ついに発売『ペルソナ4 ダンシング・オールナイト』! クリエイター陣が語る『P4D』の楽しさとは!?【特集第4回/電撃PS】

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ついに発売『ペルソナ4 ダンシング・オールナイト』! クリエイター陣が語る『P4D』の楽しさとは!?【特集第4回/電撃PS】

アニメ化もされ、多くのファンから支持を受けている『ペルソナ4』。『P4D』は、そんな『ペルソナ4』の人気の一翼を担っている楽曲にフィーチャーしたリズムアクションだ。自称特別捜査隊として、『ペルソナ4』の事件を解決に導いた主人公たちの新たなエピソードという点でも注目を集める本作。特集記事の第4回目では、どのようにして『P4D』が生まれたのか? そして本作が持つさまざまな魅力を、プロデューサー&ディレクターである和田和久氏にお聞きしたインタビューを掲載! さらに、本作にリミキサーとして参加された日比野則彦氏、三宅優氏、Lotus Juice氏、そして元祖『ペルソナ4』のコンポーザーである目黒将司氏、本作のコンポーザーである小塚良太氏からの動画コメントもお届け!

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前回までの記事はこちら

魂が命じるままに踊れ! シリーズ初のリズムアクション『ペルソナ4 ダンシング・オールナイト』の魅力に迫る!!【特集第1回/電撃PS】

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■プロデューサー&ディレクターの和田氏が考える『P4D』の魅力とは?

──ついに『P4D』の発売を迎えることとなりましたが、現在の心境はいかがですか?

和田和久氏(以下、和田。敬称略):発表からかなりの時間をいただいてしまったので、楽しみに待っていてくださった方には、本当にお待たせしました……! という気持ちです。ただ、そのぶん納得のいく形に完成させることができたので、感無量ですね。最後までがんばってくれたスタッフにはとても感謝しています。

──発売に先駆けて、公式HPでは数多くの動画も公開されていましたが、どのような反応がありましたか?

和田:さまざまな反応をいただけてうれしかったですね。キャラクター動画から順番に紹介していく形だったのですが、最初の主人公のダンスでなぜか爆笑されるというスタートで(笑)。制作側としては笑わせるつもりなどなかっただけに、ドキドキでした。ほかには、花村陽介の女性人気の高さを再認識できたり、白鐘直斗のイメージが変わったことへの反応など、各キャラクターへのファンの方のアツい想いを知ることができました。

――楽曲に対しての反応も大きかったですね。

和田:よくあれだけの豪華なアーティストを集められたものだと、いまさらながらに思います。ダンスゲームの楽曲もそうですが、ゲーム内のBGMもサウンドチームの小塚良太が気合いを入れて作っているので、そちらもぜひ聴いていただきたいですね。彼は、どこにBGMを使うかも決まっていないのに、気が付いたらものすごい数の曲を作っていたくらい気合を入れていたんですよ(笑)。

――サウンドという意味では、Lotus Juiceさんのナレーションも特徴的でした。

和田:Lotusさんのナレーションは、けっこうギリギリで突っ込んだ要素なんです。アイキャッチ用のタイトルコールだけでも20パターンくらい収録させていただいて、せっかくだから全部使おうと。ダンスゲーム前のアイキャッチはストーリーモード中も含めて22種類あるんですが、渋るプログラマーを説得するため僕が2日くらいで作りました(笑)。

──そうした先行して公開された要素のほかに、「ストーリーモード」もゲームとしての大きな軸とは思いますが、今回の物語はどういったコンセプトで制作されたのですか?

和田:タイトルにもあるように、”踊る”という要素が本作の最大の要となっています。その踊るという行為を「ペルソナ」的にはどのように解釈していくか、という部分を軸に物語を構築しています。時間軸もしっかり『ペルソナ4』の本編とからむように、格闘ゲームとして発売された『ペルソナ4 ジ・アルティマックス ウルトラスープレックスホールド(P4U2)』を制作している時点からすり合わせていました。完全に本編と切り離した番外編的な内容にならなかったのは、それが「ペルソナチーム」全体の「ペルソナ」という作品に対するこだわりなんです。

──そのストーリーはなぜ3年生チーム、2年生チーム、現実世界という3つの視点で描かれたのでしょうか?

和田:新しい物語を描くということは、彼らの新しい成長をどう描くかということでもあると考えました。そのなかで、主人公や陽介たち3年生チームは、ある程度成熟しているだろう、と。逆に久慈川りせや巽完二たち2年生チームは、今まで主人公たちに引っ張られてきた側なぶん、成長の余地がありました。キャラクターの組み合わせもデコボコでおもしろいので、そうした異なる魅力を持つキャラクターたちをそれぞれのアプローチで物語に関わらせたいと考えたのがはじまりです。また、そこに真下かなみという新キャラを加えることで、自称特別捜査隊のメンバーとはまったく異なる立場から事件の謎に迫る、もうひとつの軸を構築したいとも考えました。最終的には、そうした立場の異なるグループが力を合わせて、ひとつの真相にたどり着くという構成に仕上げています。

──真下かなみは、『ペルソナ4』にも名前のみ登場していました。そんな彼女をどのようにキャラクター付けされていったのでしょう?

和田:今回はリズムゲームになるということで、元々アイドルであるりせが活躍する物語にする予定でした。であれば、彼女の後輩アイドルであるかなみをフィーチャーして描くことによって、ここを軸にさらに物語が広がっていくのではと考えたわけです。井上マネージャーのセリフに「本物の才能を持つりせに対し、作り物のアイドルとして位置づけられていたかなみ」というものがあるのですが、かなみは才能を持たない普通の女の子としてキャラクターが形作られています。そのため、彼女がセンターを務める「かなみんキッチン」のメンバーも作られたキャラクターであり、デザインも作られた部分と本当の内面の二面性を表現したものを意識しています。

──ちなみに、ふだんのかなみが着ているTシャツにプリントされた”人生”には何か意味があるのでしょうか?

