見てはいけないものほど見たくなる、してはいけないものほどしたくなる……。『Caligula -カリギュラ-』は、そんな「カリギュラ効果」をタイトルの由来とする学園ジュブナイルRPG。シナリオライターに里見直氏、キャラクターデザインにおぐち氏、サウンドに増子津可燦氏を起用し、PlayStation®Vita専用ソフトウェアとしてフリューから6月23日(木)に発売を予定している。
物語の発端は、バーチャルアイドルμ(ミュウ)が仮想世界”メビウス”を創りだしたことから始まる。ユーザーが組み込んだ音声を歌い上げるボーカルソフトだったμは、現実への不満や恨みつらみを込めた楽曲を代弁して歌ううち、徐々に自我を目覚めさせてゆく。そして気づいたのが、「現実というものが人々を苦しめ続けている」という事実。そこでμは、自分に歌を捧げ、歌を聴いてくれる人々を理想の世界メビウスに閉じ込め、その中で人々が望むすべてを与えたのだった。
こうしてメビウスに囚われたのが、主人公たち。一度はつらい現実から逃避した彼らだが、やがてここが現実でないことに気づき、理想の楽園を捨てて現実に帰るべく”帰宅部”を結成する。純粋に人類のためを願って歌うアイドルが、自分たちを救うために創った偽りの幸福世界。自分のためにその世界と創造主を壊すことが許されるのか? 無垢なアイドルμを通して、人の心の闇が描き出されていく……。
現在、『Caligula -カリギュラ-』の魅力を凝縮させたプロモーションムービー第1弾を公開中。ゲーム内楽曲を担当するサウンドコンポーザーの書き下ろし楽曲によるメドレーに載せて、世界観、登場キャラクター、ゲームシステムを紹介している。ぜひチェックしておこう!
◆『Caligula -カリギュラ-』プロモーションムービー第1弾
■メビウスからの脱出を図る9名の帰宅部員
2名の素顔と彼らが手にする武器を公開!
主人公は何らかの理由で現実に苦悩し、メビウスに囚われてしまった者たち。しかし、ここが現実ではないと知り、それぞれの理由で現実に帰りたいと考えるようになる。そこで結成したのが、メビウスから現実に帰るための方法を探す部活”帰宅部”。まずは9名の部員たちをお見せしよう。
メビウスからの脱出を図る帰宅部に対し、自分たちの理想の楽園を守るべく立ちはだかるμの狂信者たち”デジヘッド”も登場。彼らに対抗する唯一の武器が、自らの皮膚を突き破って顕われる兵器”カタルシスエフェクト”だ。その形は人によってまったく異なる形状をしている。単なる武器とは思えないそのビジュアルと、彼らの胸を貫く杭、そして胸に咲く花束は一体何を意味するのだろうか……。
今回は、帰宅部9名の中から篠原美笛、佐竹笙悟の素性が明かされたので、カタルシスエフェクトのイラストとともに紹介する。
◆篠原 美笛
CV:高橋 李依
人懐っこい笑顔が特徴の1年生。帰宅部の妹的存在。明るく、物怖じしない性格で場を和ませている。帰宅部に入る前はバレーボール部で、平均的な身長ながら部のエースだった。運動部らしく、健康的なスタイルの良さが人目を引く。
よく笑い、よく食べる美笛のチャームポイントでもある口元を、重々しい金属が覆い隠してしまう。その姿は、可憐で細身な少女には痛々しく見えるほど。防具の類というよりは、拘束具にすら見えるが……?
普段は陽気な美笛だが、異様に取り乱す様子を見せている。一見なんの悩みもなさそうな彼女たちだが、一度は現実から逃避し、メビウスに救いを求めた者であることに間違いない。
卓越した運動神経を活かし、戦闘で活躍。可憐な見た目からは違和感のあるハンマーを駆使する、高火力のアタッカーだ。ダウンした敵に超強力な一撃を叩き込むスキルなど、意外とサディスティックな攻撃も……。
◆佐竹 笙悟
CV:武内 駿輔
常にけだるげで落ち着き払った、帰宅部の元部長。3年生。主人公に部長を譲るが、部員たちには変わらず頼られている。テンションは低く面倒くさがりだが、シメるところはきちんとシメる。目つきが悪く、ぶっきらぼうな物言いで誤解されがちだが、基本的には温厚。
両手には重々しい枷がはめられている。その枷はいったい何を意味し、そこからつながる鎖は彼をどこに縛りつけようとするものなのか……。彼が帰宅部を創設したきっかけと関連するものなのだろうか?
