PlayStation®4とPlayStation®Cameraとを組み合わせることで、いまだかつてないゲーム体験を味わえるバァーチャルリアリティシステム「PlayStation®VR(プレイステーション ヴィーアール)」(以下PS VR)。
「東京ゲームショウ2015」や「PlayStation®LIVE Circuit 2015」では、さまざまなジャンルのデモがプレイアブルデモとして出展された。デジモノステーション編集部によるインプレッションをお届けするとともに、実際にプレイしてわかったPS VRの魅力、可能性についてお伝えしていこう。
「東京ゲームショウ2015」でPS VRを体験した方々の様子を動画で公開中!
◆PlayStation®VR 最新トレーラー「体験者の声」篇
■「バーチャルリアリティ」──それは「もうひとつの現実」を手に入れる技術
まず、バーチャルリアリティ(Virtual Reality:VR)とはそもそも何かについて、簡単に説明しよう。
VRを最もシンプルに言うと、「今そこにはない現実を体感させてくれる装置」である。3次元的に表現された空間の中に入り込み、まるでその中に自分がいるかのような感覚を提供するものだ。視線を動かしたり、歩いたり、なにかを動かそうとしたりすると、その結果が即座に反映される。現実世界での行動がそうであるように。
そのため、VRは一般的に「仮想現実」と訳されることが多い。だが注意したいのは、それは「仮想の現実」ではあっても「ニセの現実」ではないということだ。英語の「virtual」という単語には、「本質的な」「実質的な」という意味がある。つまり、VRとは実質的には現実と変わらない、あたかも「もうひとつの現実」であるかのような世界を作り出すことなのだ。
VRがもたらす可能性は無限大だ。ゲームをはじめとする体感型エンタテインメントだけでなく、会場の臨場感を家にいながら味わえるバーチャルライブ、簡単には行けない海外の風景を堪能するバーチャル旅行。また実用面でも、住宅の間取りを立体的に確かめたり、難しい外科手術をあらかじめ模擬演習したり、航空機のシミュレーターとして活用したりと、様々な業種において先進的な研究が進んでいる。
だがこれまで、VRを実現するにはかなり大がかりなシステムが必要だった。膨大な量のデータをリアルタイムで処理するコンピュータ。それをスムーズに、違和感なくユーザーに届けるインターフェイス。ひと昔前なら、とても個人の手に届くものではなかっただろう。それがハードウェア、ソフトウェア双方の進歩によって、必要十分なVR環境を実現することが可能になった。
家庭用VRの機は熟しつつある。ゲームというエンタテインメントにおける昨今のPS VRの盛り上がりは、2016年が「VR元年」になることを予感させるのに十分だといえるだろう。
■PlayStation®VRとは?
PS4®とのタッグが拓くエンタテインメントの新たな扉
PS VRは、PS4®本体とPlayStation®Cameraとの組み合わせによって手軽にVRコンテンツを楽しむことができるシステム。
PS VR本体のVRヘッドセットには、解像度1920×RGB×1080(左右の目それぞれに960×RGB×1080の映像を表示)の5.7インチディスプレイを採用。装着者にフルHDのグラフィックを提供する。本体に内蔵された加速度センサーとジャイロセンサーに加えて、PlayStation®Cameraが頭部の動きや位置を正確に検知し、リアルタイムで360°のバーチャル空間を見渡すことができる。
また、独自の3Dオーディオ技術により、手持ちのヘッドホンで立体的なサウンドを実現。映像だけでなく音も含め、「まるでバーチャル空間の中に入り込んだような実在感」が拡がる。
さらに、ワイヤレスコントローラー(DUALSHOCK®4)やPlayStation®Moveモーションコントローラなどを使った操作で、さまざまなアクションをバーチャル空間で起こすことが可能。アクション、シューティング、アドベンチャーなどあらゆるジャンルのゲーム、さらにはその枠を越えた幅広いコンテンツへの応用が期待できる。
PS VRがもたらす実在感は、経験してみて初めてわかるもの。3D映画のような既存のコンテンツとは、まさに別次元だ。バーチャル空間の中のものに思わず手を伸ばして触ろうとしたり、映像内の動きに合わせてつい身体全体も動いてしまったりするような独特の感覚がある。なにしろ、首を後ろに向ければそこにもちゃんと世界が広がっているのだから。
PS VRの特長としては、それがPS4®に特化されたシステムだという点がある。つまり、PS4®とPlayStation®Cameraがあれば誰にでも簡単に、VR環境を実現できるのだ。これはコンテンツの開発側にとってもメリットがあり、PS4®という同一の環境で製作するため、すべてのユーザーにとって最良にチューニングされたものを提供できる。環境に左右されない、安定して臨場感のあるコンテンツをユーザーと開発者が共有できるわけである。
夢の技術であったVRを手軽に、それでいてハイクオリティな状態でリビングに。PS VRがもたらすであろうホームエンタテインメント革命の意味は大きい。
■10タイトルをプレイアブル体験!
