「パワプロ」シリーズには、試合を楽しむ「対戦」やペナントレースに挑む「ペナント」など、多彩なゲームモードがある。そのなかでもとくに人気なのが、ストーリーを楽しみながらオリジナル選手を育てていく「サクセス」だ。
育成選手(=主人公)の野球にかける情熱や仲間たちとの友情、ライバルとの対決。さらにはコミカルなギャグや恋愛要素まで盛り込まれたストーリーは多くのファンに愛され、今では『パワプロ』の看板モードとして認知されている。
本作の「サクセス」は、20周年を祝うにふさわしい完成度に仕上がっている。以下ではその概要を紹介していこう。
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前回の特集記事はこちら
『実況パワフルプロ野球2016』これがNo.1野球ゲームの集大成! 選手育成モードの魅力を紹介【特集第1回/電撃PS】
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■新規要素の登場で育成がさらに楽しくなった「サクセス」の基本
「サクセス」では、練習や試合を行ないながら日程を進め、経験点と呼ばれるポイントを稼いでいく。この経験点を使って選手の野手ならパワーやミート、投手なら球速といった能力をアップさせ、理想の選手を目指して育成を行なうのが基本的な流れだ。
本作の「サクセス」ではパワマップという街が舞台。街には「公園」や「牛丼屋」などのさまざまな施設があり、練習後などに訪れることができる。さらに、一部の施設はレベルアップも可能だ。これには「練習グラウンド」や「リハビリ施設」などがあり、レベルを上げることで練習効率の向上や練習での故障率の低下など、さまざまな恩恵が得られる。
プレイ開始前には、これまで自分で育てたり、オンライン用のモードで手に入れたオリジナル選手をセットする「継承選手デッキ」の設定ができる。デッキにセットしたオリジナル選手はパワマップの施設に出現するようになり、会って話すことでチームメイトに迎えることが可能だ。チーム力の底上げはもちろん、練習効率のアップも望めるので、ぜひ彼らを仲間に加えよう。
本作の「サクセス」では3本のシナリオが収録されている。基本的な流れは同じだが、シナリオごとに異なる育成システムが用意されている。以下では、各シナリオの特徴を紹介しよう。
■野球に仕事に大忙しな「社会人編」
最初にプレイできるのが、社会人からプロ野球選手を目指す「社会人編」。主人公はパワフルスポーツの会社員で、この会社が所有している社会人野球チーム・パワフルズの選手でもある。パワフルズは弱小チームで、会社命令によりあと1年で解散させられてしまうことに。主人公はパワフルズを守るため、そして自分の夢であるプロ野球選手になるために、野球に仕事にと奔走していく、というのが大まかなストーリーだ。
このシナリオでは、会社の社長や部長の評価が上がると主人公の役職が上がる。最初は平社員からスタートし、役職が上がれば月給もアップ。このシナリオでは、ショップで育成に役立つアイテムが購入できるので、上司のご機嫌をとって出世を狙うのもありだ。
■目指すは最底辺からのプロ入り! 「独立リーグ編」
第2のシナリオ「独立リーグ編」の主人公は、男女混合の東西南北(よもひろ)独立リーグ所属のチーム・アマゾネスの選手。何の取り柄もない選手の主人公だが、縁あってチームメイトの十六夜瑠菜(いざよいるな)と恋人同士になり、結婚を申し込む。だが、彼女の返答は「わかったわ……結婚してあげる。ただし、1年以内にプロ野球選手になれたらね!」というものだった。主人公は一念発起し、プロになるための努力を始めるのだった。
独立リーグでくすぶっていただけあり、主人公の選手能力は最底辺。ミートやパワーなどの基本能力が最低値なのはもちろん、マイナス効果をもたらす赤色の特殊能力が大量についているという始末だ。その代わり、このシナリオの練習効果はほかのシナリオに比べて高い。最底辺からプロの舞台へ駆け上ろう!
