カプコンTV&プレコミュCafeのコラボ『ストリートファイターV』クローズドベータテスト特番をレポート! プロゲーマーの熱き拳がぶつかり合った!!【特集第3回/電撃PS】

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カプコンTV&プレコミュCafeのコラボ『ストリートファイターV』クローズドベータテスト特番をレポート! プロゲーマーの熱き拳がぶつかり合った!!【特集第3回/電撃PS】

2016年春に発売が予定されている『ストリートファイターV(以下、ストV)』。そのクローズドベータテストの開催を記念して「カプコンTV!」と「プレコミュCafe」のコラボ特番が放送された。番組に参加したのは『ストV』プロデューサー・杉山晃一氏、「カプコンTV!」アシスタント・池田ショコラ氏、「プレコミュCafe」MC・渡辺浩弐氏、「プレコミュCafe」アシスタント・加藤京子氏、アルコ&ピース・平子祐希氏、プロゲーマー・ももち氏、プロゲーマー・チョコ氏、プロゲーマー・ふ~ど氏、マスクマン1号、マスクマン2号の計10名。参加者の紹介後、杉山プロデューサーから『ストV』クローズドベータテストについてのお詫びとともに、あらためて今回のクローズドベータテストと同じ120時間ぶんを日本のユーザーに提供する機会が設けられると発表された。また、今回のクローズドベータテストにアクセスしてくれたユーザーには『ストV』発売時に何かしらの特典がプレゼントされる予定とのことだ。

■わかりやすくも深い情報満載! ももち氏によるキャラクター解説

番組参加メンバーによる挨拶と杉山プロデューサーによる、クローズドベータテストの今後についての話が終わると、プロゲーマー・ももち氏によるキャラクター解説が行なわれた。解説の対象となったのはクローズドベータテストで使用できるリュウ、春麗、ナッシュ、ベガ、キャミィ、バーディーにケンを加えた計7名。解説では各キャラクターの基本性能だけでなく、勝つためのカギになりそうな技などの細かい話も聞くことができた。

最初に取り上げられたリュウは、波動拳や昇龍拳といったおなじみの必殺技を持つキャラクター。ももち氏の解説中にふ~ど氏が「『ストV』で使用キャラクターに悩んだらリュウが安定」と語ったとおり、スタンダードな性能が魅力のようだ。そのなかで、ももち氏がピックアップしていたのが立ち強キック。斜め上に素早い回し蹴りを繰り出すこの技は対空に使えるのはもちろんのこと、地上の相手にカウンターヒットさせると相手が長時間のけぞり、さまざまな技で追撃を行なえるそうだ。また、リュウはVトリガーの電刃練気も強力な様子。このあとレポートするチーム戦の合間に「電刃練気中は波動拳をためることができ、最大までためるとガードクラッシュを引き起こせるという特性もあるため、通常よりも波動拳を使った立ち回りに緩急をつけやすい」と語っていた。

続いて解説された春麗は、クローズドベータテスト版では最も動きの速いキャラクター。Vスキルの鸞脚で空中に移動できるため、ここからの攻めが強力とのことだ。解説中のプレイでは鸞脚をヒットさせたあとに鷹爪脚(空中で↓+中キック)を3発当て、EX百裂脚でフィニッシュするというコンボも見せてくれた。また、春麗はしゃがみ中パンチで飛び道具をくぐりながら攻撃できるため、リュウなどと対戦する際には重要な技になるそうだ。ただし、しゃがみ中パンチはガードされた際のスキが大きいため、乱用は危険という点も補足していた。もう一点注目だったのはVトリガーの錬気功。『ストV』は中or強の通常技を相手がガードしても削りダメージを与えることができるため、中or強の通常技が多段ヒットするようになる錬気功を発動すれば削りダメージだけでも十分な戦力となるようだ。

3人目に解説されたナッシュは通常技の攻撃発生こそ遅いが、攻撃判定の大きさや攻撃の持続時間に優れているそう。ももち氏はソニックブームがコマンド技になったぶん、意外とスキが大きいという点に注目していた。また、コンボのダメージが高く、使っていて気持ちのいいというのもナッシュの特徴のひとつ。プレイ中にはターゲットコンボから別のターゲットコンボにつないで必殺技を決めるといったコンボを見せてくれた。このターゲットコンボのなかには相手にガードされても問題ないものもあり、ナッシュの立ち回りの要となるようだ。

『ストV』で上着の丈が伸び、より悪の総帥らしさを増したベガ。これまでのシリーズで通常技が強力だっただけに、ももち氏の解説も通常技にある程度重点が置かれていた。なかでも『ストV』で重要になりそうだったのが近距離立ち強キックとしゃがみ強パンチ。前者はガードされてもベガが有利になり、後者は対空技として使いやすそうとのことだ。また、必殺技のなかでは新必殺技のサイコブラストがガードされてもスキが少なく、ヒットすれば相手がダウンするため使いやすいそう。解説中にはVトリガーの”必殺技を別のEX必殺技でキャンセルできる”という特性を生かしたコンボも見せてくれた。

