主人公・九条 遼(クジョウ カナタ)をはじめとする12人の青年たちが、不意に起こった爆発事故で命を落とし、邪神の魂をその身に封印したままプロトレクサという謎の異星に召喚されるという、衝撃的なイベントで幕を開ける『イグジストアーカイヴ』。今回は、そんなミステリアスな物語のプロローグ、世界観設定に加え、ゲームの概要や主な登場人物3人について、スポットを当てていきたいと思います。
■”主人公たちの死”から始まる、衝撃的なストーリーに引き込まれる
『イグジストーアカイヴ』を語るうえで外せないのが、その衝撃的なストーリー。まずはその冒頭にあたる、プロローグについてご紹介しましょう。
【PROLOGUE】
「その日、俺たちは――たぶん、普通よりは遥かに恵まれた
人生のレールを――外れてしまった。」
その日、東京で、謎の爆発事故が起こった。
九条 遼と婚約者の神河 蘭世、その友人2人を含む12人が
この爆発により行方不明となる。
突然の爆発が引き起こした崩落により、
地上から地下鉄構内まで突き落とされた遼と蘭世。
瀕死の重傷を負い、薄れゆく意識の中、
良好な関係だと思っていた蘭世から
思いがけない言葉が発せられる。
「貴方と一緒に死ぬなんて……、嫌」
次に目覚めたとき、遼は見知らぬ場所にいた。蘭世や友人達の姿はない。
天を衝く巨大な塔……結晶化した樹木……明らかに東京ではない──
いや、地球ですらなさそうな世界。
「俺……、死んだのか?」
疑問を胸に、あてもなく歩く遼。そこで、彼は一人の少女と出会う――。
……と、ここまでが物語の冒頭部分になります。謎の爆発事故、死の際に婚約者から告げられた衝撃的な言葉、そして飛ばされた異星プロトレクサ、そこで出会う謎の美少女……。なんとロマンにあふれた設定でしょう! 開幕から一気に、プレイヤーのハートは鷲掴み状態です。
この爆発事故は、プロトレクサの守護神であるアマツメが、邪神ヤマトガの復活を阻止するために引き起こしたもの。その事故に巻き込まれた12人の青年たちは、それぞれがヤマトガの魂の一部を宿しつつ、プロトレクサに召喚されることになります。この邪神の魂から解放されれば、再び地球で生を得ることもできるようですが……、当然、ことは一筋縄では進みません。はたして、彼らはこの星でどのようにして出会い、どんな冒険を繰り広げていくというのか? いきなりハードな道を歩むことになった青年たちが、どのような成長をとげていくのかに注目なのです。
■それぞれに思惑を抱えた登場人物たちからも目が離せない
そもそも、みなさんが考える「RPG」の魅力って、いったいなんでしょうか? 本記事を執筆している私自身としては、物語を織りなす登場人物たちの魅力に、どうしても注目してしまいます。本作の物語の中心となるのは、言わずもがなですが、プロトレクサに召喚された12人の青年たちです。彼らはこの異星の守護神であるアマツメと、地球での復活を画策している邪神ヤマトガ、そしてプロトレクサの支配を企むシャサールを率いるゼノビアという3勢力の争いに、ただただ成すすべなく巻き込まれていくわけで……。神に等しき力を持った者たちの争いに巻き込まれた彼らが、どのようにして抗い、地球への帰還を目指すというのか? その過程で描かれる複雑な人間ドラマこそが、本作最大の魅力といえるでしょう。
12人にはそれぞれに、地球に残している想いやしがらみが存在し、主人公のカナタ(=プレイヤー)はそんな彼らの心に少しずつ触れていきながら、誰を地球へと帰還させるかの選択を迫られることになります。誰の想いを汲み取り、地球へと帰還させていくのか。その決断が、物語の後半で大きな意味を持つことになります。異星を舞台に闘う「王道ファンタジーな設定」と、登場人物たちの死からスタートし、誰を優先して復活させるのかという命題を抱える「ダークでハードな設定」は、トライエース×スパイク・チュンソフトが手を組んだからこそ生まれた、蠱惑的な魅力ではないでしょうか。
前置きが少し長くなりましたが、今回の記事では物語の大きなカギを握ることになるであろう、3人の登場人物にスポットを当ててみたいと思います。
九条 遼(クジョウ カナタ) CV:逢坂良太
「俺のは生まれつき。目立つのは嫌いなんだけど。」