テンションの起伏が少なく、若干無気力に見える笙悟が、いつになく感情をあらわにする。帰宅部の創設者だけあり、帰宅への執念は一種異常なほど。彼がメビウス上で見せている姿は、どこまでが真実なのか。
巨大な銃をぶっ放す広範囲アタッカー。敵の行動に対応して攻撃が派生するという特殊な攻撃方法が特徴。元部長だけあり、安定した戦力としてあらゆる戦況に対応できる頼れる存在。
◆主人公
CV:沢城 千春
プレイヤーの分身となる主人公の、カタルシスエフェクトが公開。グロテスクに胸を貫く杭、胸に咲く花束は、篠原美笛や佐竹笙悟と共通している。
■μに楽曲を提供する執拗反復(オスティナート)の楽士たち
メビウスには、バーチャルアイドルμ(ミュウ)に楽曲を提供しつづける作曲者、通称”オスティナートの楽士”が存在する。メビウスの維持には楽曲の力が必要であり、楽士たちはメビウスからの脱出を図り秩序を乱す帰宅部たちを反逆者として排除しようとしている。彼らには帰宅部とは逆に「現実に帰りたくない」理由があるようだ。
バトルでは、動画再生サイトなどネットを中心に活躍するサウンドコンポーザー9名による書き下ろしオリジナル楽曲をBGMとして使用。各楽士たちが待ちかまえるダンジョンでは、μが歌う彼らの楽曲が流れる中、バトルが繰り広げられる。
今回は7名の楽士の名前とキャスト、コンポーザーを紹介。そのうち2名のみ詳細が明かされたので、併せてお届けしよう。
◆カギP (響 鍵介)
CV:蒼井 翔太
コンポーザー:40mP
のちに帰宅部の一員になることが判明している鍵介だが、物語の序盤では楽士の1人「カギP」としてメビウス維持のために楽曲制作を行ない、μ信者を増やし続けている。「大人になりたくない」「周りに理解してもらえない」など、思春期の鬱憤をテーマにした楽曲を制作し、絶大な支持を得ている。
どうしても現実に帰りたい理由がある帰宅部と同様、楽士たちにはどうしても現実に帰りたくない理由があるようだ。
楽士時代の戦闘形態。禍々しい異形のオブジェが彼の意思どおりに動きだす。帰宅部が使う能力とは、また別種のものだろうか。
<40mP プロフィール>
2008年からオリジナル楽曲を動画サイトに投稿を開始。2作目となる「Melody in the sky」で脚光を浴び、多くの支持者を集める。大切にしているのは、ボーカルソフトだけでなく人間でも歌える曲作り。制作した楽曲がNHK『みんなのうた』に採用されるなど、活躍の場を広げている。
◆スイートP
CV:新田 恵海
コンポーザー:OSTER project
「ゆめかわいい」を信条としたファッションを身にまとう、メビウスのファッションリーダー兼オスティナートの楽士。まつ毛が長くパッチリした瞳が特徴的。本人の見た目同様、ガーリィでパステルでメルヘンチックな少女趣味な楽曲を作り、一部の女性層から熱狂的な支持を得ている。
制作している曲と同じく、女の子らしい振る舞い。仲間内で秘密のお茶会に興じるなど、見た目からのイメージ通りの生活でメビウスを堪能中。
常に優しい笑みを絶やさず、柔和な態度で接するが、特定のワードで阿修羅のように顔を歪めて逆上。彼女がメビウスで消したものとは?
<OSTER project プロフィール>
ボーカルソフト黎明期からオリジナル楽曲を投稿し、ブームの立役者の1人となった。ファンシーでかわいらしい楽曲を多く手がけ、ボーカルソフトのキャラクターのイメージ付けに大きな影響を与えた。有名キャラクターとコラボレーションするなど、人気と実力を兼ね備えたコンポーザーである。
◆その他の楽士/キャスト/サウンドコンポーザー
■バトルシステム「イマジナリーチェイン」でコンボを叩きこめ!
