2016年1月21日(木)の発売を予定している『ジャストコーズ3』は、オープンワールドアクション「ジャストコーズ」シリーズの最新作。プラットフォームがPlayStation®4になったことにより、広大なオープンワールドはもちろん、グラフィックやアクション、武器や乗り物など、さまざまな要素が進化を遂げている。
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「東京ゲームショウ2015」の開催にあわせて、本作の開発を手掛けるAVALANCHE STUDIOSのゲームディレクターRoland Lesterlin氏が来日。Lesterlin氏は自らの手によるプレイを交えながら、本作の見どころについて語ってくれた。
AVALANCHE STUDIOSのゲームディレクターRoland Lesterlin氏。
■進化を遂げたオープンワールドを縦横無尽に駆け巡る
広大なオープンワールドを地面だけでなく空までも自由に動き回れるのが、「ジャストコーズ」シリーズの魅力のひとつ。Lesterlin氏は、「オープンワールドをつくるのは簡単ではありませんが、『ジャストコーズ3』では今までにやりたかったことを、愛情を込めてつくっています。広大な世界をただ単純につくるのではなく、童心に戻ってワクワクしながら楽しめるような世界をつくりたかったんです」と、本作におけるオープンワールド制作についてのこだわりを語った。
『ジャストコーズ3』でプレイヤーこと主人公のリコ・ロドリゲスが訪れるのは、地中海に浮かぶ1,000平方kmの面積を持つ島々「メディチ島」。Lesterlin氏は本作の舞台が地中海となった理由について、これまで地中海を舞台にしたオープンワールドのゲームがあまりなかったことに触れた。そして地中海はLesterlin氏もバケーションで行きたいと思っていた場所であり、ユーザーから見ても絶対に綺麗だと思ってくれる場所なので、今回の舞台に決定したそうだ。
Lesterlin氏は実際にゲームをプレイしながら「メディチ島」の美しい景観を披露してくれた。『ジャストコーズ3』のオープンワールドはとても広大で、目に見える場所へはほとんど実際に行けるという。さらに、横の広さだけでなく縦の広さにもこだわり、開発において非常に重視している部分だと語ってくれた。当然のことながら、単純に高低差を付けているのではなく、縦に広くなった場所に何を配置し、どういった地形にするのかを計算しながら、世界を構築しているという。
■前作とは独立したストーリー&簡単操作で、シリーズ未経験者でも大丈夫
本作の舞台となる「メディチ島」がある「メディチ共和国」は、主人公リコの母親の故郷とのこと。そのため、リコの過去を語るうえで避けては通れない場所なのだと、Lesterlin氏は語った。ただし、従来のファンがニヤリとするような要素はあるものの、物語に前作までとの直接的な関係はなく、本作のみの知識で楽しめる独立したストーリーが描かれるそうだ。また、簡単な操作でリコを自在に動かせるつくりになっているので、前作までをプレイしていない人でも操作につまずくことなく、手軽にプレイできるという。
■第3の空中移動手段「ウイングスーツ」
「ジャストコーズ」シリーズには、自在に展開できる「パラシュート」、ワイヤーを使った「グラップリングフック」という空中での移動手段があり、さらに本作ではムササビのように空を滑空する新アクション「ウイングスーツ」が追加された。これらを駆使することにより、縦にも広くなったオープンワールドを自由自在に探索できるそうだ。
Lesterlin氏が操作するリコが「グラップリングフック」を建物の屋根に射出し、ワイヤーを巻き取り一気に屋根の上へ移動。その勢いのまま「パラシュート」を展開し、しばらく空を移動したところで「ウイングスーツ」に切り替えるという、3種の移動手段を組み合わせた軽快な動きを披露してくれた。
各アクションの切り替えがとてもスムーズなことに驚いていると、Lesterlin氏はリコだけで2,500ものモーションを用意していると教えてくれた。「グラップリングフック」の高速移動後に足を滑らせるモーションや、体勢を立て直すモーションといった”つなぎ”の動作アニメーションを数多く用意したことで、プレイヤーが違和感を覚えないようなスムーズなアクションを実現しているそうだ。
