『ファイナルファンタジーX-2』は、前作から2年後の世界を舞台にした、シリーズ初の続編作品。それまでの「ファイナルファンタジー」シリーズは、1作ごとに世界観もキャラクターも異なっていました。本作はシリーズで初めて、同じ世界、同じキャラクターたちによる続きの物語が作られるということで、ファンの間で大きな話題になりました。前回の『ファイナルファンタジーX』に続き、今回はこの続編について、キャラクターや特徴的なシステムなどを改めてチェックしてみましょう。
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前回までの記事はこちら
HDリマスターでよみがえる不朽の名作。今度はPS4™でさらに美しく!【特集第1回】
HDリマスターでよみがえったPS4™『FFX』をプレイレポート!【特集第2回】
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■新たな物語をつむぐ3人のキャラクターたち
ティーダたちの活躍により、世界を破壊する存在「シン」が倒され、破壊と再生の輪廻から開放されたスピラの世界。「シン」の驚異は去り、世界は「永遠のナギ節」と呼ばれる、平和な時代へと突入する。しかし平和なときは長くは続かず、今度は国や人種の違いによる人同士の争いが始まっていた。そうしたなか、遺跡をめぐり真の歴史を探るスフィアハンターとなったユウナは、ティーダによく似た人物が映る記憶のカケラ・スフィアの存在をキッカケに、仲間とともに新たな旅に出ることになる。
ユウナ
CV:青木まゆこ
2年前に「シン」を倒し、世界に永遠のナギ節をもたらした大召喚士。しばらくはビサイド島に引きこもっていたが、それを見かねたリュックの誘いにより、スフィアハンターとして世界を旅している。ティーダによく似た人物が映るスフィアを発見し、その真実を確かめるべく、再び冒険へ。
リュック
CV:松本まりか
ユウナの従姉妹で、ティーダたちとともに世界に永遠のナギ節をもたらしたアルベド族の少女。前回の旅と同様、ニギヤカ担当を自称する。ユウナより少し先にスフィアハンター「カモメ団」として、世界を旅して回っていた。
パイン
CV:豊口めぐみ
スフィアハンター「カモメ団」に属する寡黙な女性戦士。クールで口数も少なく、自分の過去を語ることはほとんどない。エボン教にかわってスピラの世界に台頭してきた「青年同盟」の面々とは旧知の仲のようだが、今では袂を分かっている。
■ドレスアップシステムで、バトルはさらに美しく!!
『ファイナルファンタジーX-2』のバトルは前作とは異なり、時間の概念を取り入れたATB(アクティブタイムバトル)が復活。さらに、ドレスフィア(ジョブのようなもの)を変えることで、戦闘スタイルや使用アビリティが変わるという「ドレスアップシステム」が大きな特徴となっている。ジョブを変えるたびに見られるユウナたちの華麗な変身シーンも、ドレスアップシステムならではの見どころといえる。ドレスフィアは、事前にリザルトプレートと呼ばれるベースアイテムにセットしておく必要があり、そのリザルトプレートも複数存在。どのリザルトプレートにどのドレスフィアをセットしておくかを考える戦略性も、本作のバトルにおけるポイントに!
■各地に散らばるミッションを、好きな順番でこなしていく
前作とは異なり、経験値をためてレベルアップしていくシステムとなったほか、ドレスフィアを育てることで、各ドレス(ジョブ)のアビリティなどが増えていく。さらに、ストーリー進行においては、ミッションセレクトシステムを採用。前作で登場したほとんどの地域に最初から行くことが可能で、それらの地域には、さまざまなミッションが待ち受けている。プレイヤーが好きな順番で各地をめぐり、自分だけの物語をつむいでいくことができるのも、本作ならではの見どころ。
■スフィアハンターとしての序盤の冒険をレポート
前回に引き続き、PlayStation®2版での攻略を担当したライターが、あらためてPS4™版をプレイ。昔の記憶を呼び覚ましつつのレポートをお届けしていきましょう。
ゲームのオープニングでは、大勢の観客のなか、ステージで歌い踊るユウナの姿が描かれます。前作の和をイメージした衣装から歌い手の衣装に着替え、バックダンサーを従えて踊る姿に、多くの人が「これは本当に「ファイナルファンタジー」なのか?」と驚いたものです。まさにシリーズの新時代を感じさせられた衝撃的で大胆なオープニングが、高精細画面でしっかりと再現されています。ちなみに本作の主題歌を担当したのは倖田來未さん。未見の人はぜひチェックしてみてください。
オープニングのあとは、ユウナたち3人と、ルブラン一味と呼ばれる3人組との追いかけっこ。ひと通りのバトルをこなしながら、本作ならではのシステムなども解説されていきます。本作でのバトルは、ATBとなっており、リアルタイムに進行する緊張感のあるバトルが楽しめます。パーティメンバーはユウナ、リュック、パインの3人。メンバーは最後まで変わらないので、安心して育てていけます。
ATBでの戦いの基本は、自分のターンになったらコマンド入力。テンポよくテキパキと動いてくれるので、ストレスはまったくありません。また、PS2®版では要素が多くて何をしているかわかりにくい部分もありましたが、画面が広くなったHDリマスター版では、かなり状況がわかりやすくなっています。また、PS2®版でもそうでしたが、3人の女の子の掛け声がとにかく豊富。女3人寄ればと言いますが、にぎやかな女性3人の戦いっぷりは、いろいろな意味で見どころ満載です。
そしてドレスフィア(ジョブ)をバトル中に変えていくドレスアップシステム。基本はジョブチェンジなのですが、ドレスを変えるごとにユウナたちの変身シーンが楽しめるのが大きな特徴。初期ドレスはユウナ=ガンナー、リュック=シーフ、パイン=戦士。最初は歌姫にしかドレスチェンジはできませんが、このドレスフィアを集めることで、いろんなジョブ(コスチューム)にチェンジできるわけです。
HDリマスターで高精細で美しくなった変身シーンを、ぜひチェックしてほしいです。なお変身シーンはショートカットも可能です。
最初のミッションをクリアしたあとは、本作の大きな魅力のひとつであるミッションセレクトシステムを楽しめます。世界ではいろんなもめごとが起きており、それらを自由な順番にめぐっていくことになるのです。ストーリーにはレベルが設定されており、ある程度ミッションを進めると、次のレベルが開放。各地で発生するミッションが変わっていきます。
序盤でいえば、ストーリーレベル1は、まずビサイド島でワッカを探すミッションののち、ザナルカンドでスフィアを探すミッションに! これをクリアすると、キーリカ島で新たなミッションが発生するので、これをクリアすると、ストーリーレベル1がコンプリートとなります。
もちろんこれは最短ルートの場合で、いろんな場所をめぐることで、イベントやバトル、ミニゲームなどを楽しむことが可能。最短で進むとレベルが足りないことも多いので、急がず慌てず、ゆっくりと各地をめぐっていくといいでしょう。
『ファイナルファンタジーX』の続編ではありますが、物語やシステムなど、多くの部分がまったくの別物となっているので、その変化を楽しみつつプレイするのがオススメです。
いよいよ発売が迫ったPS4™版ですが、次回はPS4™版での変化をもう少し具体的にお届けしていく予定です。お楽しみに。
『FINAL FANTASY X/X-2 HD Remaster』公式サイトはこちら
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