本作のゲームジャンルは「オンラインRPG」となっていますが、先に実施されたオープンベータテストに参加した方はわかるとおり、ゲームの基本システムはTPS(客観視点のアクションシューティング)です。細かく分類すると、物陰にはりつくように隠れて身を守りつつ、スキを見て相手を撃ち倒す、いわゆる「カバーシューター」というタイプに近いですね。
では、なぜ『ディビジョン』はオンラインRPGなのか? 今回はその理由について電撃PlayStation編集部が解説していきます。
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前回までの特集記事はこちら
バッドエンドから始まるオンラインRPG『ディビジョン』。「レインボー」も「サム・フィッシャー」もいない世界を救うのはアナタ【特集第1回/電撃PS】
オンラインRPG『ディビジョン』の魅力の一端を体験できたオープンベータレポート!【特集第2回/電撃PS】
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■ディビジョンがRPGである理由<1>
経験を積み装備を集めて強くなる「成長要素」
『ディビジョン』は、敵との戦闘やミッションのクリアなどによって経験値を得て強くなるレベル制を採用。主人公以外の敵キャラクターにもレベルが設定されていて、お互いのレベル差に応じて彼我のダメージが変化するほか、レベルが上がればより強力な装備が使えるようにもなります。
主人公には「DPS(銃器)」と「HP(スタミナ)」、「スキルパワー(電子機器)」という、3つのステータスが存在。このステータスはファンタジー世界なら「攻撃力」「体力」「魔力」というべき要素で、DPSが高いと銃によるダメージが、スキルパワーが高いとアビリティによるダメージや効果が上がり、HPが高いと敵の攻撃により耐えられるようになります。
そして忘れてはならないのが装備品の要素。主人公は3種類の銃器と手榴弾のほか、防弾アーマーやグローブ、バックパックなどのアイテムを装備できます。これらのアイテムには、「ARM(防御力)」のほか先にあげた3つのステータスにボーナスを付与する効果があります。
本作でのプレイヤーは、戦闘やミッションクリアによってレベルを上げつつ、よりよい装備を求めて、倒した敵や廃墟に隠された貯蔵庫からアイテムを探し、強くなっていきます。戦闘そのものはTPSでも、主人公を手塩にかけて強くしていくこれらの成長要素は、まさしくRPGと言えるでしょう。
■ディビジョンがRPGである理由<2>
プレイヤーの発想で主人公を作り出す「ロールプレイ」
RPGというゲームジャンルの定義にはさまざまなものがあると思いますが、まずあげるとするならば<1>で述べた「成長」。そしてもう1つはRPGの語源でもある「Role Play(ロールプレイ=役割を演じる)」要素ではないかと思います。ここでいうロールプレイとは、いわゆる演劇のようにその役になりきるという大仰なものでは(別にあってもいいとは思いますが)なく、「その世界にプレイヤーの意思を反映させたキャラクターを作り出す」という、もっと広い意味で考えてもらったほうがわかりやすいでしょう。
特集第2回でレポートしたように、『ディビジョン』はまずプレイヤーの分身となるエージェントを作成するところから始まります。ここで作成した主人公はイベントシーンなどにも登場し、プレイヤーの意思を通じてマンハッタンの復興に乗り出すことになるわけです。また、主人公の装備にはステータスに関係するものとは別に、「外観」を変更するカテゴリーがあります。外観装備の種類はかなり豊富で、入手方法もさまざまであるため主人公の見た目はプレイヤーごとにかなり差が出るのではないでしょうか。
そして、プレイヤーの意思が主人公に反映される最たるものが「アビリティ」でしょう。『ディビジョン』では、突撃兵や衛生兵といったクラス(兵科)が存在しない代わりに、アビリティを組み合わせることでキャラクターの立ち回りに個性を持たせるシステムを採用しています。アビリティにはR1、L1ボタンに割り当てて使う「スキル」と、救急キットといったアイテムの効果などが変わる「タレント」、装備しているだけで効果のある「PERK」の3つのカテゴリーが存在。
このうち、ベータテストで体験できたスキルだけでも、組み合わせしだいで異なる立ち回りができました。たとえば単独行動の際は、周囲の脅威を探知する「Pulse」と体力を回復する「ファーストエイド」の組み合わせが無難ですが、お互いが物陰に隠れて撃ち合いになった場合は「バリスティックシールド」で身を守りつつ敵の側面に回りこんだり、「タレット」を配置して敵の注意をひきつける戦い方も有効でした。
さらに、ほかのプレイヤーとチームを組んで行動する際は、積極的に前に出て戦う人と後方で狙撃と支援を行なう人に役割を分担することも可能で、プレイの幅がグッと広がります。オンラインRPGでは、「一方が敵の攻撃を引きつけている間に、もう一方が大ダメージを与える」役割分担を可能とするタイトルがありますが、本作においても同様の作戦を実行することが可能なのです。
ここまで『ディビジョン』がRPGである理由を「成長要素」と「ロールプレイ」の2つに分けて解説しました。実際のところ、良好な操作性と柔軟なカバーシステムを実現した本作は、TPSとしてもかなりの良作の部類に入るクオリティでしょう。TPSとして、そしてもちろんRPGとしてもしっかり楽しめる『ディビジョン』の発売まであとわずか。次回は『ディビジョン』の見どころを、さらに詳しく紹介する予定ですので、お楽しみに。
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ディビジョン
・発売元:ユービーアイ ソフト
・プラットフォーム:PlayStation®4
・ジャンル:オンラインRPG
・発売日:2016年3月10日(木)
・価格:
通常版 パッケージ版 希望小売価格:8,400円+税/ダウンロード版 販売価格:8,100円(税込)
ゴールドエディション ダウンロード版 販売価格:13,284円(税込)
※ゴールドエディションのパッケージ版の発売は予定しておりません。
・CERO:D(17才以上対象)
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