「東京ゲームショウ2015」や「PlayStation®LIVE Circuit 2015」では、ロボットアクションから戦慄のホラー、RPG、VRライブまで、さまざまなジャンルのプレイアブルデモが出展された。ここではデジモノステーション編集部のスタッフによるインプレッションをお届けしよう。(※メーカー名50音順)
JOYSOUND VR
エクシング
© XING INC.
『JOYSOUND VR』はPS VR用のカラオケサービス。360度パノラマ動画と3D音響により再現された仮想空間で、究極のヒトカラ(1人カラオケ)体験を楽しめる。今回の試遊で体験できたのは2つのコンテンツ。「SAKURA TRIP」は桜満開の景色をぐるりと見渡しながら歌うことができ、歌声に合わせて花びらが舞い散る。この花びらの量は声の大きさで変わり、サビで声を張り上げれば、見た目の抑揚の変化でも盛り上がれるというわけだ。「アイドルとオンステージ」は、アイドルグループの一員となってライブに参加。楽屋での掛け合いにはじまり、ときにステージ上から、ときに客席からと、さまざまな視点でライブ会場の盛り上がりを感じながら歌えてしまう。PS VRとヘッドホンを装着し、マイク片手に歌うこうした空間は、誰かと共有するものではなく完全に自分だけのもの。没入感が凄まじいので、防音にだけは気をつけたい!(デジモノステーション編集部・M)
KITCHEN
カプコン
© CAPCOM CO., LTD. ALL RIGHTS RESERVED.
殺人鬼が棲む不気味なキッチンを舞台にした、背筋も凍る恐怖体験。能動的に探索するタイプではなく、監禁、拘束された状態で、次々と襲いくる恐怖に身を委ねることになる。DUALSHOCK®4を手に持つことによって、両手を縛られた主人公の状態をうまく表現……などと、冷静に分析できたのは最初だけ。一緒に監禁されている仲間らしき男が紐を切ってくれようとするが、おぼつかない手つきでナイフを扱うものだから体に刺さりそうで怖い! そうこうしているうちに、男の背後に殺人鬼の姿が。包丁で男の背中をブスリ。こちらからは見えない調理場に連れていき、聞きたくもない絶叫が途切れると、男は頭だけになって帰ってきた。やがて感じる、殺人鬼の気配と息遣い……。恐ろしい空間に身を置く臨場感と、何の抵抗もできない絶望感が、さらに恐怖をあおる。最新VRホラーの本気を堪能したが、恐怖耐性が低い自分にはあまりに衝撃的だった。(デジモノステーション編集部・M)
真・三國無双7 VR DEMO
コーエーテクモゲームス
©コーエーテクモゲームス All rights reserved.
