っています(早矢仕氏)
超高難度モードに協力プレイで挑戦! レアグッズを賭けた「仁王チャレンジ」を開催!!
開発陣と来場者のお互いが貴重な時間を過ごした意見交換会が終わると、早矢仕氏から来場者全員に向けてあるお題が。「仁王チャレンジ」と銘打たれたお題の内容は、β体験版に搭載される「逢魔が時(おうまがどき)」と「常世同行(とこよどうこう)」を使ったミッションにクリアするというものだ。
「逢魔が時」は、一度クリアすると解放される、より強力な妖怪が登場する遊びごたえ抜群のモード。「常世同行」は2人のプレイヤーが協力してミッションに挑戦するオンラインモードで、1人が落命しても、もう1人が救援して復活させることができるという。今回の「仁王チャレンジ」では、ミッション「鬼の棲む島」を「逢魔が時」モードかつ「常世同行」モードで挑戦するため、来場者の中から2名が代表となってプレイ。見事にクリアすれば、賞品として「仁王特製缶バッジ」が来場者全員にプレゼントされる。
自ら立候補した1名と、試遊中のプレイを見て安田氏が見込んだという1名が代表者として選ばれ、いよいよチャレンジスタート! しかし、来場者全員の期待を背負っていることでプレッシャーも大きいうえに、出現する妖怪は強敵ばかり。「常世同行」は復活できる回数に限りがあり、奮闘空しく失敗……! 再挑戦が行なわれるも、ゴール地点を目前にして、またも失敗に終わってしまう。超高難度モード「逢魔が時」の恐ろしさを見せつけられる結果となった。
すると、ここで開発陣から粋な計らいが。早矢仕氏が「すばらしい戦いを披露してくれたので」と、賞品が全員にプレゼントされることになり、会場は大きな拍手に包まれたのだった。
さらなる期待感に包まれてイベント閉幕! この日のリベンジは23日(火)からのβ体験版配信で!!
こうしてすべてのプログラムが終了し、イベントは閉幕。「今日のみなさんのプレイとご意見は、今後の製品版制作に向けてとても参考になりました。今日の試遊ではクリアできた方がいなかったので、23日(火)から配信されるβ体験版でリベンジしてください!」(安田氏)、「α体験版のときと同じように、今回のβ体験版でもみなさんからご意見をいただき、さらに磨きをかけた製品版をお届けしたいと考えています。2週間という期間限定ですが、ぜひお楽しみください」(早矢仕氏)という開発陣からの言葉で結ばれると、イベントを満喫した来場者から温かい拍手が送られた。
8月23日(火)からβ体験版の配信、そして今冬に予定される製品版発売まで、ファンの期待はさらに高まったことだろう。
なお、当日のイベントは2部構成。レポートした第1部に続いて実施された第2部には、本作と同じく高難度ゲームとして名を馳せた『Bloodborne』のプロデューサーである山際眞晃と、PR・宣伝担当の北尾泰大が新たなゲストとして登壇した。この模様はニコニコ生放送およびYouTube Liveにて配信されたので、気になる方はアーカイブ映像でチェックしてほしい。
PlayStation®祭「仁王β体験版先行試遊会」特別番組のアーカイブ視聴はこちらから
◆YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=RtCZGfYGJFc
「β体験版」が8月23日(火)より期間限定で配信開始!
今春に配信され、全世界ダウンロード数85万を突破した「α体験版」に続き、8月23日(火)より「β体験版」の配信がスタート! 8月23日(火)から9月6日(火)までの配信期間のみプレイ可能なので、この機会を逃さず『仁王』の世界とアクションを体験しよう!
『仁王』β体験版 概要
<対応機種>
PlayStation®4
<配信場所>
PlayStation®Store
<配信期間>
2016年8月23日(火) ~ 9月6日(火)
※上記期間を過ぎますと、ダウンロードおよびプレイはできなくなりますのでご注意ください。
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仁王
・発売元:コーエーテクモゲームス
・フォーマット:PlayStation®4
・ジャンル:ダーク戦国アクションRPG
・発売日:2016年発売予定
・価格:未定
・プレイ人数:未定
・CERO:審査予定
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