座談会に参加するのは、ライター&編集として長年「パワプロ」シリーズの記事作りに取り組んできた攻略班リーダー・ヒビキタケルと、本シリーズのメインライターを10年近く務めるアツゴロウ、「サクセス」での選手育成に並々ならぬ熱意を燃やすライター・る~ぱの3人。それぞれ「パワプロ」に対する深い思い入れを持つメンバーが、本作について互いの感想や意見を交し合った。その内容を掲載していこう。
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前回までの特集記事はこちら
『実況パワフルプロ野球2016』これがNo.1野球ゲームの集大成! 選手育成モードの魅力を紹介【特集第1回/電撃PS】
『実況パワフルプロ野球2016』は「サクセス」がアツい! 注目の選手育成モードの基本とシナリオをバッチリ解説【特集第2回/電撃PS】
『実況パワフルプロ野球2016』は「サクセス」や「パワフェス」だけじゃない! 多彩なゲームモードで野球をトコトン楽しめる【特集第3回/電撃PS】
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■「サクセス」とともに歩んできた電撃PlayStationスタッフが大いに語る
ヒビキタケル:さて、2人にはひと通りプレイしてもらったわけだけど、どうかな? 今回の『パワプロ』は。
アツゴロウ:いつも思うことっスが、どれからプレイしていいのか悩むくらいに盛りだくさんっスね、今回も。ただ試合をするだけでも楽しいのに、「ペナント」に「サクセス」、「栄冠ナイン」と、目移りしっぱなしっスよ!
る~ぱ:自分的にはやっぱり「サクセス」が一番楽しいですね。これだけで3カ月、いや1年は遊べそうです。
ヒビキタケル:「サクセス」大好きだもんなあ、る~ぱは。まあ、たくさんゲームモードはあるけど、電撃PlayStationとして一番大きく取り扱ってきたのも「サクセス」だし、これを語らないことには始まらないよな。じゃあ最初のお題は「サクセス」で!
ヒビキタケル:「サクセス」にもいろいろ新要素はあるけど、目新しいのは「パワマップ」かな。『パワプロ12』とかにも街の育成要素はあったけど、本作じゃあどんな感じ?
アツゴロウ:リハビリ施設とか練習場とか、育成効率が上がる施設はあるっスけど、毎回レベルアップさせて利用する感じっスね。『パワプロ12』では施設の強化段階が次のプレイに引き継がれて、まず育成環境を整えるためのプレイが必要だったっスが、本作はそこらへんを気にせず楽しめるっス。
る~ぱ:レベルアップの方法もラクでいいですね。管理アルバイトを雇っておくだけで勝手に育ってくれる。月給を払う必要はありますけど。
アツゴロウ:育成以外の施設は、練習後に訪れられるっスね。施設ごとのイベントを見たり、誰かいれば相手のイベントも進められるっス。
ヒビキタケル:そういえば今回、キャラのイベントが何気に多くないか?
る~ぱ:実際、多いですね。チームメイトや彼女候補はもちろん、ほかの登場人物にまでしっかりストーリーが用意されてますし。
アツゴロウ:謎ロボットのタムラくんとか、無口な純決さんとか、イベントを進めていったら金特殊能力(通常の特殊能力の強化版)までもらえたのは驚いたっスねえ。しかもこの人たち、シナリオごとにイベントが違うっス。
ヒビキタケル:マジで!? たしか今回は3シナリオあるんだよな?
アツゴロウ:マジっスよ。ほかにもマネージャーで彼女候補の山咲花子とかもそうで、シナリオごとに主人公に対する態度や恋人になる経緯も違ってくるっス。
ヒビキタケル:そりゃすごいな。山咲だけである意味、彼女候補3人ぶんのストーリーが楽しめるのか。彼女候補って何人いるっけ?
る~ぱ:全部で6人いますけど、そのうち3人は各シナリオのヒロイン候補で、彼女にできるのはそれぞれのシナリオだけですね。あとは管理アルバイト候補の大谷美衣、女性投手の佐菜あゆみがいて、2人とも全シナリオで彼女にできます。美衣のストーリーは共通ですが、あゆみはチームメイトとして出会うストーリーがありますね。
ヒビキタケル:はー、すごい力の入れようだな。これはしっかりプレイして、全ストーリーを見届けなくちゃならないな!
る~ぱ:ストーリーだけじゃなくて、いろいろ驚く部分が多いですね、今回の「サクセス」は。たとえば、主人公が必ずプロ入りできるところとか。
ヒビキタケル:え? ドラフトで指名されずに野球人生の終わり……みたいな展開がないってこと?
る~ぱ:スカウト評価が低くても、プロテストに受かって入団できることになります。ですからいろいろ失敗してしまっても、オリジナル選手登録だけはできるんですよ。
ヒビキタケル:それじゃあ、スカウト評価って意味がなくないか?
る~ぱ:いえ、ドラフト順位が高ければ、シナリオの最後に能力アップに必要な経験点が入るんです。ドラフト1位入団なんてできれば、どっさりもらえますよ。
アツゴロウ:オリジナル選手登録ができれば、継承選手として次のプレイに役立てられるっスから、この変更はうれしいっスね。あとの変更点としては、練習のときにいきなり爆発して能力が下がる「爆弾」がなくなったとかもあるっス。
ヒビキタケル:あれはあれでスリルがあったけど、なくてもまあ問題ないか。そのぶんプレイに集中できるしな。しかし、そうすると全体的に難易度は下がったってこと?
アツゴロウ:選手登録までのハードルが下がっただけだから、そういうわけではないっスね。やっぱりいい選手を作るには、育成のポイントをつかんで、繰り返し挑戦する必要があるっス。シナリオごとの育成システムも充実してるから、たっぷり楽しめるっスよ!