また、前作よりも「パラシュート」の移動速度を遅くし、空中でも銃などで敵を狙いやすくなっているという。しかし、狙った場所へ的確に素早く移動できる「グラップリングフック」と「パラシュート」との間で速度の違いによるギャップが生じてしまったため、その間を埋める移動速度の「ウイングスーツ」が誕生したそうだ。
■物理エンジンの導入による破壊の美学
Lesterlin氏がプレイの際にじっくりと説明してくれたのが、「ジャストコーズ」シリーズの魅力のひとつとなるオブジェの”破壊”。前作までは、破壊可能なオブジェに体力ゲージのようなものが設定されており、それがなくなるとオブジェが壊れる仕組みだったそうだが、本作ではそれを撤廃。物理演算によるリアルな破壊を実現していると語ってくれた。
その例として、Lesterlin氏は「グラップリングフック」のワイヤーを利用して看板を手前に引き倒すシーンや、石像の腕の先端と胸部へワイヤーを打ち込み、まるで石像の腕が自分を抱きかかえるように折れていく様子を披露してくれた。
もちろん「グラップリングフック」のワイヤーだけでなく、ロケットランチャーや爆弾を用いた破壊も可能。Lesterlin氏は大きな橋に爆弾をいくつか設置し、「あとはこのボタンを押すだけで橋が壊れますよ」とコントローラーを渡してくれた。恐る恐るボタンを押してみると、確かに橋は壊れたのだが、爆弾の設置場所や個数が悪かったせいか、Lesterlin氏が思い描いていたような壮大な破壊にはならなかった様子。しかし、中途半端に残った橋は、物理エンジンによる破壊がリアルであることの証明でもあった。
■豊富な武器や乗り物とアップグレード要素「GEAR MOD」
武器についての説明では、複数の敵をロックオンできるロケットランチャーが印象に残った。敵をロックオンする軽快な音や、発射後に敵を追尾して一斉に弾が分かれていく様子は病み付きになりそうだ。Lesterlin氏によると、ユーモアのある武器を開発するのが大好きなスタッフがおり、アイデアには恵まれているとのこと。武器は何種類あるのか尋ねたところ、「武器の定義が難しいですね。たとえば、本作では乗り物も武器になりますから」とLesterlin氏は笑みをこぼした。
『ジャストコーズ3』には80種類以上の乗り物が用意されており、移動はもちろん攻撃の手段としても活躍するとのこと。また、「GEAR MOD(ギア モッド)」という武器や乗り物のアップグレード要素があり、「チャレンジ」をクリアしていくとさまざまなアップグレード要素が解放されるという。
その例としてグレネードを挙げたLesterlin氏は、「GEAR MOD」によるアップグレードをオンにすると、物体に触れただけで即座に爆発するよう設定したり、人や車に当たったときだけ爆発するようにできたりすると語った。また、乗り物による「GEAR MOD」のアップグレードの例として、ニトロによる高速移動で軽快なドリフトを決めるトラクターを披露してくれた。アップグレードには、乗り物にジャンプアクションを追加するものもあるようだ。
「GEAR MOD」によるアップグレードを使うかはプレイヤーの自由。オンオフの切り替えもでき、さまざまな選択肢がプレイヤーに与えられるという。
■発売を心待ちにする日本のユーザーへメッセージ!
『ジャストコーズ3』の解説を締めくくる最後の言葉として、Lesterlin氏は日本のユーザーに向けてメッセージを送ってくれた。
「早く日本の皆さんにプレイしていただきたいですね。『ジャストコーズ3』はプレイヤーの想像力をものすごくかき立てるゲームになっています。PS4®は動画の撮影や配信が容易なので、シェア機能を活用したソーシャルな遊びも楽しんでいただければと思います。「ウイングスーツ」も気に入ってもらえるでしょうし、破壊のすごさも味わってほしい。山の頂上から「ウイングスーツ」で一気に降りることもできますし、存分に楽しんでいただきたいです」
『ジャストコーズ3』は、2016年1月21日(木)の発売を予定している。広大なオープンワールドを自在に駆け巡り、破壊の美学を堪能できる日を期待して待とう!
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Just Cause 3 © 2015 Square Enix Ltd. All rights reserved. Developed by Avalanch
e Studios. Published by Square Enix Co., Ltd.
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