格闘ゲームの裾野を広げるシリーズ最新作! 『ストリートファイターV』開発スタッフからのメッセージ!

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格闘ゲームの裾野を広げるシリーズ最新作! 『ストリートファイターV』開発スタッフからのメッセージ!

「東京ゲームショウ2015」で、日本初のプレイアブル出展が行なわれたPlayStation®4用ソフトウェア『ストリートファイターV』(以下『ストV』)。9月19日(土)のプレイステーション®ブースでは、「ストリートファイター」シリーズに魅せられた2人のグラビアアイドルと、世界にその名を知られるプロゲーマー2名をゲストに本作の魅力を伝える、夢遊入魂(ゆめプレイにゅうこん)ステージが開催された。大いに盛り上がったステージの模様と、登壇した開発陣&プロゲーマーへのスペシャルインタビューをお届けしよう!

■注目の新キャラクターの魅力もわかった! 夢遊入魂ステージのガチ対決!!

夢遊入魂ステージの舞台へ最初に現れたのは、カプコンの杉山晃一プロデューサーと、春麗のコスチュームを身にまとった綾野智章アシスタントプロデューサー(以下AP)。お二人は、カプコンブースとプレイステーション®ブースに展示されたプレイアブル版を多くの人がプレイしてくれていることに感謝を述べつつ、ステージの巨大な4Kスクリーンで公開中のプロモーション動画を紹介。PS4®でさらに迫力を増したグラフィック、Vゲージなどの新システム、ラシード、かりんといった発表直後の面々を含む参戦決定済みキャラクターの紹介などを簡単に行なった。

続いて、ステージにはシリーズの大ファンを自認するグラビアアイドルの吉田早希さんと倉持由香さんが登場。吉田さんと倉持さんは、北米で開催された格闘ゲーム大会「Evolution 2015」にも自費で出場してしまうほどの格闘ゲームファン。吉田さんはその1回戦を勝ち抜いたと紹介され、来場者を驚かせていた。2人の「ストリートファイター」愛が紹介されたところで、倉持さんvs綾野AP、吉田さんvs杉山プロデューサーという組み合わせのエキシビジョンマッチが行なわれた。実況担当を務めたのは、格闘ゲームファンの間でも有名プレイヤーかつ実況者として知られるヌキさんこと大貫晋也氏だ。

倉持さん対綾野APの対決では、倉持さんがレインボー・ミカ、綾野APがかりんを選択。対決の中で観客を驚かせたのは、倉持さんのミカだった。次に放つ投げ技のダメージを一時的にアップさせるVスキル「熱血マイクパフォーマンス」を最大まで溜め、コマンド投げのレインボータイフーンを決めたところ、大量の体力を残していた綾野APのかりんが一撃でノックアウト! 熱血マイクパフォーマンスはスキが大きいため、真剣勝負で最大まで溜めるのはかなり難しいと思われるが、それを差し引いてもインパクトがあった。ただし、その後の試合は綾野APがお返しとばかりに、かりんがVトリガーを発動! 特殊な連続技を出せるようになるVトリガー「神月流 紅蓮の型」を活用して2連勝。倉持さんを悔しがらせた。

続く吉田さんと杉山プロデューサーの対決は、吉田さんが華麗な体術「パルクール」とつむじ風を武器に戦う完全新キャラクターのラシード、杉山プロデューサーが空中殺法を武器に戦うバルログを選択。超人的な身軽さを持つ者同士の対決となったこの試合、杉山プロデューサーはバルログの必殺技である、三角跳びからトリッキーな攻撃を放つ「バルセロナアタック」などを駆使して吉田さんを翻弄。吉田さんもラシードの必殺技「ワールウィンド・ショット」でけん制するものの、うまくペースがつかめずに連敗を喫することに……。さらに試合中、吉田さんの「Evolution 2015」の1勝は、実は不戦勝で得たものということも明かされてしまい、最初のエキシビジョンマッチは見事に開発陣が勝利を果たした。

続いては、プロゲーマーのももち氏とふ〜ど氏、さらに「ストリートファイター」といえば欠かせない人物である、カプコンUSA オフィサーの小野義徳氏がステージに。ももち氏は「Evolution 2015」の『ウルトラストリートファイターIV』部門で優勝、ふ〜ど氏は前述の「Evolution」の2011年大会で『スーパーストリートファイターIV アーケードエディション』部門優勝という、どちらも世界トップクラスの「ストリートファイター」プレイヤー。格闘ゲームファンなら絶対に見逃せない夢のカードが、最新作の『ストV』で果たされることになった。

