単なるSFではない、未来の現実を描いた新たな世界設定
2016年11月4日(金)に発売予定のPlayStation®4用ソフトウェア『コール オブ デューティ インフィニット・ウォーフェア』。大人気FPS「コール オブ デューティ」シリーズの最新作にして、アクティビジョンが開発スタジオInfinity Ward(インフィニティ ウォード)と作り上げた期待作だ。
米国・ロサンゼルスの現地時間6月13日(月)に行なわれた「E3 2016 PlayStation® Press Conference」では、最新のトレーラー映像を公開。本作の特徴として大きな注目を集めている、宇宙空間での戦闘がたっぷりと描かれており、来場者の反応からもその期待の大きさが感じ取れた。
また、このトレーラーの終盤には、「レガシーエディション」に付属する『コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア リマスタード』のシーンも含まれており、美しく生まれ変わった映像を見ることができる。
Call of Duty: Infinite Warfare – “Ship Assault” Gameplay Trailer
【地上と無重力空間の異なる戦闘体験を楽しめる!】
E3初日となる現地時間6月14日(火)には、開発スタッフによるメディアセッションが実施され、本作の戦闘シーンが凝縮されたプレゼンテーションムービーが披露された。
すでに公開中の「デビュートレーラー」でも見られる、スイス・ジュネーブを舞台にした市街地戦に始まり、宇宙へと飛び立ったあとは、戦闘機でのドッグファイトやグラップリングワイヤーを駆使した新アクションまで、迫力の戦闘シーンが満載。プレゼンテーション用のフルバージョンムービーでは、地上と無重力空間、2つのシチュエーションの戦闘が楽しめる、本作の醍醐味を感じることができた。
さらに、ムービーの後半には『コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア リマスタード』のシーンもたっぷりと収録。貨物船を攻略するミッションの一部始終が映し出され、PS4®用にリマスターした映像の迫力を再確認するかたちとなった。
メディアセッションはその後、本作のコミュニケーションディレクターを務めるEric Monacelli氏との質疑応答に移行。プレゼンテーションムービーで確認したことを踏まえ、さまざまな質問に対する回答が得られたので、その内容を紹介しよう。
【宇宙でのドッグファイトが魅力的な戦闘機「ジャッカル」】
──戦闘機の「ジャッカル」は、とても魅力的でした。戦闘機に乗って戦えるのは、ゲームプレイ全体でどのくらいの割合になるのでしょうか。
シングルプレイヤーでは、いろいろなミッションを選択しながら進めていき、特定のミッションで「ジャッカル」に乗っての戦闘になります。「ジャッカル」に乗る時間が多いミッションもあれば、そうでないミッションもあり、全体の割合に関してはまだ意識していません。私たちがこだわっているのは、ミッション中に「ジャッカル」での戦闘に移行するなど、宇宙空間でのさまざまな体験をシームレスに行なえることです。
──シングルプレイヤーは、1つのストーリーではなく、ミッション選択形式で進むということですか?
ストーリーは基本的にリニアで、1つのプロットを大筋として進んでいきますが、さまざまなサイドミッションもあります。プレスカンファレンスで公開した最新のトレーラー映像も、サイドミッションを含めた戦闘シーンになっています。
現在はまだ調整中ですが、これらのサイドミッションには、ストーリーに深みを与えるためにやらなくてはいけないもの、あるいは追加アイテムを手に入れることが目的で、やらなくてもいいものの両方があります。
──「ジャッカル」に搭載される兵器を教えてください。また、カスタマイズはできますか?
公開した映像の中では30mmと50mmのマシンガン、フレアやホーミングミサイルといった、スタンダードな兵器が搭載されています。ここから、さまざまなサイドミッションで資源を回収したり、敵の戦闘機や母船でパーツを入手したりして、強化することも考えています。また、「ジャッカル」の見た目をカスタマイズできるようにするという案も持っています。
──「ジャッカル」が地上から宇宙へ飛び出すとき、翼が見えなくなる描写がありました。地上と宇宙、それぞれの装備形態を持っているのでしょうか。
宇宙へ飛び出すために、翼を畳んだ状態のことですね。空力の影響が本当に正しいかは別にして、そのようなイメージを含めた設定の装備を持っています。トレーラー映像にも出ていたように、リストバンドの操作で空対地の支援攻撃を支援できるような機能もあります。
──その支援攻撃は、副パイロットとAIのどちらが対応しているのでしょうか。
パートナーであるロボットが副パイロットを務めているので、AIではなくロボットに指示を出していることになります。ただし、主人公レイエスのパートナーがたまたまロボットなのであって、全てのパートナーの関係が人とロボットというわけではありません。
──宇宙での戦闘は、無限の広さの空間として移動できるのでしょうか。
ゲームプレイに関係のないところまで、無限に行けるようにするつもりはありません。ただ、デブリや戦艦の残骸など、目に見えるものの近くまでは行けるようにしています。また、ドッグファイトではプレイヤーが戦闘に集中できるように、常にスペースを確保するようになっています。
【兵器や演出面の飽くなきこだわり】
──プレゼンテーション映像では、残弾数などの画面情報のないシーンが見受けられました。演出上の表示なのか、それともHUDを控えた画面設計になっているのでしょうか。
HUDはまだデザイン中ですが、ゲームプレイの邪魔にならないよう、シンプルなデザインをコンセプトにしています。
──本作のアクションには、新たにグラップリングワイヤーが追加されています。これはどのような使われ方をするのでしょうか。また、マルチプレイでも使用できるのでしょうか。
まず、現時点ではマルチプレイの話ができませんので、シングルプレイについて答えます。これまでの「コール オブ デューティ」での銃撃戦は、何かに隠れながら戦うことが通常でした。本作では無重力での戦闘もあり、この浮いている状態では何かに隠れることが難しいのです。そこでグラップリングワイヤーを使用することで、自分のポジションを確保するのに活用できるようになります。
──ムービー中、戦艦の格納庫に巨大ロボットが見えました。このロボットにも乗れますか?
