妖魔との戦いに辛うじて勝利した人間たち。だが妖魔の長である「夜の君」は、己の「蒼き血」をまき散らして果てる。その呪われた血を浴びたモノたちは邪妖と化し、闇に蠢いて人々から夜の安らぎを奪う。そうして、世界は”よるのないくに”となった──。
長寿タイトル「アトリエ」シリーズや奥深い世界観を持つ「サージュ・コンチェルト」など、根強いファンの多いガストブランド。その新作として注目されているのがPlayStation®4/PlayStation®3/PlayStation®Vitaの3機種同時展開タイトルとなる『よるのないくに』だ。
■発売日は9月17日に変更
ガストとコーエーテクモのシナジー効果による新機軸タイトル
7月24日(金)、コーエーテクモゲームス本社にて開催された完成発表会では、まず同社代表取締役社長の鯉沼久史氏が登壇。昨年10月にコーエーテクモゲームスと合併し「ガスト長野開発部」として変わらずその個性を発揮し続けるガストブランドについて、「アトリエ」「サージュ・コンチェルト」に続く第3軸として「新たなチャレンジ」を行なえる体制を築いた、と強調した。
続いて『よるのないくに』総合プロデューサーである井上忠信氏のスピーチ。ガストが本来持つキャラクター性とRPGとしての物語性を引き立てつつ、そこに「アクション」という新たな要素を加味できたことが「ガストがコーエーテクモゲームスと合併したことのシナジー(相乗)効果」と語る。さらに、「影牢」「零」シリーズのプロデューサーを務めた菊地啓介氏を開発プロデューサーに迎えたことで一層のシナジーを生み出せたと、その手応えをアピールした。
そして、菊地啓介プロデューサーが登壇し、作品のプレゼンテーションが始まる。その冒頭、ひとつ重要な情報が明かされた。それは、さらなるクオリティの作品を届けるため、発売日が9月17日(木)へ変更されたこと。「お詫びとして、初回特典に加えてオリジナルのカスタムテーマをご用意します」と菊地氏。また「お待ちいただいていたみなさまには、その分楽しんでいただけるものを提供します」と力強く語った。
■少女たちの友情ゆえの葛藤が見どころ
壇上では、ゲーム映像を交えて菊地氏が『よるのないくに』の見どころをプレゼンテーション。「蒼き血」によって「半妖」と呼ばれる存在になってしまった主人公の少女アーナスは、邪妖たちを倒しつつ、「聖女」と言う名のいけにえにされた親友リュリーティスを守るというストーリーラインが紹介される。
「アーナスとリュリーティス、その互いの友情ゆえのすれ違いや葛藤が物語の大きなテーマです」と菊地氏は語る。
さらに戦闘システムでは、アーナスをサポートする”従魔(セルヴァン)”について紹介。攻撃を支援する「アタッカー」タイプや回復・防御に尽力する「サポート」タイプなど、その編成による戦略性がポイントとなる。「戦闘によって得られる”依代”で従魔と契約し、従魔をパワーアップしていくことも重要なポイントのひとつです」と菊地氏。
またアーナス自身の「変身」による戦闘スタイルの変化についても紹介される。キュートな外見と素早いアクションが特長の「ラビットフォーム」、魔法で敵を翻弄する「ファントムフォーム」などを使い分けるのが醍醐味だ。要所に立ちふさがる「大型邪妖」との戦いにも、こうした戦略的アクションは重要になるだろう。
続いて、主人公アーナスを演じた声優M・A・Oさんと、キャラクターデザインを担当した四々九氏が、ゲストとして壇上に。作中でのキャラクター造形やフォームごとの演じ分けなど、さまざまなトークが繰り広げられた。また、このイベントのために作られたというストーリーをM・A・Oさん自身の生声が彩る朗読会も披露された。
■初回封入特典として「がすとちゃん」も登場!
完成発表会の最後には、サプライズとして新たな情報がもたらされた。それは、初回封入特典としてガストのイメージキャラである「がすとちゃん」を従魔にできるダウンロードコードを添付するというもの。「がすとちゃん」がゲーム本編に登場するのはこれが初。ガストの本気が感じられるプレゼントだ。
(C)コーエーテクモゲームス (C)2015 IDEA FACTORY / COMPILE HEART
ガストの、そしてコーエーテクモゲームスの新たな看板のひとつとなるであろう『よるのないくに』。そのリリースに向けて期待がさらに高まる発表会であった。
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