試合回数は2試合、それぞれの使用キャラは、ふ〜ど氏が『ストV』での完全新規キャラクターのネカリ、ももち氏が先ほど綾野氏が使用したかりんを選択。ふ〜ど氏操るネカリはワイルドな風貌と強力な突進力が特徴で、必要なVゲージが多い分、大幅な能力アップがラウンド終了時まで続くという強力なVホールドを使いこなせるかが大きなポイントだという。

第1試合をリードしたのはももち氏。かりんの打撃技を的確に決める堅実な攻めでふ〜ど氏を追い詰めて1セットを先取し、2セット目もVゲージをため、紅蓮の型の連続攻撃から相手に大ダメージを与えるクリティカルアーツをつなぐ強烈な連続技を決めて勝利。続く第2試合ではふ〜ど氏が、ももち氏の打撃をかわしつつ投げ技で攻めのリズムを作る戦法に切り替え、Vトリガーからの投げを決めて勝利。2セット目も、ももち氏が先ほどの試合で見せた紅蓮の型からのクリティカルアーツをくらいながらも耐え、逆にクリティカルアーツを決め劇的な勝利をあげた。

試合を終えた2人は、「今回は引き分けたが、ふ〜どさんとは今後開かれるであろう大会で勝負をつけたい。『ストV』は完全新作ということでここから始める人も強くなれるゲーム。みんなも大会に参加して、一緒に『ストV』を盛り上げてほしい」(ももち氏)、「ネカリを触ったのはほぼ初めてでしたが、触ってみたら意外に扱いやすかった。このキャラを意識してこれからの大会に臨みたいです。これから『ストV』に触って思っている人は、いろいろな大会に参加すること自体が楽しいことだし、そこで結果を出すことでプロゲーマーへの道が開けるかもしれません。まずは大会に参加して、会場を盛り上げてくれるといいなと思います」(ふ〜ど氏)とコメント。見事な試合を見せてくれた2人に、会場から大きな拍手が寄せられた。

また、ここで綾野APからオンラインベータテストの第2回目が開催されることも明らかに。こちらは10月4日(月)から、PlayStation®Plus会員を対象に募集が始まるとのことで、募集人数はなんと10万人! 『ストV』の魅力にいち早く触れるチャンスなので、興味を持った人は募集開始を楽しみに待っていよう。

ステージの最後、小野氏は「今日は大勢のみなさんに集まっていただいてありがとうございます。ももち選手やふ〜ど選手のようなプロゲーマーの試合を生で見る機会はなかなかないと思います。我々はこれからもストリートファイターを使ったe-sportsをもっと盛り上げ、広げていきたいと思っているので、応援よろしくお願いします」と語り、カプコンの格闘ゲームにかける熱意をアピール。熱いバトルの余韻を残しつつ、イベントの幕が下ろされた。

■大盛り上がりのステージを終えた開発スタッフと
 2人のプロゲーマーにスペシャルインタビュー!

──日本での初プレイアブル出展となりましたが、手応えはいかがでしたか?

杉山:夢遊入魂ステージは観ていた方がすごく盛り上がって、元気のあるお客さんに来ていただけてよかったと思いました。カプコンブースでも一般入場日の初日は午前中から試遊台が45分待ちの行列になるほどで、プロモーションを頑張ってきたかいがあったと思っています。『ストV』はプレイヤーの裾野を広げる意味で、初心者に向けたタイトルづくりを強く意識し、アピールしていますので、この勢いを止めないでいきたいなと思っています。

綾野:僕は日本だけでなくアジア方面もプロモーションしているんですが、格闘ゲームが日本だけでなく、アジアでも大きく盛り上がっていることを体感しています。「ストリートファイター」のコンテンツ力がおかげさまで広く認知されていることも相まって、『ストV』にもいい相乗効果が生まれているように感じますね。

──初心者向けに意識していることは、具体的にどういった部分でしょうか?

杉山:『ストV』では、格闘ゲーム用語でいうところの「ビタ押し」、この硬直が解けるこの瞬間にボタン押すといった難しい操作を極力なくしているんです。このために連続技が出しやすくなっていますし、連続技そのものもたくさんボタンをつなげる方向ではなく、大パンチからキャンセルして必殺技といったシンプルな連続技でダメージがきちんと入るように調整しています。そのため、あまり経験のない人でも、ちょっと練習をすればかっこよく戦えるような設計にしています。

――Vゲージに関するシステムやアクションもそれを意識されているんでしょうか?