C6、C8、C12という、サイズが異なるロボットがあります。これらのロボットが、どんなミッションでどのように関わるかは、まだ詳しく話すことができませんが、いろいろな構想を持っています。
──地上戦のシーンでは、自我を持つロボットがいっしょに戦っていました。
ロボットには性格設定があり、自分のチームにうまく溶け込めるようなユーモアセンスも持ち合わせています。とくにレイエスのパートナーは、たくさんの冗談を言いますね(笑)。
──宇宙空間では、銃声や爆発音がしないものだと思いますが、ムービーでは聞こえています。これはどのような設定なのでしょうか。
いい質問ですね(笑)。まず、物理的な理屈は理解しています。フィクションとして落ち着くところですが、ヘルメットに内蔵されたシステムによって、疑似的に作られた銃声や爆発音が聞こえているという設定です。ですから、宇宙空間に出たとき、一瞬だけ無音状態になります。これはヘルメットのシステムが音の変換をしている状態を表現しているのです。
──地上での戦闘中、銃のバックファイアが青白く光って見えました。武器ごとに特別な設定がありますか?
本作は、未来の世界という設定のゲームです。現在の武器が、未来でどんな進化を果たしているかは、強く意識してこだわっています。ゲーム中には、さまざまな武器メーカーが出てきて、それぞれが特徴的なので、多彩な方向性を持った武器が登場することになります。
【シリーズのよさを取り入れ、新しい世界での戦争を描く】
──「インフィニット・ウォーフェア」というタイトルに込めた意味を教えてください。
人類の歴史上、変わらず続いているものに戦争があります。そして、本作の舞台は我々が理解する限り無限に近い宇宙へと広がりました。これらを含めて「Infinite」というワードを使いました。
──「レガシーエディション」に付属する『コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア リマスタード』の元である『コール オブ デューティ 4: モダン・ウォーフェア』は、多くのFPSタイトルに影響を与えた名作でした。そのすばらしい部分が、本作に活かされたことはありますか?
『モダン・ウォーフェア』は、大きなグループに属する小隊で、チームメイトと協力していく戦争を描くことに注力しました。本作は、『モダン・ウォーフェア』だけでなく、シリーズ全てのいい部分を取り入れようとしていますが、レベルデザインや物の配置などは、評価の高かった作品、つまり『モダン・ウォーフェア』を参考にしています。
ストーリー的な視点で言うと、これまでの作品では一兵卒として戦い、仲間を1人も死なせないような活躍をして彼らから信頼を得る、といった描かれ方が多くありました。本作では、始まりは一兵卒であっても、ストーリーが進むに連れてリーダーの立場に変わっていきます。
すると、身近な仲間を死なせない戦い方から、状況によっては味方を切り捨ててでも戦果を得る、非情な判断を下すことも必要になってきます。ここは、本作の大きなポイントですね。
──すでに何度も質問されていると思いますが、なぜ本作の世界観をSFにしたのでしょうか。
細かい年数を明言していませんが、本作の世界は未来という設定です。現状の技術が未来ではどのようになっているか、いろいろな研究を重ねて、現実的な答えとしてこの設定になっています。
ですから、遠い未来の空想上のサイエンスフィクションではなく、こんな現実が訪れるという、予言に近い発想での世界観設定です。SFを作りたくて設定した世界ではありません。研究の結果に導きだした、未来の現実を描いた設定なのです。
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コール オブ デューティ インフィニット・ウォーフェア
・発売元:ソニー・インタラクティブエンタテインメント
・フォーマット:PlayStation®4
・ジャンル:ファーストパーソンシューター
・配信日:2016年11月4日(金)予定
・価格:パッケージ版 通常版 希望小売価格 7,900円+税
レガシーエディション 希望小売価格 10,900円+税
ダウンロード版 通常版 販売価格 8,532円(税込)
ダウンロード特別版 販売価格 13,932円(税込)
ダウンロード特別版(アップグレード) 販売価格 5,400円(税込)
・仕様:字幕/日本語吹替え 同時収録
・CERO:審査予定
※『レガシーエディション』は、『コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア リマスタード』ダウンロードコードを含む商品です。
※『ダウンロード特別版』は、同日販売予定のシーズンパスと『コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア リマスタード』を含む商品です。シーズンパスは、本編発売以降に予定されている追加コンテンツをプレイする権利です。
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『コール オブ デューティ インフィニット・ウォーフェア』公式サイトはこちら
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