本作では、”空想力”を利用してコンボをつなぐバトルシステム「イマジナリーチェイン」を搭載している。美しいコンボが決まれば、与えるダメージも増加。シミュレーションの戦略性と格闘ゲームの爽快感を同時に味わえるシステムだ。イマジナリーチェインでどのようなコンボを発動できるのか、その実例を紹介しよう。
仲間の1人、鼓太郎が打ち上げ属性を持つアッパーを放つ! 敵が空中に打ち上がり、無防備な状態に。
主人公が空中にいる敵に大ダメージを与える技を重ねる。ビジョン上でコンボがうまくつながっていることが確認できる。
さらに、鈴奈が空中に居る敵に追撃し、叩き落とす攻撃を放つ。
最後に、美笛がダウンした敵にトドメの一撃。ビジョン上でうまくコンボがつながることを確認したら実行!
止まっていた時間が動き出す。格闘ゲームさながらのハイスピードアクションで、流麗なコンボが展開。
強敵相手に1ターンキル。スキルの種類が多彩なため、イマジネーション次第で自由にコンボがつながる。
また、臨機応変に攻撃を切り替えることで、コンボがつながる場合もある。その一例をお見せしよう。
鼓太郎が打ち上げ攻撃をしたい! しかしビジョンで確認すると、相手がガードをしているため打ち上がらない。
<そのまま攻撃した場合>
空中の敵にヒットする技を選択している主人公と鈴奈のコンボがつながらず、ダウン中の相手にヒットする技を選択している美笛の攻撃も不発。失敗に終わる。
<攻撃を変更した場合>
主人公がガードブレイク属性のある攻撃に変更。ビジョンを確認すると、未来が書き変わり……。
主人公が先行して、敵のガードをブレイク! 以降の攻撃がつながるようになる。そして時間が動き出す!
よどみなくコンボが成立し、敵を1ターンで殲滅! 厄介な敵の行動も、ビジョンを駆使すれば上回ることが可能だ。
■500人以上の生徒が登場! メビウスの歩き方
メビウスは、現実に苦悩した人々が理想の学園生活を送る世界。ここでは、老若男女問わず、理想のままに高校3年間を永遠にループし続けている。
学園内には500人以上の生徒が登場し、思い思いにメビウス内で生活している。全員に固有の名前やプロフィールが存在し、それぞれ現実で受けたトラウマや悩みを抱えているが、それをメビウスでは忘れている。彼らの悩みを解決することがサブクエストのような位置づけになっており、本筋とは異なるやり込み要素の1つとなっている。また、彼らとのつながりが、メビウスを脱出する手がかりになるのかもしれない。
メビウス内では、目に映る全員とコミュニケーションを取ることが可能。500人以上に人格があり、思い思いの行動を取っている。
コミュニケーションの結果、相手の反応も変わっていく。彼らが確かに生きていることがわかる瞬間だ。
距離が近づくと、相手のプロフィールが開示されていく。500人以上の生徒に1つとして同じ者は存在しない。しかし不用意に踏み込んだ先には、見たくもない彼らの現実が待っているかもしれない。
■CD、ブックレット、プロダクトコード、イベント応募券──
ここでしか手に入らない豪華4大予約特典!
本作には、予約するだけでもらえる豪華4大特典が用意されている。その内容を紹介しよう。
①『Caligula -カリギュラ-』フルアルバムCD
9人のコンポーザーによるオリジナル楽曲を、μ(CV:上田麗奈)のボーカル付きで収録した全9曲に、本作のために結成されたスペシャルユニット「RePLiCA」(ミレイ(CV:中村繪里子)×スイートP(CV:新田恵海)×ソーン(CV:大坪由佳))が歌う主題歌『idolatry -アイドラトリィ-』を加えた全10曲のフルアルバム。
②ビジュアルブックレット
キャラクターデザインを担当したおぐち氏による描き下ろし。設定資料など、読みごたえのある豪華ブックレット。
③ゲーム内で使用できる「水着衣装」プロダクトコード
帰宅部メンバーの衣装が全員水着になるダウンロードアイテム。
④スペシャルイベント参加応募券
発売後に開催するスペシャルイベントへの参加応募券。
出演予定:上田麗奈、中村繪里子、新田恵海、大坪由佳、ほか。
現実に帰ることを願う”帰宅部”と、敵対する”楽士”。それぞれのトラウマや苦悩をどのように描き出すのか、胸が締め付けられるようなストーリーに期待!
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Caligula –カリギュラ-
・発売元:フリュー
・プラットフォーム:PlayStation®Vita
・ジャンル:RPG
・発売日:2016年6月23日(木)予定
・価格:パッケージ版 希望小売価格 6,980円+税
ダウンロード版 販売価格 6,900円(税込)
・プレイ人数:1人
・CERO:審査予定
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©FURYU Corporation.
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