PS VR発売同日より期間限定で無料配信”『シン・ゴジラ』スペシャルデモコンテンツ for PlayStation®VR”
7月29日(金)より公開されている話題の映画『シン・ゴジラ』がPlayStation®VRに襲来! 東宝株式会社とソニー・インタラクティブエンタテインメントジャパンアジアの共同制作によって開発されている”『シン・ゴジラ』スペシャルデモコンテンツ for PlayStation®VR”。
PlayStation®Storeにて、10月13日(木)のPS VR発売同日より期間限定で無料配信が予定されている本スペシャルデモは、映画用に制作されたゴジラの3DCGデータを使用! シリーズ史上最大となる全長118.5mのフルCGゴジラが目の前に迫るという、臨場感あふれる究極のゴジラ体験を味わうことができる。
本コンテンツの特別先行体験会&記念トークショーが、8月3日(水)に一般参加者を交えて開催! 『シン・ゴジラ』の監督・特技監督を務めた樋口真嗣氏と、プロデューサーの佐藤善宏氏がゲストとして招かれ、公開中の映画や本スペシャルデモについて熱く語った。
会場には、歴代のゴジラ映画ポスターやゴジラフィギュアを展示。『シン・ゴジラ』に登場するゴジラの形状検証用に作成された1号雛型も展示され、多くの来場者の注目を集めていた。
話題の映画『シン・ゴジラ』の数々のこだわりや制作秘話が続出!
樋口監督と佐藤プロデューサーの登壇により、記念トークショーが開幕。PlayStation®は初代から遊んでいるという樋口監督、PS VRにも非常に興味があるという。
『シン・ゴジラ』監督・特技監督 樋口真嗣氏
『シン・ゴジラ』プロデューサー 佐藤善宏氏
トークショーは、公開直後となる『シン・ゴジラ』についての話題からスタート。『シン・ゴジラ』では3人組の御用学者に、原一男氏をはじめとするさまざまな映画監督を起用しているのだが、38テイクも重ねたシーンがあったと、樋口監督より苦労話が語られた。
一日かけて行なった会議のシーンの撮影翌日に、庵野秀明総監督にこだわりによって撮り直しが発生したことも。「”2cm違うから”という理由だったので、何が違うんだろう……と思いましたよ。キャストのスケジュール調整が大変なので、プロデューサーとしてはあまり体験したくないですね(笑)」と佐藤プロデューサー。
シリーズ初のフルCGで描かれるゴジラについては、手の小さな初代ゴジラに近いデザインを意識したという。「2作目以降のゴジラは、手が長くて人間に近い。それは着ぐるみのゴジラが、他の怪獣と戦うためのデザインなんです。今回はCGなので、着ぐるみっぽさはなくそうと決めていました」と樋口監督は語った。
セットについてもリアリティにこだわり、首相官邸には2度取材に訪れたそうだ。写真撮影ができなかったため、美術チームが、広さなどを歩幅で、ドアの厚さをカバンで測ったというエピソードも飛び出し、来場者からは感嘆の声が上がっていた。
映画とは異なる体験を! ゴジラの動きや音にもこだわったスペシャルデモ
映画の話題に続き、”『シン・ゴジラ』スペシャルデモコンテンツ for PlayStation®VR”についてのトークショーが、コンテンツ制作に携わったソニー・インタラクティブエンタテインメントの秋山賢成を交えて行なわれた。
ソニー・インタラクティブエンタテインメント 秋山賢成
「スペシャルデモの企画が立ち上がる以前に、東宝さんにPS VRを体験していただく機会があったんです。その際に”VRはすごい!”と興味を持っていただき、PS VRでゴジラ体験をさらに拡張できるのではというお話をいただきました。我々もゴジラという世界的に有名なコンテンツがPS VRに登場する喜びもあり、両社で最高のコンテンツをつくろうと、企画が立ち上がったんです」と、秋山からスペシャルデモ制作の経緯が語られた。
また、VRコンテンツならではの表現として、ゴジラの巨大さをいかに再現するかという点にこだわったという。「今回は映画で使用されているゴジラのCGをそのままお預かりして使っています。そのため、ディテールには自信がありますし、皆さんにも納得していただけると思います。また、VR空間でのゴジラとの距離感や、足音などにも徹底的にこだわり、臨場感は抜群。モーションもゴジラの尻尾の動き方に至るまで、全て東宝さんの監修のもとにやらせてもらっているので、ぜひ体験していただければと思います」
佐藤プロデューサーは、VRコンテンツは映画とは異なる体験が可能であり、映画にとって脅威であると、胸の内を明かした。しかし、ライバル的な部分もあるものの、今回のコラボレーションは自分たちにとっても挑戦的でよかったと考えているという。
樋口監督は、映画にできないことがVRコンテンツではでき、その逆にVRコンテンツでできないことが映画にできるのが面白いと語った。「映画はカットを割り、複数の画を続けて見せることで、観客の印象を操作していく。しかし、VRコンテンツでは観客自身が見るものを決められるので、それがないんですよ」
樋口監督によるスペシャルデモの公開体験も!