杉山:Vスキル、Vトリガー、Vリバーサルについては、なるべく入力を簡単にして、それを使うことで強い攻撃になったり、技を強化できたりとわかりやすいメリットが得られるようにしています。初心者のうちはまず試合の中で積極的に出すことを意識してもらって、上手くなったら使うタイミングとかに気を配ることで極め方が変わってくる。そういった入りやすく、奥も深いシステムを目指しています。

綾野:あとは、カプコンファイターズネットワーク(CFN)という新しいオンライン機能も、初心者の入り口を広げるための方策として発表させていただきました。初心者が上級者とつながることも上達のポイントになると考えて構築しているシステムで、今後さらに新しい情報をお伝えできると思いますので、楽しみにしてほしいですね。Vゲージに関するシステムは、入力こそ簡単ですがやはり上級者寄りの奥の深いものですし、上級者の方はぜひそれらを使いこなしてさまざまな戦略を研究してもらえたらと思います。

──キャラクターも顔ぶれが出そろってきました。ユーザーさんの予想も盛んですが?

杉山:ユーザーさんの予想については当たっていたり当たっていなかったり……(笑)。これを登場させてほしいという希望で予想しているとは思うんですが、その期待を裏切らないメンバーにはなっているのかなと。

綾野:最初の段階で16キャラクター用意すると公言していて、残りはあと4キャラになりましたが、それでちょっと焦りだしているユーザーさんも出てきていますね。「あれ、エドモンド本田は……? ザンギエフは……?」とか。

杉山:「投げキャラの枠が……」とかですね(笑)。ただ、キャラクターに関しては発売後のアップデートで増やしていく計画ですし、乞うご期待です。

──PS4®での開発ということで、映像面などの進化も著しいですよね。

杉山:『ストV』ではゲームエンジンに「Unreal Engine 4」を使うことになり、その開発会社さんと、ソニー・コンピュータエンタテインメントさんと、カプコンの3社協力体制で今回のグラフィックを実現しています。ちょっと難しい話になってしまいますが、たとえばキャラクターごとにオーラのような技の軌跡が用意されていますが、これは流体でなくモデルを生成して、テクスチャが変わるようになっているんです。そのおかげで、同じ技を出しても軌跡が違って見えるんですよね。

綾野:わかりやすいところでいえば、PlayStation®3の『ストリートファイターIV』などでは表示解像度が720pでしたが、これも今回1080pになり、より高精細になっています。また、次世代のグラフィックシェーダーが利用できるようになって、透き通ったガラスを通過した光の屈折とか、反射なども再現されているなど、PS3®ではできなかった映像表現が数多く取り入れられています。

杉山:アジアステージなどは、屋内と屋外で光の具合が明確に変わるユニークなものになっています。それぞれで光の角度や明るさ、それに照らされたものの色などがきちんと変わっているので、そのあたりを見比べていただけると面白いと思います。

──ではプロゲーマーのお2人にもお話を伺います。今回ステージで『ストV』を触ってみてどんな印象を受けましたか?

ももち:自分は『ストリートファイターIII』からシリーズを触ってきていますが、今回の『ストV』は長く続いた『ストリートファイターIV』とシステムも操作もまた違った、完全新作として楽しめるものになっていると感じています。「ストリートファイター」はこれまでも初心者から上級者まで多くの人が楽しめる作品としてシリーズを重ねてきていますが、今回も「完全新作感」みたいなものがすごくあると思いますね。

ふ〜ど:触ってみて感じたのは「すごく簡単になったな」ということですね。『ストリートファイターIV』では戦略の前にやるべきこと、覚えること、できないとならないことがいろいろあって、その奥深さがあったぶん、初心者の方が踏み込むには敷居もちょっと高かったように思っていて。今回はその敷居がすごく低くなって、そのぶん考えてプレイする人が報われるようになっているのかな、という印象を受けました。

──ステージで使っていた新キャラクターについて、どんな感想を持たれましたか?

