ゾンビだらけの街でサバイバルを楽しめる内容が全世界で大ヒットし、日本でも発売が明日に迫った『ダイイングライト』。本作の特徴は、昼と夜で大きく変わるプレイ感覚や、街を縦横無尽に移動できるパルクール要素だ。サバイバルホラーの楽しさにこれらが加わり、独特のプレイ感が生まれている。
この特集は、PlayStation®.Blogスタッフが序盤を実際にプレイし、その様子や所感などをじっくりお伝えしていこうというもの。前回の第1回ではゲームの基本部分である昼のプレイ感を紹介したが、今回は皆さんお待ちかねの(?)、夜のプレイ感をお伝えする。
—————————————
前回の特集記事はこちら
サバイバルだけじゃない! ドラマも!! 『ダイイングライト』プレイレポート 昼編【特集第1回】
—————————————-
■とにかく逃げて逃げて逃げるしかない!
このゲームをプレイしていると、クエスト遂行やアイテム探しに熱中しているうちに、いつの間にか太陽が沈みかけていたということがよく起こる。本当は気がついた時点で一刻も早く帰るほうがいいのだが、翌日また同じ場所に行くのも面倒なもの。また、主人公は懐中電灯を持っているので、あたりが暗くなっても行動できないわけでもない。しかしこの「あとちょっと、あとちょっと」という粘りが、帰りの道をさらに危険にする。
『ダイイングライト』の昼と夜の変わりぶりは、それはもう生半可なものではない。昼間の感染者たちの、いかにもゾンビっぽい緩慢な動きはスッパリ忘れていただこう。……実は昼にも「バイラル」という、音に反応して現れる素早い感染者が登場するのだが、夜のみ出現する感染者の脅威はその比ではない。
なんと醜悪な姿か! もちろん本当に恐ろしいのは姿よりも、そのスピードと強靭さ。初めて遭遇したときは、いきなり掴みかかられ、それだけで体力の2割近くを奪われてしまった。なんとか振り払って逃げようとするも、強力な追撃を食らい、わずか数秒のうちに体力のほとんどを失う事態に。もはや戦おうという気すら起きなかった。自分がどちらに進んでいるのかもわからないまま、とにかく逃げて逃げて逃げまくる。
が、しばらく逃げているうちに、こちらを追っている感染者の数がだんだん増えているような気がしてきた。画面右上のレーダー表示に目をやると……なんだ、この数は!? しかも囲まれつつある!
……実はこのゲーム、夜に懐中電灯を使っていると、感染者たちがこちらに集まってきやすいのだ。それに気づいたあとは、うかつに懐中電灯を使えなくなる。最初のうちは便利に使わせておいてこの仕打ち、である。
懐中電灯を短く点けて状況を確認し、少し移動したところでまた懐中電灯を使う。ジャンプアクションの部分でも夜は昼とは異なり、縦横無尽なパルクールではなく、密偵や工作員のような(いや主人公は工作員そのものだが)慎重かつ目立ちにくい動きが求められるわけだ。
動画でチェック! 「真夜中の逃避行」
ここで、初めて”夜の脅威”に遭遇したときの様子を動画でお見せしよう。その混乱ぶりや、進退窮まった状況、そして安全な場所にたどり着いたときの安堵感がわかっていただけるはずだ。
※ PS4™の実機上では解像度1080pだが、この動画上では解像度720p
■無事に帰りついたら、スキル習得や武器作成
実はこの『ダイイングライト』、夜に行動することにもメリットがある。敵を倒す、ジャンプして壁を上る、などの行動で得られる経験値が2倍になるので、スキルを習得するための「サバイバー」「スピード」「パワー」の各レベルが上がりやすいのだ。もちろん、ゲーム序盤はその効果をあてにするのは自殺行為だが、出先からなんとか拠点まで帰り着いたときに、なんらかのレベルが上がっていることは多かった。
スキルを習得するたびに安全に行動できる範囲が広がり、行動範囲が広がると達成可能なクエストが増える。そして新たなクエストを達成すれば、さらなる経験値を獲得し、また新たにスキルを習得できる。このサイクルを繰り返すことで、主人公はいつのまにか最初とは別人のような能力を発揮するようになる。
ゲームを10時間もプレイしたころには主人公もずいぶんと成長。もはや降下時にいきなり感染者に噛まれてしまうような、ひ弱な坊っちゃんではないのだ。
また、壊れてしまった武器を修理したり、集めた材料で新しい武器を作るのも、拠点に帰ってからのほうがよさそうだ。探索中、間違った改造を行ったり、貴重なアイテムを使ってしまうと精神的ダメージが大きく、その後の探索に響く気がした……。
ゲーム序盤はスリルたっぷりのサバイバルを楽しめるが、成長したあとは爽快なアクションや戦闘を楽しむことができるのも本作の魅力。PS4™なら、すでにやり込んでいる海外ユーザーのプレイ動画を簡単にチェックすることができるから、ゲームを進めた後の状態を見てみるのもひとつの手だ。
■開発会社Techlandとは
最後に、本作を制作したポーランドの開発会社Techland(テックランド)について紹介しよう。
Techlandは1991年に設立、PCやコンソールゲームの開発、販売、流通を行ってきた。Techlandが擁する「Chrome Engine 6」は世界でもっとも進んだゲームエンジンのひとつで、最新のプラットフォームをサポートするために作られた。そして近年は、ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメントとの共同による次世代サバイバルホラーアクションゲーム『ダイイングライト』を含む、いくつかの高度な技術のゲームタイトルに取り組んでいる。
代表作は、孤島を舞台にしたサバイバルホラーFPS『デッドアイランド』や、マカロニウエスタン風の物語を描いたFPS「コール・オブ・ファレス」シリーズなど。Techland作品はプレイヤー自身がその場に居るかのような臨場感だけでなく、シネマティックな物語体験ができるものが多い。『コール・オブ・ファレス 血の絆』は、夜のシーンの色彩がいかにもマカロニウエスタンらしく、こだわりが素晴らしい作品だった。
『ダイイングライト』のゲーム体験を際立たせているのも、まぎれもなく夜の場面なのである。
特集第3回は明日4月16日(木)、『ダイイングライト』の発売日に公開! 引き続きプレイレポートをお送りしつつ、『ダイイングライト』のオープンワールドゲームとしての魅力や、その魅力を最大限に活かすため、制作側がどんな工夫をしているかなどをお伝えする。
また、DLCの情報や、ローンチトレーラーなどの情報も満載。ぜひお楽しみに。
コメントの受付は終了しました。