新兵として董卓軍との初陣に挑む、人気アクションゲームのVRデモ。まずは、趙雲と王元姫(おうげんき)のいずれかから指南役を選択し、ゲームスタート。戦場で自軍の演説に耳を傾けていると、ふと左側から女性の声で呼びかけられる。振り向くと、そこには王元姫の姿が……。まだ戦闘前だが、この「声のする方向に首を向けると、そこにいる人物が自分に話しかけていた」という状況自体がもう驚き。自分がゲームの中の世界に降り立ったことを、強烈に意識させられる。そのうえ、通常の「無双」シリーズと違い、今回のVRデモは一人称視点。戦闘では敵軍が四方八方から押し寄せてくるので、どの方角に敵がいるのか音で判断し、背後や横を向いて戦うVRゲームならではの演出も待っている。剣や槍の切っ先をこちらに向けた軍勢が自分めがけて一斉に突っ込んでくる瞬間は、これまでにない緊張感! それを通常攻撃やチャージ攻撃、必殺の無双乱舞で盛大に蹴散らす爽快感も同時に味わえる。プレイヤーとキャラクターが完全に一体化した、新しい「無双」体験がここにある。(デジモノステーション編集部・N)
体感合体『アクエリオン・EVOL』
サテライト
©SHOJI KAWAMORI, SATELIGHT/Project AQUARION EVOL
アニメ制作会社サテライトが手がける、同名アニメのVRデモ。プレイヤーは操縦桿代わりのPlayStation®Moveモーションコントローラーを両手に握り、パイロットとしてアクエリオンの合体訓練に参加する。右手を動かせばロボットの右腕が、左手を動かせばロボットの左腕が動き、メカ好きならこれだけでテンションが上がるはず。時折、左右からヒロインのミコノとゼシカのカットインが入るのも、ロボットアニメの世界に入り込んだかのような気分を高めてくれる。やがて合体訓練に入ると、両ヒロインのカットインとともに、左右から「気持ちいい~」の声が! その後モーションコントローラーを掲げて「無限拳」を放ち、敵機を撃墜したところでプレイは終了した。実はこのデモ、ラストの「無限拳」以外、ほぼプレイヤーの操作はなし。ロボットが街なかを進む場面も合体訓練も、すべてリアルタイムのCG映像で表現されていた。にもかかわらず、映像演出、巧みな視線誘導で、あたかも自分自身が巨大ロボを操っているような感覚を味わわせてくれたのはさすが。映像演出に長けたアニメ制作会社らしい、VRコンテンツの可能性を感じさせてくれるデモだった。(デジモノステーション編集部・N)
ファイナルファンタジーXIV: VRタイタン討伐戦
スクウェア・エニックス
© 2010-2015 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved.
『ファイナルファンタジーXIV』の蛮神タイタン討伐戦をPS VR用にアレンジしたデモ。会場では2人がVRヘッドセットを装着し、残る2人はDUALSHOCK®4を操作する4人協力プレイを体験できた。操作は、頭を動かして方向転換、左スティックで移動、攻撃は〇ボタンと×ボタンのみというVRコンテンツに合わせたシンプルなもの。まずはハウスで待機後、バトルがスタート。前方に出現したタイタンの巨体は圧巻で、真上を仰ぎ見なければ全身を視界に収めることができない。振り上げた拳を叩きつけたり、大地を揺らしたり(実際に頭がグラグラ揺れるような感覚!)、攻撃の豪快さ、攻撃を受けた時の痛みもリアルに感じ取れる。タイタンの姿を見失い、左右を見まわして敵を探しながら戦うのも新鮮だ。また、攻撃を食らって崖から落ちる時は、フリーフォールのように胃が持ち上がる感覚に。もはやRPGのバトルを戦っているというよりは、体験型アトラクションに参加しているかのよう。身体感覚を伴うと、RPGはここまで面白くなる!(デジモノステーション編集部・N)
サイバーダンガンロンパVR 学級裁判
スパイク・チュンソフト
©Spike Chunsoft Co., Ltd. All Rights Reserved.