ももち:今回のステージで自分はかりんを使ったんですが、過去の作品からの復刻キャラクターなんですよね。でも、自分は『ストリートファイターIII』からシリーズを触っているので、完全な新キャラクターとして楽しめました。かなり使いやすいキャラになっていると思います。過去のかりんからだいぶ技なども変化しているそうなので、以前使っていたという方にとっても新しい気持ちで遊べるキャラクターになっているんじゃないでしょうか。

ふ〜ど:自分が使ったネカリは、今日初めて触ったキャラクターで、本当に10分ぐらいしか練習していない状態でステージに上がったんです。舞台裏でクリティカルアーツのコマンドがわからなくて、ももちに聞いたら携帯電話で調べてくれたぐらいで(笑)。そのぐらいの状態でもそれほど違和感なく操作できるし、強力な技も出せるキャラクターでした。もちろん、自分はシリーズをずっと触ってきているのでその積み重ねもあると思いますが、完全新規のキャラクターをいきなり触っても遊べるのは『ストV』らしさなのかな、と思います。

──現時点の『ストV』に、こんな要素がついていくと嬉しいと思う部分はありますか?

ふ〜ど:『ストリートファイターIV』はどちらかといえば日本のユーザー向けでしたが、今回の『ストV』はその手触りからワールドワイドを意識した作りになっているように思います。『ストリートファイターIV』にあったちょっとマニアックな部分、練習して成功率90%が95%に引き上がるような部分というのが個人的には好きなので、そういう部分も少しあると嬉しいかなと……。

ももち:初心者の方がいきなり触って優しいという今回のポイントはいいことだと思うので、それは残しつつ、中級者、上級者も楽しめるようなシステムとか、バランス取りがなされていくと嬉しいですね。

ふ〜ど:Vトリガーなどのシステムが、きっとそうなってくれるんだと思っています。

──プロゲーマーとして、『ストV』に期待することはなんでしょうか?

ももち:ずっとシリーズを遊んできて、今回もやっぱり、格闘ゲームのど真ん中らしい、面白さのあるゲームになっていると思います。みなさんにPS4®を買っていただいて、多くの方に遊んでいただけるといいなと思いますね。

ふ〜ど:プロ格闘ゲーマーは、やっぱりゲームに依存する存在なんですよね。そのど真ん中である『ストリートファイター』の最新作が盛り上がらないと困ってしまうんです(笑)。それだけに、自分にとっても『ストV』はすごく大切な存在です。だから、カプコンさんにも、ソニー・コンピュータエンタテインメントさんにも頑張ってもらって、みんなが楽しめる面白いゲームになってほしい。その頑張りは必ず、きっと自分を含めた世界中の格闘ゲーム好きにも伝わって、歓迎されると思いますから。

ももち:その頑張って作られたよいゲームが、こんなに楽しいんだということを自分たちが試合で見せて、また盛り上って……という感じにお互いに高めあっていければいいなと。

ふ〜ど:もう、一蓮托生みたいなものですから(笑)。

──では最後に、PlayStation®.Blogをご覧の方々にメッセージをお願いします。

綾野:東京ゲームショウのプレイアブル出展も大いに盛り上がっていましたが、今度行なうベータテストも10万人規模と、こちらもかなりの盛り上がりになると思います。会場で体験できなかった方は、ぜひPS4®を購入していただいて、PlayStation®Plusに加入して、ステージで発表させていただいたベータテストに参加していただきたいですね。

杉山:東京ゲームショウでは試遊台に長蛇の列を作っていただいて、本当にありがとうございました。この盛り上がりをベータテストにもつないでいきたいと思っています。前回のベータテストではいろいろとユーザーの皆さんにご迷惑を掛けてしまい申し訳ありませんでしたが、今回は前回のような問題を解消して、日本だけで10万人を対象に参加枠も拡大していますので、ぜひご参加ください。もう「PS4®持っている人はみんな参加しているぞ!」という勢いになるくらい、参加していただけると嬉しいです(笑)。また、PS4®版『ウルトラストリートファイターIV』も発売中ですので、『ストV』を待ちきれない方はこちらで腕を磨いていただいて、発売を楽しみにお待ちください。

ふ〜ど:『ストV』はプロ格闘ゲーマーになるならこれ! というゲームになると思いますし、完全新作なのでみんなが平等です。出てすぐに始められれば、僕らと同じところで戦えるゲームになると思いますし、そこから出てくる方を待っています!

ももち:PlayStation®.Blogを読んでいる方の中には、プロゲーマーという存在を初めて知る方もいると思います。今回のステージやこれから始まるベータテストで、格闘ゲームとそのプロに興味を持っていただいた方は、ぜひ『ストV』から格闘ゲームの楽しさに触れていただけたらいいなと思います。

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