【BitSummit 4th】世界中からゲームファンが大集合! インディーゲームの祭典"BitSummit 4th"レポート!

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【BitSummit 4th】世界中からゲームファンが大集合! インディーゲームの祭典"BitSummit 4th"レポート!

7月9日(土)と10日(日)の2日間、京都・みやこめっせで開催された”BitSummit 4th”。世界中から最新のインディーゲームが集まるほか、著名クリエイターらによるステージなども行なわれ、ゲーム好きにとっては目が離せない、日本最大規模のインディーゲームの祭典となっている。もちろん、PlayStation®4やPlayStation®VR用のゲームも多数出展! ”BitSummit”がどういうイベントだったのか、ここではその様子をお届けしていく。

最新インディータイトルからVRを使った実験作まで、大盛況の展示ブース!

“BitSummit”のメインとなるのは、開発者自らのアテンドのもと、ゲームの試遊が行なえ、プレイの感想などを直接伝えることができる展示ブース。『Salt and Sanctuary』や『Moon Hunters』といった人気のインディーゲームがPS4®向けとして出展されており、今後の”PS Indies”が、より充実したラインナップになることをうかがわせた。

また、今年はPS VRなどのバーチャルリアリティシステムが各社からリリースされる年ということもあり、VRを利用したゲームも多く見られ、その盛り上がりの一端を感じさせられた。

ちなみに「ファイナルファンタジー(FF)」の生みの親で知られる坂口博信氏のMISTWALKERブースもあり、坂口氏自身が『TERRA BATTLE(テラバトル)』グッズを販売し、サイン手渡しするというサプライズ出展も。

坂口博信氏や稲葉敦志氏など豪華ゲストによるステージにも大注目!

展示ブースとともに、”BitSummit”の見どころの1つとなっているのが、さまざまなゲームクリエイターが登壇するステージイベント。坂口博信氏や、プラチナゲームズの稲葉敦志氏、そしてSIEワールドワイド・スタジオ プレジデント吉田修平ら、超豪華なクリエイター陣が登壇し、さまざまなトークを繰り広げた。

それでは、各ステージの様子をピックアップしてお届けしていこう。

MISTWALKER代表取締役にして「FF」シリーズの生みの親、坂口博信氏による講演では、スマートフォン向けRPG『TERRA BATTLE(テラバトル)』の”ダウンロードスターター”について説明。講演最後には、ニコニコ生放送やYouTubeで動画配信を行なっているように”放送”に対して可能性を感じており、今年の9月には放送スタジオを持つMISTWALKER関連会社を立ち上げることを明らかにしていた。

プラチナゲームズの稲葉敦志氏による講演では、IPの未来の形について語られ、稲葉氏は”形のあるIP”と”形のないIP”があるという考えを示した。形のないIPというのは、デベロッパー独自の”技術力”。いわば”ノウハウ”であり、形のないIPを独占するという発想は古く、これを共有していくことで、ユーザーが喜ぶゲームを作れるという持論を語った。また、ユーザーからのフィードバックをその後に生かしやすい環境の整備も重要であると考え、形のないIPとユーザーからのフィードバックをデベロッパー同士で共有することが、ユーザーの喜びにつながると締めくくった。

SIEワールドワイド・スタジオ プレジデントの吉田修平と、『パラッパラッパー』や『ウンジャマ・ラミー』などを手掛けた七音社(NanaOn-Sha)代表の松浦雅也氏によるトークセッションも、非常に盛り上がったステージの1つ。松浦氏が手掛けた『ビブリボン』は欧米の理解を得るのが難しい作品であり、北米では最近になってようやく発売に至った経緯などが、吉田の口から語られた。また松浦氏が手掛けたスマートフォンアプリ『古杣(furusoma)』の制作秘話なども。初代PlayStation®時代から、最近のゲーム事情まで、さまざまな話題が飛び交っていた。

PS VRコンテンツのコンテスト企画”Made With Unity Contest with PlayStation®VR”の詳細がアナウンスされるステージも。企業や個人を問わず、当選者はPS VRの開発環境がサポートされ、パブリッシャーによる手厚いサポートも受けられるとのこと。インディー開発者にとってはまたとない、チャンスにあふれたコンテストになりそうだ。応募は7月下旬から8月31日(水)まで!

『Rez』や『Child of Eden(チャイルド オブ エデン)』で知られるクリエイター・水口哲也氏と、『moon(ムーン)』や『GIFTPIA(ギフトピア)』などを手掛けた西健一氏によるトークセッション。現在のインディーを取り巻く環境について、デジタルデータとしてゲームを販売できる今は、流通の問題が解消された非常にいい時代であると語った。新しいものには壁がつきものであり、そういった壁を乗り越えていくことがクリエイターの役割であると、インディークリエイターを鼓舞しながら講演を締めくくっていた。

ドキュメンタリーが受賞する意外な展開も!? BitSummitアワード受賞タイトルをまとめて紹介!

熱気に満ちた2日間の締めくくりには、会場で注目を集めたインディータイトルに送られるアワードの授賞式が行なわれた。今年は、6つの部門に分けられた”BitSummitアワード”のほか、5つのメディアパートナーによる”メディアハイライトアワード”も設けられ、会場を沸かせた挑戦的なインディーゲームに贈られた。ここでは各アワードを紹介していこう。

メディアハイライトアワード

ファミ通賞:『Just Shapes & Beats』/Berzerk Studio

電撃PlayStation賞:『Spirit』/Spirit-The Game

Game*spark賞:『にょきにょき』/COMPILE-◯

ガジェット通信賞:『SHIPPO NEKO AND THE MISSING FRIED SHRIMP』/FLASH GAMES JAPAN (BY NEKOGAMES)

IGN JAPAN賞 : 『DEAD HUNGRY』/Q-games

BitSummit Awards

VERMILION GATE AWARD (普遍的な真理を追究するタイトルに贈られる賞) : 『Tokyo Dark(東京ダーク)』/Cherrymochi

MAGICAL PRESENCE AWARD (ビジネス的・PR的なチャレンジのあるタイトルに贈られる賞) : 「Branching Paths」(MOVIE)/Anne Ferrero

INNOVATIVE OUTLAW AWARD (独創的で革新的なタイトルに贈られる賞) : 『LIMITS Digital Art Battle』/Area 81 & VITEI BACKROOM

BITSUMMIT SERENDIPITY AWARD (なぜかひきつけられる予想外の発見のあるタイトルに贈られる賞) : 『The Gunner of Dragoon』/Hydrangea

INTERNATIONAL AWARD : 『Cosmic Trip』/Funktronic Labs

POPULAR SELECTION AWARD (ユーザーの投票によって選ばれたタイトルに贈られる賞) : 『DEAD HUNGRY』/Q-games

駆け足でお届けした、日本最大のインディーゲームの祭典”BitSummit 4th”。年々注目度の増しているインディータイトルほか、話題のVRに対応したタイトルの出展などで、これまで以上の盛り上がりを見せていた。ますます活気を見せるインディーシーンから、今後もさらに目が離せなくなりそうだ。

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