キャミィは『ウルトラストリートファイターIV』と使い勝手が似ているというのが、杉山プロデューサーの弁。ももち氏によると『ストV』では珍しく、しゃがみ弱パンチからしゃがみ中パンチがつながるのでコンボが狙いやすいそう。『ストV』は先行入力(攻撃の硬直時間の終わり際に次の攻撃を入力すること)で入力ができるため、入力自体もそう難しくはないとのことだ。ほかにも→+強キックがリュウの鳩尾砕き(→+強パンチ)のように攻めに使える、立ち中パンチから立ち強パンチにつながるなど、通常技や特殊技に重点を置いた解説を聞くことができた。

ふ~ど氏が『ストV』でのお気に入りと語るバーディーは、通常技の攻撃発生が遅いもののリーチが長く攻撃力も高いキャラクター。ももち氏の解説では、Vスキルのブレイクタイムを使えばVゲージがたまるという点がピックアップされていた。ほかのキャラクターのVスキルは”相手に当てたとき”や”飛び道具を受け止めたとき”など、条件があることを考えるとバーディーのVスキルは強力なようだ。そしてVゲージを消費して使うVトリガーも非常に強力な様子。なお、杉山プロデューサーいわく「じつはバーディーが飲んでいるドリンクはデビルカロリーという名前で1缶4,000キロカロリーある」とのこと。「バーディーが現在のように太っていることも今後バックグラウンドで語られる」そうなので、今後の情報に期待が高まる。

最後に解説されたケンは、とにかく攻めが強力なキャラクターだそう。その立ち回りを支えるのが前方にダッシュするVスキルの奮迅脚。通常技をキャンセルして奮迅脚を繰り出し、相手に接近しつつスピーディに攻めを継続できるのが『ストV』のケンの魅力らしい。

杉山プロデューサーは「上級者に好まれそうなキャラかも」と語っていたが、ケンはVスキルだけでなくVトリガーのヒートラッシュ発動時にも自動でダッシュするなど、相手を画面端へと追い込んでいく能力に非常に長けているようだ。

■プロならではの試合運びから大番狂わせまで見られたスペシャルマッチ!

7キャラクターに及ぶ解説後、番組参加者による対戦企画がスタート。この対戦は3人1組のチーム戦で、ももち氏率いるチームが先鋒マスクマン2号、次鋒杉山プロデューサー、大将がももち氏。そしてふ~ど氏率いるチームが先鋒マスクマン1号、次鋒チョコ氏、大将がふ~ど氏という構成となっていた。なお、対戦企画のルールは以下のとおり。

<対戦企画ルール>

・先鋒及び次鋒は3試合先取で勝利
・大将は5試合先取で勝利
・試合に勝った場合、次の試合ではキャラクターを変えなければならない
・先鋒は1試合だけ大将に助けてもらえる

<先鋒戦:マスクマン2号VS.マスクマン1号>

対戦の火ぶたは2人の怪しいマスクマンによって切って落とされた。プロゲーマーや杉山プロデューサーからの厳しいダメ出しをされながらも一進一退のまま試合は進んでいき、3試合終了した時点でマスクマン1号が2試合勝利と一歩リード。あとがなくなったマスクマン2号はももち氏に助けを求め、4試合目はももち氏VSマスクマン1号という形に。

危ない場面もあったが、ももち氏の勝利で勝負は最終戦にもつれ込んだ。ここで4試合目にマスクマン2号が助けを求めたように、マスクマン1号も大将ふ~どにラブコール。5試合目はマスクマン2号とふ~ど氏で試合が行なわれた。マスクマン2号はももち氏の解説プレイ中に対戦相手を務めていたが、ここまでまったく見せ場のなかった悲しき覆面男。しかし、この試合でふ~ど氏に勝利するというまさかの大金星をあげ、ももちチームが先鋒戦に勝利する形となった。

<次鋒戦:杉山プロデューサーVS.チョコ氏>

続いて行なわれた次鋒戦はプロデューサー対プロゲーマーという、異色の対戦カード。とはいえ杉山プロデューサーは『ストV』の練習を十分に積んでおりキャミィ、ナッシュ、ベガ、春麗とキャラクターを使い分けながら善戦を繰り広げていた。最終的に次鋒戦はチョコ氏の勝利となったが、その立ち回りはプロゲーマー相手にも通用する確かなものを感じた。また、この次鋒戦で注目だったのが2試合目のナッシュVS.ベガ。杉山プロデューサー操るナッシュがチョコ氏操るベガのEXヘッドプレスでとどめを刺される展開が続いたが、ももち氏によると「ベガのEXヘッドプレスは落下位置を調整すれば相手をめくれる(相手のガード方向を通常とは逆にできる)」そう。ここでも、ももち氏の『ストV』への深い知識を聞くことができた。