「ダンガンロンパ」シリーズでおなじみ、学級裁判をPS VRで再現。デモは、大神さくら殺害の犯人を暴くため、主人公の苗木が朝日奈、葉隠、腐川、十神、霧切とともに学級裁判を開くところからスタート。飛び交う証言の中から怪しいセリフを見抜き、DUALSHOCK®4のライトバーで照準を合わせて”言弾(コトダマ)”で撃ち抜いてゆく。裁判自体はデモ用のシンプルな内容だったが、特筆すべきは躍動感あふれるキャラクター描写! 「うぷぷ」と笑いながら縦横無尽に飛び跳ねるモノクマ、証言席を乗り越えて大暴れする朝日奈など、”らしい”動きが満載されている。もともと個性の強いキャラクターたちが、VR技術によってさらに濃いキャラになり、さらに生き生きとして見える。そのうえ、ラストに待ち受ける禁断の”おしおき”は、なんとプレイヤー自身が被害者に! 眼前に迫りくるプレス機、刻一刻と忍び寄る死の影。ホラーゲーム顔負けの極限のスリルが待っている!!( デジモノステーション編集部・N)
SEGA feat. HATSUNE MIKU Project: VR Tech DEMO
セガゲームス
© SEGA
© Crypton Future Media, INC. www.piapro.net
記載の商品名および社名は各社の登録商標です。
電子の歌姫「初音ミク」のVRライブに、観客として参加するテクニカルデモ。PlayStation®Moveモーションコントローラーを片手に持ち、コントローラーが振動したタイミングでケミカルライトのように振ると、ミクさんがプレイヤーに向けて視線を投げかけたり、ハートマークを送ったり、さまざまなリアクションを見せてくれる。現実でもステージ上のアイドルと目が合えばドキドキするが、VRライブでもそれは同じ。しかも、楽曲メドレーが中盤に差し掛かると、突如自分ひとりだけステージ上へ招かれる演出も……!? VRでしか味わえない体験に、テンションが上がりました。至近距離で歌い踊るミクさんが右へ動けば右から、左へ動けば左から声が聴こえる3Dオーディオも臨場感を高めている。初音ミクファン納得の完成度であるのはもちろん、「VRライブ」の可能性を広げてくれるデモと言えるだろう。(デジモノステーション編集部・N)
RIGS Machine Combat League
ソニー・コンピュータエンタテインメント
©Sony Computer Entertainment Europe. Developed by Guerrilla Cambridge.
技術デモ的な展示が多い中、飛び抜けて「ゲーム」としての完成度が高かったアクションゲーム。プレイヤーは「RIGS」と呼ばれるロボットに乗り組み、アリーナを舞台に3on3のチームバトルを繰り広げる。RIGSは視点を向けた方向によって敵に照準を合わせ、スピード重視・パワー重視・ダメージ修復の3モードを使い分けながら攻撃。この滑るような移動感覚とコントローラーを使わないターゲッティングに最初は戸惑うが、慣れるとだんだんクセになってくる。そして敵を撃破してエナジーボールを集めると、3モード全てが同時に発動する「オーバードライブ」状態に。このときアリーナ中央に設置された環状のゴールに飛び込めば、自チームのポイントとなる。アクション下手を公言してはばからないヘタレゲーマーのワタシだが、直感的かつ身体的なキモチよさを備えたこのゲームはきっと負けても負けてもまたやりたくなるだろう。要するに負けたっていうことですが。(デジモノステーション編集部・F)
THE PLAYROOM VR
ソニー・コンピュータエンタテインメント
©Sony Computer Entertainment Inc.
PS4®本体にプリインストールされた『THE PLAYROOM』のVR版。今回の出展では『Monster Escape』と『Cat&Mouse』という2種類のミニゲームを体験することができた。どちらも、PS VRを装着した1人とDUALSHOCK®4を持つ最大4人が一緒に盛り上がれることが特徴的だ。
『Monster Escape』は、PS VRを着けたプレイヤーが怪獣役となり、ほかの4人はボットを操作して襲いくる怪獣から逃げるという構図。怪獣役が頭を前に突き出すと街の建物を壊して攻撃し、その圧倒的パワーと巨体を感じる視点が気持ちいい。街を抜けて港に着くと、今度はボットたちの反撃ターンに。コンテナやドラム缶を投げつけ、怪獣役は頭を上下左右に振って回避する。ここでの勝敗は街パートの攻防が影響するそうで、シンプルに楽しみながらもゲーム性がしっかりと含まれている印象だ。
もう1つのミニゲーム『Cat&Mouse』は、今回の「東京ゲームショウ2015」で初お披露目。PS VRを着けたプレイヤーはネコ役、ほかの4人はネズミ役になり、ネズミたちは床に散らばるチーズを拾い集めることが目的となる。ネコ役はカーテン越しにその様子を見て、顔を突き出したときにネズミが動いているとバシンと捕獲! ネズミは動かなければカップや植木に隠れて捕獲されずにすむという、”だるまさんが転んだ”と同じ単純なルールだ。ネズミ役の動きで積極派と慎重派の性格が丸見えになったり、間の取り合いに夢中になったりと、ついつい「もう1回!」と繰り返し遊びたくなる。
今回の試遊ブースで一緒になったのは初対面の方ばかりだったが、自然と声を掛け合い、ときにツッコミを入れながら盛り上がってしまった。1人でガッツリ攻略するゲームも面白いが、みんなで騒げるマルチプレイはやっぱり楽しい!(デジモノステーション編集部・M)
サマーレッスン
バンダイナムコエンターテインメント
©BANDAI NAMCO Entertainment Inc.