このシナリオでは、東西南北リーグの代表からチームの運営資金の管理を任される。チーム資金は、パワマップの施設のレベルアップや、施設管理のアルバイト雇用などに利用可能。またチーム資金は、ビラ配りなどでチーム人気を上げることによって増やせる。
■元プロがアマチュアの頂点を目指す「草野球編」
「草野球編」の主人公は元プロ野球選手だったが、人助けをした際に負ったケガが原因で引退することに。野球をあきらめきれない主人公は、友人の矢部くんとともに草野球チーム・ドリームバックスを結成。全日本草野球連盟の代表・吉継右近(よしつぎうこん)の協力も得て、「全日本アマチュア野球大会」で活躍し、プロの舞台に返り咲こうとしていく。
このシナリオでは、7月に開かれる全国大会までに、試合を戦うためのメンバーをそろえておく必要がある。主人公は練習以外に、草野球の助っ人として定期的に試合に出場するが、その際にチームの選手をスカウト可能だ。また、試合で活躍すると助っ人料がもらえ、パワマップの施設強化に利用できる。
このシナリオだけの要素に、「カリスマ」というものがある。これは主人公のカリスマ性を表したもので、高くなるほどメンバーのスカウト成功率がアップ。カリスマをなるべく高く保つのも、名選手を育成するためのポイントになるだろう。
以上が、本作の「サクセス」の概要だ。基本の育成システムがしっかり作られているだけでなく、3シナリオごとの要素も充実しており、シリーズファンも納得のデキに仕上がっている。プレイ開始時に難易度設定ができ、「サクセス」初心者にも優しい仕様になっているので、やったことのない人もぜひ一度遊んでみてほしい。
■万人が楽しめる「パワプロ」を家族みんなで楽しむ方法②
今回紹介している「サクセス」も、家族で楽しめるモードの1つ。実際のところ「サクセス」は、人がプレイしているのを後ろから見ているだけで楽しい。イベントでどの選択肢を選ぶのがいいのか? 故障率が高いけれどここは無茶を承知で練習に挑むか? プレイヤーがさまざまな選択を迫られる「サクセス」を、みんなで議論しながら進めていくのもありだろう。
「サクセス」はランダム性が高く、数回のプレイでは見られないイベントも多いだろう。見たことのないイベントを人のプレイで見て、「あ、こんなイベントもあるんだ」となれば、自分でもまたやってみたくなる。そうしてプレイを繰り返していくうちに、育成のコツも徐々にわかってくるはずだ。選手育成に役立つ情報をみんなで共有すれば、よりよい選手が育ち、投手ならスーパーエース、野手ならオールS選手ができたときの達成感もひとしお。家族での「サクセス」、電撃PlayStationは自信を持ってオススメする。
■12球団&注目選手紹介第1弾<パ・リーグ編①>
続いては「パワプロ」シリーズの魅力である、実在のプロ野球選手&球団を紹介。今回は昨年度のペナントレースで日本一に輝いた福岡ソフトバンクホークスを含む、パ・リーグの3球団を紹介しよう。なお、プロ野球選手のデータは、今年度のペナントレースの成績に応じて、随時アップデートされていく。ここで紹介する選手データは、ペナントレース開幕時予想のものであることに注意してほしい。
【福岡ソフトバンクホークス】
攻守ともに他を圧倒する戦力で、パ・リーグ優勝ならびに日本シリーズ勝利の栄光を手にしたチーム。投手陣は若手エースの武田、昨年度無敗の助っ人外国人バンテンハークが先発として試合を作り、中継ぎの森や守護神サファテにつなぐ鉄壁のリレーを展開する。野手陣も3割30本30盗塁のトリプルスリーを成しとげた柳田、チームリーダーの松田、堅守の今宮といったスターたちが躍動。レギュラー以外の選手のレベルも総じて高く、今年も日本一候補の筆頭に上げられている。
【北海道日本ハムファイターズ】
台頭する若手の力とソツのないプレイで勝利を目指す北の強豪。ホークスには及ばなかったものの、確かなチーム力でパ・リーグ2位の成績を残した。投手と野手の二刀流をこなしつつ投手三冠を獲得した大谷やスラッガーの中田など、日本でもトップクラスの選手がそろっている。チーム年齢が比較的若く、若手が育ちやすい環境が整っているのも特徴。今年度のペナントレースで、新たなスターが誕生する可能性も?
【千葉ロッテマリーンズ】
攻守ともに粘り強い野球で、昨年度は後半戦にAクラスに浮上。パ・リーグ3位の座を確保した。投手陣はエース涌井を筆頭に、石川や大嶺といった若手の本格派が名を連ねる。野手陣も助っ人外国人のデスパイネに、昨年度ブレイクした清田、首位打者経験のある角中など、タレントぞろい。今年度は鈴木や岡田といったレギュラークラスと、内や西野をはじめとするリリーフ陣が好調で、優勝争いに大きくかかわってきそうだ。
以上、電撃PlayStationによる『パワプロ2016』の特集第2回をお届けした。次回は「パワフェス」など、「サクセス」以外の注目モードを中心に紹介。家族向けの特別企画やプロ12球団の紹介も引き続きお送りするので、期待してほしい。
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実況パワフルプロ野球2016
・発売元:KONAMI
・プラットフォーム:PlayStation®4/PlayStation®3/PlayStation®Vita
・ジャンル:野球・育成
・発売日:2016年4月28日(木)
・価格:
PS4® パッケージ版 希望小売価格 7,980円+税/ダウンロード版 販売価格 8,618円(税込)
PS3® パッケージ版 希望小売価格 6,980円+税/ダウンロード版 販売価格 7,538円(税込)
PS Vita パッケージ版 希望小売価格 6,980円+税/ダウンロード版 販売価格 7,538円(税込)
・CERO:A(全年齢対象)
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一般社団法人 日本野球機構承認 日本プロ野球名球会公認 (公社)全国野球振興会公認 プロ野球フランチャイズ球場公認 ゲーム内に再現された球場内看板は、原則として2015年プロ野球ペナントシーズン中のデータを基に制作しています。 データ提供: スタッツ・ジャパン ©Konami Digital Entertainment
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