■新たな武器やマップの特性が
これまでにない爽快感や勝負の駆け引きを生む
昨年9月のサービス開始から早くも2年目に突入、全世界2,000万人のプレイヤーを熱狂させ続けるSFアクションシューティング『Destiny』。9月17日(木)に発売された『Destiny 降り立ちし邪神』(以下『降り立ちし邪神』)では、キャラクターのレベルアップ方法や装備に関するシステムが見直されたほか、新たなストーリー、レイド(高難度協力ミッション)、新武器など、多数の新コンテンツがプレイヤーを待ち受けている。
メディアセッションのプレゼンターは、本作の開発スタジオである米国BungieのリードエンジニアLuis Villegas氏と、ローカライズマネジャーTom Slattery氏の2人。『降り立ちし邪神』のどのような点が新しくなったのか、そして見どころなのかを解説した。
リードエンジニアのLuis Villegas氏。
ローカライズマネジャーのTom Slattery氏。
まず2人は、新コンテンツについて説明。邪神オリックスやその本拠の超巨大戦艦ドレットノートの登場、キャラクターレベル40までの開放、戦闘スタイルを左右するサブクラスに｢サンブレーカー｣｢ナイトクローラー｣｢ストームマスター｣の3つが追加されたこと、新たな対戦ルール｢暁光(ぎょうこう)｣｢カオス｣｢ゾーンコントロール｣の登場など、これまで発表された『降り立ちし邪神』の情報が改めてまとめられた。
そして話は『Destiny』ファンが半年以上も待ち望んだ、新たなレイドの詳細へ。9月18日(金)午前10時(太平洋標準時)、日本では9月19日(土)午前2時からプレイ可能となるレイドミッション｢邪神、滅びる｣は、『降り立ちし邪神』の物語のグランドフィナーレになるとのこと。すべてのプレイヤーがいつかはクリアしたいと願う、大きな目標となるのは間違いないだろう。
しかしその難度は、まさにエンドコンテンツと呼ぶにふさわしいもの。レベルを40まで上げたトップレベルのプレイヤーが集まっても苦戦するように設定されているらしい。｢攻略のカギとなるのは新たなサブクラスを使いこなすこと、そして優秀なメンバーを集めることです｣とVillegas氏。サンブレーカー、ナイトクローラー、ストームマスターのサブクラスでゲームを遊びこみ、そのスキルやアビリティを使いこなし、さらにゲームを継続的にプレイしている仲間と一緒に挑戦することがポイントというわけだ。
もちろん、従来からあるサブクラスでも攻略は可能で、どんな戦い方が生まれてくるのか、Bungieのスタッフたちは今から楽しみにしているらしい。余談だが、Bungieにはユーザーがネットにアップしたプレイ動画をチェック、分析する仕事を専門にしているスタッフもいるそうだ。
また、厳しいレイドミッションで通用する武器は、新たに追加される武器だけとは限らないそうで、従来の武器を鍛えたり、新武器の中から従来の武器の進化版を見つけて使うことも可能。Slattery氏は｢(1つの装備枠に強力なヘビーウエポンを)全部詰めこんで戦いに持っていきたいですか？ それはともかく、今回の新しいヘビーウエポンには必ず驚くと思います｣と冗談を交えてコメントした。また、新しいキャラクターを作って新装備を集めながらプレイするのも楽しい遊び方になるだろう、とのこと。
セッションの終盤、サービス開始から1年が経過したことへの感想を求められたVillegas氏は、｢(続けてこられたことが)とてもうれしい。武器やミッションのバランス調整などのアップデートはユーザーの反応を糧にしている｣と語った。それに続けてSlattery氏は｢発売までは自分たちだけで完成度を上げるしかないが、今はユーザーからの反応があるので、発売前より作りやすいとも言える｣と加えた。
今回のセッションを通じて伝わってきたのは、Bungieのスタッフたちが、ユーザーコミュニティでの反応を参考にしているだけでなく、何よりも励みにしているということ。ゲームの完成度を高めて発売するだけではなく、ユーザーとともに楽しみ、その反応を受け止め、1つのゲームをじっくりと育てていく。こうしたBungieのゲーム作りの哲学が『Destiny』、そして『降り立ちし邪神』の｢ついつい遊び続けてしまう｣魅力の源なのかもしれない。
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