本作は、登場するキャラクターのほとんどがガイコツ化した将軍や兵士という、ちょっと変わったテイストをしています。
画面だけ見るとカジュアルなゲームに見えますが、その実ゲーム性はなかなかタクティカル。兵科や資源管理、生産施設といった要素を入れ込んだ、ターン制ストラテジーです。
■唯我独尊? なアカモト将軍が、兵を集めつつ異世界を進軍する!
物語は、アカモト将軍が異世界へ降り立つところから始まります。異世界では、ガイコツ化した将軍や兵士たちが長~~~~~~~~~い列を作っているのですが、アカモト将軍はそんな列に並ぶのをよしとしません。
そもそも、列に並べと命令されること自体がイヤらしく、「自分は命令される側ではなく、する側だ」と豪語して列を管理している兵士たちを切り捨ててしまいます。完全に悪人側の行動のような気がするものの、ムダにカリスマ性は高いらしく、アカモト将軍に感化されたガイコツ兵士たちが集い、戦力を増していきます。
そのなかで、アカモト将軍を名乗る偽者が現れ、激昂した本物のアカモト将軍は、偽者のアカモト将軍(自称本物)を成敗するため、異世界を進軍していく、という流れで進んでいきます。
こう見ると殺伐としたお話のように見えますが、コミカルな絵柄とセリフ回しによって、かなりとっつき易くなっている印象です。
■敵のドクロを食べてパワーアップ! 骨だけに歯ごたえのある戦闘が味わえる
戦闘は、プレイヤーとNPC(対戦モードでは相手プレイヤー)が交互に自分のユニットを動かしていくターン制ストラテジーで行なわれます。しかし、1回のターン中では最大で5ユニットまでしか動かせないのが特徴。ユニットが少ないゲーム序盤はいいですが、管理するユニットが増えてくると、どれを優先して動かすべきかで頭を悩ませます。
反面、各ユニットができることは非常に単純で、基本的には「移動」と「攻撃(またはその他のアクション)」のみ。ユニットを選択すると、移動できる範囲が円状に表示され、この範囲内なら自由に行動できます。移動力さえ残っていれば攻撃後にも再移動できるので、移動→攻撃→移動といったヒットアンドアウェイ戦法も可能。
ユニットとして使用できる兵士は、防御力に優れた「歩兵」、能力は平均的ですが機動力に優れた「騎馬」、打たれ弱いものの遠距離攻撃が可能な「弓兵」の3種類が存在。それぞれの長所を生かした戦い方をするのは当然重要ですが、本作では地形を生かした戦い方も考慮するといいかもしれません。
例えば、本作では攻撃をした際、敵を少し押し出す効果があります。崖際に立った敵を攻撃で押し出して1撃で倒したり、敵をトゲだらけの草に押し込むことで追加ダメージを与えたりといった戦術も可能です。
ちなみに、ユニットを2体以上並べると「まもりの陣」という効果が発生。「まもりの陣」発生中は上記の押し出し効果を受け付けなくなるため、ピンチな状況を切り抜けるために使うことも。
そして、本作で一番ユニークな要素が、敵のドクロを食べてパワーアップするシステム。敵も味方も、倒されるとその場にドクロを残します。これに近づいて「食べる」ことで、食べたユニットの体力の最大値が増加し、現在の体力も少し回復します。さらにドクロを合計3つ食べたユニットは、1ターンに2回行動できる「悪鬼」と化します。ドクロを食べると攻撃が行なえなくなるため、攻撃を優先するか、ドクロを食べるのを優先すべきかといった選択や、ドクロを1体に集中して食べさせるか、均等に食べさせるかといった選択が常に付きまとい、1ターン5回までという行動制限も相まってかなりプレイヤーを悩ませることになるでしょう。
ゲームがある程度進むと、敵もこちらのドクロを食べるようになるため、油断できない戦いになっていきます。ちなみに、味方のドクロを食べることはできません。とも食いはいけないそうですよ。どちらもガイコツなんですケド。
また、戦闘によっては味方ユニットを呼び出す「やしろ」や、ユニットを呼び出すために使う「米」を生産する「田んぼ」といった施設がある場合もあります。こういった施設は、ユニットを向かわせて「とりつく」ことで自軍のものになります。とりつき中のユニットはそのターン行動できないだけでなく、相手のターンに攻撃されても反撃できなくなるため、とりつく際にはタイミングも重要となります。
さらに、特殊なやしろからは妖怪を呼び出すことができます。妖怪はそれぞれ固有の術を持っているうえ、ドクロを食べさせることで使える術が増えていくので、優先的に育てて戦術の幅を広げていきたいですね。
というように、見た目からは想像できないほど戦術の幅が広い本作。敵のAIもなかなか賢く、まごまごしているとこちらのユニットを倒して得たドクロをガンガン食べて手に負えなくなったり、田んぼを押さえられてどんどん増援を生み出されたりと、なかなかやっかい。
◆電撃PlayStation 西岡編集長の実況プレイの模様はこちら
本作は4月のフリープレイ対象タイトルなので、PS Plusに加入していれば無料で遊ぶことが可能です。戦術を考えて敵を倒していくプレイが好きな方は、ぜひ遊んでみては?
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