<大将戦:ももち氏VS.ふ~ど氏>

両チーム1勝ずつしたため、勝負は大将戦へ。対戦格闘プレイヤーなら誰もが見たいと思うだろう、ももち氏とふ~ど氏による直接対決となった。なお、この試合は日本でのプロゲーマー同士による初の『ストV』エキシビジョンマッチ。そういった意味でも注目度が高かった。試合内容も濃密で、1戦目にふ~ど氏がケンの波動拳を見てから相打ち目的で真空波動拳を繰り出せば、2戦目はふ~ど氏のナッシュが繰り出すソニックブームをももち氏が異常なほどの精度でベガのサイコリジェクトを使いかき消すとすべてが見どころ。

5戦目でももち氏が削りダメージによるKOを狙って繰り出したナッシュのクリティカルアーツに削りダメージがなかったなど、わずかに知識が足りていない部分もあったがプロゲーマー同士の試合らしい、ていねいながら激しい試合が繰り広げられていった。勝負は9試合目までもつれ込んだが最終的にももち氏のリュウがふ~ど氏のバーディーに勝利し、1時間以上に及ぶ対戦企画はももちチームの勝利で幕を閉じた。

ももち氏の解説に見どころ満載の対戦企画と大盛り上がりのうちに終了した本特番は、『ストV』に興味がある人なら誰でも楽しめるもの。生放送は終了したがタイムシフトで視聴できるので、気になる人はその目で映像を確かめてほしい。最後にプロゲーマー3名に『ストV』へのコメントをもらったので、こちらも要チェックだ。

ももち氏

特番はワイワイしながらガチの空気もあり、ユーザーさんも楽しく見られたのではという満足感があります。ですが、各キャラクターの解説は、少々準備不足だった面もありましたので、またこういう機会があればもう少し勉強してみなさんに情報をお伝えしていきたいですね。『ストV』は「ストリートファイター」シリーズらしさを残しながらも新作感のあるタイトルです。PVや今日の配信でお見せできたように映像は抜群にきれいですし、操作感もいいのでこれからキャラクターが増えてシステムも煮詰まった結果、どういうゲームになるのか楽しみですね。とくに『ストV』のケンは使っていて楽しいキャラクターですよ。これまでのシリーズに触れている人だと守りに不安を感じる面もあるかと思いますが、それを補って余りあるほど強力な攻めが魅力的です。やはり対戦格闘は自分から能動的に攻める方が楽しいですし、『ストV』は攻めが強力なゲーム性になっていますのでぜひ触ってみてほしいですね。

ふ~ど氏

プロゲーマーという立場で放送に参加しましたが、『ストV』はプレイしていないので正直特番に参加する前は不安もありました。ですが、終わってみればけっこういいプレイができましたし、プレイ中に自分たちが成長しているところも見てもらえたのではと思っています。そういう円熟期に達したゲームとは違った部分が見られるのは、新作タイトルだからこそではないでしょうか。『ストV』はしゃがみグラップルディフェンス(『ストIV』シリーズで強力だった防御テクニック。投げ技を含めた相手の攻めに高い効果を発揮する)が行なえなくなったことで、ダウンからの起き上がり時などの攻防が大きく変化しているのでそこが楽しみですね。特番では現在公開済みのキャラクターのうち7キャラクターに触れることができましたが、個人的にはナッシュとバーディーに注目しています。ナッシュはVトリガーのソニックムーブを含めた立ち回りが強そうで、バーディーは逆に圧倒的な攻撃力が魅力。とくにバーディーは正式サービス後もすすんで使っていきたいと思っています。まだクローズドベータテストということで、これからシステムも調整や追加があるかもしれませんが、個人値にはEXゲージの使い道がもうひとつ増えてくれたらうれしいですね。

チョコ氏

『ストリートファイターIV』が初めてプレイした対戦格闘だったということもあり、新しい対戦格闘である『ストV』の特番への参加には「いいプレイを見せられないのでは……」という不安がありました。ですが、特番では『ストV』を楽しんでいるという部分は伝わったかと思いますので、その点には満足しています。新作タイトルのプレイというのは幅広く対戦格闘をプレイしてきたわけではない自分にとってけっこうハードルの高いものですが、『ストV』はリュウが使いやすいので楽しんでプレイできています。ただ、私は野性的なキャラクターが好きなので、ネカリが使用できるようになったらネカリに浮気するかもしれませんね。あとは『ストリートファイターIV』で使っていたブランカが参戦してくれれば『ストV』には文句なしです(笑)。

アーカイブ映像はこちらです。見逃した方は是非ご覧ください!

https://www.youtube.com/watch?v=30UfUa9U1K4

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