まだ今回のスペシャルデモを体験していないという樋口監督。それならばと、ステージ上で樋口監督がこのスペシャルデモを初体験! 樋口監督はネタバレを避けるために具体的なことが言えず、「おお……、おおー!」と叫びながらリアクションを取っていた。時には「熱い! ああ、これはひどい……えらいこっちゃ……」と大変なことが起こっている様子を感じさせ、来場者の笑いを誘っていた。
スペシャルデモの体験を終えた樋口監督は、「ネタバレになるから内容は言えませんが、これはすごいですよ!」と興奮を隠しきれない様子だった。
最後にゴジラファンに向けて、佐藤プロデューサーからは「体験できるゴジラというのは、新たなスタートだと思います。『シン・ゴジラ』も今までの流れとは違う視点でつくりあげた映画なので、それぞれが新しい時代を産み出せるといいですね。劇場で映画をご覧いただき、スペシャルデモも体験していただければ、新しい時代がきたことを感じてもらえると思います」とメッセージが送られた。
樋口監督は、ますますPS VRが欲しくなったとコメント。「この種のデバイスは、着けたときに”邪魔臭さ”があるものなんですが、以前体験させていただいたときよりもずっとよくなっている。しかも、私のようにメガネをかけていても快適ですからね。いや、これはとてもいい……」と、まだスペシャルデモ体験の余韻が冷めやらない様子だった。
来場者もスペシャルデモを体験! 会場に広がるゴジラの恐怖!
トークショーを終えて行なわれた特別先行体験会では、樋口監督も体験したばかりのスペシャルデモを多数の来場者が体験! VR空間でゴジラと対峙するという内容だったため、ヘッドセットを着けた来場者が一様に上を向いている姿が印象的だった。
ここからは映画『シン・ゴジラ』を観賞済みのPS.Blogスタッフが体験したスペシャルデモのインプレッションをお届けしよう。
絶望的なシチュエーション! 身動きが取れない状況でゴジラと遭遇!?
VRヘッドセットを装着してスペシャルデモが始まると、そこは東京駅。プレイヤーがいる丸の内駅舎一帯は焼け野原と化しており、瓦礫に足が捕らわれ身動きが取れない……。
突如頭上を横切る、大きな黒い影。それは『シン・ゴジラ』の特徴である、あまりにも長い尻尾だった。驚きに身をすくめていると、ズシン、ズシンと、足音が周囲に響き渡る。ヤツが来る、とわかっていても、プレイヤーにはどうすることもできない。絶望が心を支配していく中で、ついにゴジラがその姿を現した。
後方から発射され、頭上を飛んでいく自衛隊によるミサイル攻撃にもびくともしないゴジラ。ゴジラとの距離は離れてはいるものの、その姿はおそろしく巨大で、体験者たちが一様に上を向いていたのもうなずける。閉じられた空間のリアリティを感じさせてくれるVRコンテンツはいろいろ体験してきたが、ここまで”高さ”や”広さ”を感じたのは初めてだった。
まあ、こちらは動けないものの、ゴジラはまだ遠くにいるから大丈夫だろうと思っていたら、ゴジラがふとこちらを見た……ような気がした。
進路を変更し、一歩一歩確実にこちらへと迫りくるゴジラ。ゆっくりした動きだが、それゆえに恐怖は格別。なにせ、プレイヤーはゴジラを見上げることしかできないのだ。そしてついにゴジラがプレイヤーへのすぐ側へとやってきて──。
恐怖の象徴であるゴジラを見上げる臨場感と、何もできない絶望感。まさに究極、そして極上のゴジラ体験を満喫できるスペシャルデモコンテンツ。ぜひ10月13日(木)にダウンロードして、ゴジラと対峙する恐怖を存分に味わってほしい。
映画『シン・ゴジラ』
2016年7月29日(金)より公開中
脚本・総監督:庵野秀明(「エヴァンゲリオン」シリーズ)
監督・特技監督:樋口真嗣(『進撃の巨人』『のぼうの城』)
出演:長谷川博己 竹野内豊 石原さとみ
他 オールスターキャスト
製作・配給:東宝株式会社
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