ヒビキタケル:じゃあ、次はシナリオについて聞こうか。今回は「社会人編」、「独立リーグ編」、「草野球編」の3つがあるわけだけど、どれが楽しかった?
アツゴロウ:自分は「草野球編」っスね。試合数が多いシナリオっスけど、主人公は元プロ選手という設定で初期能力が高く、最初からガンガン活躍できたっス。ヒロインの芳野紫乃亜ちゃんも、ただカワイイだけじゃなく、牛丼やお弁当で体力を回復してくれるんで、大助かりだったっスよ!
る~ぱ:私は断然「独立リーグ編」ですね。主人公は初期能力が最低でマイナス能力までついているんですが、そんな弱い選手を一流にまで育てていくことに、これまでにないカタルシスを覚えます。練習や試合でもらえる経験点がほかのシナリオより多く、マイナス能力を消せるイベントもあって、なかなかの選手が作れました。あと、ヒロインの十六夜瑠菜が美しい。
ヒビキタケル:シナリオ選びがヒロインに左右されているような……ま、まあいいか。それじゃあ「社会人編」はどうかな?
アツゴロウ:「社会人編」はショップで自由に買い物ができるのがいいっスね。出世して月給が上がれば、ショップで育成に役立つ野球道具や特殊能力の本を大人買いできるっス。
る~ぱ:そのために社長のご機嫌取りをしなくてはいけないのが辛いところですね。あんな人がリアルでいたら絶対に上司にしたくない(笑)。
アツゴロウ:社長の娘でヒロインの赤羽根零ちゃんは大好きっスけどね。ちょっと近寄り難い雰囲気だけど、あの冷たい視線がたまらないっス……!
る~ぱ:全面的に同意します。
ヒビキタケル:キミら、ヒロイン語りをしたいだけじゃあないよな……?
ヒビキタケル:まあ、楽しんでプレイしているのはわかったからいいか。しかし、聞いただけでも内容の充実ぶりはすさまじいみたいだな。
アツゴロウ:さすが「サクセス」20周年記念作品っス。サンプル版ROMですでに10人以上は育てたっスが、まだまだやりたりないんで、製品版でもガッツリプレイするっスよ!
る~ぱ:自分も同意します。けど、ほかのモードもいろいろ遊べるのが悩みどころですね。とくに「パワフェス」はかなり楽しめました。
ヒビキタケル:じゃあ、それは次回に語る感じで!(後編に続く)
■12球団紹介第3弾<パ・リーグ編②>
今回はパ・リーグから、埼玉西武ライオンズ、オリックス・バファローズ、東北楽天ゴールデンイーグルスの3チーム。どのチームも2015年度ペナントレースではBクラスに沈んだものの、チームのポテンシャルは高い。注目選手を交えて、各チームの魅力を紹介していこう。
【埼玉西武ライオンズ】
2015年度のペナントレースは惜しくもAクラス入りを逃したが、本塁打王を獲得した「おかわり君」こと中村、助っ人外国人のメヒアなどを擁する打線の破壊力は日本球界でもトップクラス。森や坂田といった若手がレギュラーに定着すれば、打線の迫力はさらに増すだろう。投手陣では右と左のエースである岸と菊池、先発からロングリリーフまでこなす牧田が存在感を示す。長年の課題であるリリーフ陣が整備されれば、優勝も十分狙える。
【オリックス・バファローズ】
大戦力を抱えながらケガ人が続出し、下位に低迷した2015年度のバファローズ。それでも投手陣は、絶対的エースである金子が健在で、2ケタ勝利をあげた西や東明といった若手もそのあとに続く。リリーフも、平野や岸田をはじめ、ブルペン陣を支えてきたベテランがそろっている。打撃陣では、走攻守の三拍子そろった名手・糸井が復調。もと本塁打王のT-岡田や中島、新戦力のモレル、ボグセビックが活躍すれば、攻撃面も強烈だ。
【東北楽天ゴールデンイーグルス】
つなぐ野球とチームワークが武器のチーム。投手陣ではエースの則本を筆頭に、美馬や塩見といった実績のあるメンバーが先発として試合を作り、リリーフの福山、松井裕につなぐのが必勝パターンだ。野手では捕手の嶋が守備の要にしてチームの精神的支柱。守備職人の藤田がセカンド、FAで移籍してきた今江がサードを守る内野の守りは堅い。攻撃面では2015年度の後半から4番を打つウィーラーをはじめとする外国人勢の打撃に期待したい。
特集の最終回となる次回は、「パワフェス」やほかのモードをテーマに、電撃PlayStationスタッフによる座談会を実施。さらにプロ野球12球団紹介の第4回をお届けする予定だ。こちらも楽しみにしていてほしい。
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実況パワフルプロ野球2016
・発売元:KONAMI
・フォーマット:PlayStation®4/PlayStation®3/PlayStation®Vita
・ジャンル:野球・育成
・発売日:好評発売中
・メーカー希望小売価格:
PS4® パッケージ版 希望小売価格 7,980円+税/ダウンロード版 販売価格 8,618円(税込)
PS3® パッケージ版 希望小売価格 6,980円+税/ダウンロード版 販売価格 7,538円(税込)
PS Vita パッケージ版 希望小売価格 6,980円+税/ダウンロード版 販売価格 7,538円(税込)
・プレイ人数:1~2人
・CERO:A(全年齢対象)
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一般社団法人 日本野球機構承認 日本プロ野球名球会公認 (公社)全国野球振興会公認 プロ野球フランチャイズ球場公認 ゲーム内に再現された球場内看板は、原則として2015年プロ野球ペナントシーズン中のデータを基に制作しています。 データ提供: スタッツ・ジャパン ©Konami Digital Entertainment
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