各所で話題騒然中のこのタイトル。キャラクターとコミュニケーション&超近接体験。家庭教師となって英語の苦手な女子生徒を教えるバージョンと、日本にホームステイ中のミュージシャンに日本語を教えるバージョンの両方を試遊したのだが、どちらも目の前に居る彼女たちが本当に近くに寄ってきているような感覚にドギマギする。思わず身をそらしたり、逆にこちらから近づいてみたり、気になったところを覗き込んだりしている自分の挙動をハタから見られていることすら忘れてしまった。モーションキャプチャによる女の子のみずみずしい動きもさることながら、「VRだからこそ感じられる他人との距離感」の心理的効果が素晴らしく計算されている。選択肢に「首を縦に振るか横に振るか」で答えたり、空間内のアイテムに視線を合わせてポイントするなどのインターフェイスもPS VRならでは。あ、ちなみにワタシは女子生徒バージョンの方がドキドキしました。(デジモノステーション編集部・F)
■VR体験を家族と、友達と!
マルチプレイでPS VRがさらに楽しくなる!
VRヘッドセットを装着し、バーチャル空間に入り込むPS VR。その光景を傍から見ると、PS VRはヘッドセットを着けたプレイヤーだけが楽しめるシステムに思えるかもしれない。しかし、周囲の人も一緒に楽しめるのがPS VRの魅力。ヘッドセットから外部ディスプレイに映像を出力できるため、どのような映像を映し出されているか第三者にもわかるようになっている。
さらに、e-sportsの可能性を広げるオンライン対戦が楽しめる『RIGS Machine Combat League』、1人がVRヘッドセットをつけ、4人がコントローラーを使って、みんなでワイワイ遊ぶことができる非対称型パーティーゲーム『THE PLAYROOM VR』など、マルチプレイタイトルの開発も進んでいる。
そう、PS VRは1人ではなく、みんなのものでもあるのだ。
■エンタテインメントに新たな”熱”を吹き込むPS VR
PS VRがもたらすインパクトと今後への期待感は、「東京ゲームショウ2015」や「PlayStation®LIVE Circuit 2015」ではっきりと証明された。ユーザーからも、そしてクリエイターからもこれだけ熱い視線を向けられているプラットフォームは、そうないだろう。それはPS VRが単なるPS4®の周辺機器ではなく、エンタテインメントをもう一段も二段も上のステージへと引き上げる、全く新しい存在だということを示している。
去る2015年6月に米国で開催された「E3 2015」では、PS VRコーナーの規模に収まりきらないほどのメーカーから参加希望があったという。大手デベロッパーからインディーズレーベルに至るまで、あらゆるクリエイターが「VRでコンテンツを作ってみたい」という熱を帯びていたのだ。PS VRで何ができるか、PS VRで何をやりたいか。デジタルエンタテインメントに携わる人間なら誰でも、その思いに胸を熱くしないわけにはいかない。クリエイター魂を刺激するPS VRの魅力は、シーン全体を面白くする原動力となるだろう。
PS VRのアドバンテージとして大きいのは、先に述べた通りPS4®をベースとしたシステムだからこその「ハイクオリティさと手軽さの両立」だ。同じPS4®という環境を開発者とユーザーが共有しているPS VRだからこそ、よりクリエイティブな部分に力を向けることができる。
また、ゲーム機であるPS4®をベースとしたPS VRだけに、当然ゲームを中心としたコンテンツの充実が期待される。VRは実用的なものも含めて多種多様な可能性を秘めているが、PS VRがまず目指しているのは「アソビ」のさらなる進化だ。そのノウハウの蓄積は、十分すぎるほどにある。
PS VRが実際に市場に登場したときどんなコンテンツが誕生するか、どんな現象が起こるのか、未知数の部分は多い。だがはっきりしているのは、すでに火がつき動き出したこのムーブメントはもう止まりようがないということだ。
これまで見たことのない新次元のエンタテインメントの時代は、すでにもうすぐそばまで来ている。
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※記事はエムオン・エンタテインメント「デジモノステーション」編集部によるものです。
©Sony Computer Entertainment Inc.
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