裕福な家庭で生まれ育った、本作の主人公。生まれつき髪の色が白く、他人の好奇の眼にさらされる経験が多かったことや、両親の教育方針が厳しかったことなどの影響で、目立つことをあまり好まない性格。ランゼとは7歳のころに出会い、成人後に結婚することが決められていたが……。
神河 蘭世(ミワカワ ランゼ) CV:遠藤 綾
「貴方と一緒に死ぬなんて……、嫌。」
伝統と格式の高い、大道場の娘。薙刀、弓道に精通したお嬢様。婚約者であるカナタと同じ高校に通っており、その凛とした雰囲気から、高嶺の花として見られている。尊敬する両親の期待にこたえるよう努力してきたが、カナタと事故に巻き込まれ、死を目の前にしたことで、己の本心をさらけ出す。
月舘 まゆら(ツキシロ マユラ) CV:茅野 愛衣
「私、今すごく楽しいんです。なんだか、ワクワクしませんか?」
異星・プロトレクサに飛ばされたカナタが最初に出会う少女。カナタと同様髪の毛の色が白く、またプロトレクサに来る以前の記憶を失っている。プレトレクサでの生活に戸惑うカナタたちと違い、積極性すら感じさせるほど目の前の現実を受け入れ、環境に馴染もうとしていく。
主人公とその許嫁(ただし、その本心は謎?)、そしてそんな2人が出会う謎の美少女……。なんとなく、トライアングルを感じさせられるわけですが……。はたして3人の関係はどのような結末を迎えるというのか? すべては、プレイヤーの選択しだいといえそうです。
■アクション要素も多数盛り込まれた、興奮必至の戦闘シーン
プロトレクサに存在する遺跡や迷宮など、さまざまなフィールドを冒険していくカナタたち。その目の前には、強大な力を秘めるモンスターや、「シャサール」と呼ばれる謎の勢力が立ちはだかります。これらの敵と遭遇したら、バトルフィールドに移行。ボタンに割り当てられたキャラクターたちを操作して攻撃を繰り出し、敵にダメージを与えていきましょう。各キャラクターごとの「クラス(職業)」の特徴を把握し、いかにしてコンボをつないでいくかが勝利のカギを握ることに。コンボをつなげ、ゲージを溜めて繰り出す各キャラの超必殺技「デモンズ・グリード」は、圧倒的な威力とドハデな演出でプレイヤーを魅了してくれますので必見です。
バトルシステムの詳細は、もう少し発売日が近づいた段階で詳細を説明したいと思いますが、とにかく「爽快感がバツグン」であるということだけは、今のうちから覚えておいてもらいたいですね。
■OP/ED曲はTETSUYAさんが担当。豪華な予約特典も
ここで、ゲームの周辺情報についても簡単に説明しておきたいと思います。まずは、本作のテーマソングともいえるオープニング&エンディングテーマについて。本作のOPとEDを手掛けるのは、TETSUYAさんに決定しました。OP曲は、この『イグジストアーカイヴ』という作品をイメージしてTETSUYAさんが特別に描き下ろした新曲「Make a Wish」。また、ED曲は自身のバンド楽曲のセルフカバー「Time goes on~泡のように~」とのことで、これらは12月16日(水)にCDシングルを同時リリースする予定とのこと。はたして、TETSUYAさんの楽曲が本作にどのような彩りを加えてくれるのか、今から楽しみですね。
また予約特典として、桜庭 統氏によるゲーム内楽曲を約50分収録したサウンドトラックCDと、箕星太朗氏が手掛けたイラストが満載のアートブック(44ページ)がついてくることも判明。こちらは数量限定となるため、確実にゲットしたいファンの方は、ゲームショップなどで早めに予約しておくことをオススメします。
次回は、残る9人の登場人物にスポットを当てつつ、各キャラクターの過去に触れられる「存在結晶」などの要素にも触れていこうと思います。ご期待ください。それでは、本日はこのへんで!
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イグジストアーカイヴ -The Other Side of the Sky-
・発売元:スパイク・チュンソフト
・フォーマット:PlayStation®4/PlayStation®Vita
・ジャンル:RPG
・発売日:2015年12月17日(木)予定
・希望小売価格
PS4™版 パッケージ版 販売価格:7,200円+税
PS Vita版 パッケージ版 販売価格:6,800円+税
・CERO:審査予定
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