和田:ああいうダサい感じの服を気にせず着ちゃうキャラクターにしたかったのでしょうが、なぜ”人生”かは僕もわからないですね(笑)。スタッフの趣味なんだと思います。ちなみにあの文字は、発売時のパッチでランダムで変わる仕様を入れています。ギリギリのタイミングでバカバカしい要素だけど入れてくれってスタッフに頼んで実装してもらいました(笑)。

──数は何種類くらいあるのでしょう?

和田:人生のほかには、忍者とかハワイとか、全部で12種類用意しています(笑)。

──システム的な部分のお話もお聞きしたいのですが、初挑戦である”ダンスゲーム”を制作されていくなかで、苦労された点などはありましたか?

和田:一番苦労したのは難易度の調整ですね。EASYから最高難度のALL NIGHTまで全部で4種類の難易度を用意していますが、難易度が上がる際にリズムを合わせるだけではなく、譜面の構成が理不尽な配置にならないよう気を遣う必要がありました。どうしても難度を上げると、ノートを見失うような譜面になる危険性があったので、そこは注意して調整したつもりです。

──通常のノートのほかに、スクラッチも用意されています。これはどのようにして生まれた要素なのでしょう。

和田:当初スクラッチはなかったんです。ただ、テストプレイを重ねるなかでなにか物足りないと感じていて、思考錯誤の末、譜面がないタイミングでもDJ感覚で自由に自分の音を作れる要素として、スクラッチを導入しました。ただ、実際にゲーム内でどう扱うかは、スタッフとかなりの議論を重ねています。というのも、必須要素にすると難度が一気に上がってしまいますので。せっかく導入した要素ですし、ぜひ触れていただきたいという思いはあるので、フィーバーの条件にからめる形に落とし込むことにしています。

──たしかに、スクラッチも狙うと難度は上がりますね。攻略のコツみたいなものはあるのでしょうか?

和田:スクラッチは慣れも必要かと。譜面がないときに自分のリズムで触れるクセをつけておくと良いと思います。スクラッチは無視してもクリアできるので、最初はフィーバーリングだけ狙うのもアリですね。あとは、一点を集中して見るより画面全体を見てリズムを覚えるとノートのミスが減ると思います。体を動かして音楽にノることが一番大事かもしれません(笑)。

──では最後に、これからプレイされる「ペルソナ」ファンに向けて、メッセージをお願いします。

和田:『P4D』というタイトルは、リズムアクションというジャンルでありながら、かなりボリュームのあるストーリーも盛り込まれている珍しいゲームになっています。リズムアクションというジャンルが好きな方はもちろん、「ペルソナ」ファンも楽しめる内容になるよう、スタッフが精魂込めて制作したタイトルなので、楽しんでいただけると思います。

プロデューサー&ディレクター
和田和久

「ペルソナ」シリーズのデザインディレクションを経て、「P4U」シリーズではディレクターを担当。『P4D』ではプロデューサー&ディレクターとしてゲーム仕様全体を統括。アイキャッチ、UIなどデザイン作業も手がける。

■本作の楽曲を手がけられたコンポーザーからもメッセージが到着!

本作の楽曲に関わられたコンポーザーのみなさんからの動画メッセージが到着。本作に対する意気込みをひとことで紹介していただいた。

アトラス・コンポーザー
目黒 将司

『ペルソナ3』『ペルソナ4』など、多くのファンに支持される「Pサウンド」を世に送り出したコンポーザー。本作に使用されている楽曲の原曲はほとんどが目黒氏によるもの。

アトラス・コンポーザー
小塚 良太

『P4D』のミュージックコンポーザーを務め、テーマ曲の「Dance!」をはじめ、多くのリミックス曲を担当している。ダンスゲームの楽曲だけでなく、各モードのBGMの多くも氏によるもの。

サウンドディレクター/音楽プロデューサー
三宅 優

コンポーザー以外に、Eutronの別名でDJとしても活躍している。2011年までバンダイナムコゲームスに所属しており、『鉄拳(3以降)』シリーズ、『リッジレーサー(V以降)』シリーズなどの楽曲を手がけている。

gem impact代表取締役/作曲家
日比野 則彦

作曲家のほか、サックス奏者としても有名。「メタルギア・ソリッド」シリーズの『2』〜『4』、『ピースウォーカー』の楽曲を担当。ほかにも『ベヨネッタ』や『ラブプラス』など多くの作品に楽曲を提供している。

Lotus Juice

『ペルソナ3』以降のシリーズ作品の多くに楽曲提供、ボーカリストとして参加するヒップホップMC。ファンからは”アニキ”という愛称で呼ばれ、ライブやイベントなどでのファンサービスの濃さも有名。ゲーム以外に、アニメ作品などにも楽曲を提供している。なお、7月25日(土)には堺東Goithにて、2015年度初のワンマンライブとなるLotus Juice presents「蓮夏祭2015」を開催予定。スペシャルゲストとして平田志穂子さんも参加予定なので、「ペルソナ」ファンはお見逃しなく! イベントの詳細やチケット購入は特設サイトで!!


次回、第5回目の特集記事は、本作に用意された数々のダウンロードコンテンツを紹介! 衣装や楽曲など、『P4D』をより深く楽しめるDLCの全貌が明らかに!

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