今回はアラスカの先住民族が文化を継承するために作成されたアドベンチャーゲーム『Never Alone』を紹介します。担当チームのみなさん、よろしくおねがいします!
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どうも!イトゥです!!
寒いですな~ 寒いと、外出、ちょっと、やめようかなって、そしてゲームに手が伸びてついつい部屋でじっくりプレイ。。。
なんて日もありますよねっ。
クリエイターさん達はゲームプレイのみならずゲーム制作をしているとさらに外に出る時間がなくなってくるわけです。そうなってくるとかえって出かけようかなと反骨精神が沸き立ち(何に対してなのか??)思い切ったアウトドアをしたくなる。なんて極端なことをするときもあるわけですよ。
つい先日も仲良くさせていただいているインディーズというか同人クリエイターさんたちと一緒にスキーに行くという暴挙をw
ゲーム制作に没頭していると、普段運動不足になりがちなのでなかなかに危険な冒険でした。(´ー`;)
しかし、スキーをしていて気になったのが楽しむ人たちの姿です。今、外国の方多いんすね。3分の1は外国人かなという印象でしたよ。すごいな雪山の魅力。
そんなことを考えていたらふと、真っ白な銀世界の中で異文化に触れる体験があったな~って思い出して、自分が大好きなとあるゲームを紹介したくてたまらななくなってきました。
そのゲームが、文化を継承するためという新たらしいアプローチで作られたPlayStation®4専用ソフトウェア『Never Alone』。インディーズゲームというムーブメントがおきたからこそ、こんなゲームの新しい表現が出来上がったともいえる独創的なゲームです。
舞台はアラスカ、その大変に厳しい環境で暮らす先住民族のお話、実際の伝承民話「クヌーサーユカ」が土台となっているストーリー。ここまではゲームの設定としてもありそうなお話。
初めてゲーム情報を見たときにぐっと引き付けられたのは、ゲーム自体がこの地域の文化を後世に残すために作られたものであるという背景です。そして文化という無形物への実感や、その当時の体験、生活を擬似的にでも味わえるという観点で、文化伝承にゲームが最適だと文化保存にかかわる方々が判断されたこと。そこからゲーム制作体制を用意しゲームの中に文化を保存するという取り組みが生まれたこと。そしてその主役たるアラスカの先住民族の大いなる協力によりこのゲームが完成したこと。
ゲームの価値観に関してはもちろんいろいろな見方があるんですけど、ゲームにとって幸せな取り組みだなって思ったんです。
そして、そんな文化的にチャレンジしている取り組みと共に、目に入ってくるのは白く儚げな世界観と少女と白いキツネが寄り添う姿。想像するに大変に厳しいであろう極寒のアラスカを共に歩んでいくアクション。ゲームプレイ前にそんな様子を見ているだけで少し感動をして、じっくり体験をしてみたい。と胸をつかまれたのがこの『Never Alone』でした。
少しゲームプレイ内容も話します。
プレイヤーは狩りの好きな少女ヌナと、その相棒であるホッキョクキツネ。その2人がアラスカの大地で冒険し、生き抜く様がアクションゲームとなっています。主人公の「少女」と「キツネ」はボタンひとつでプレイヤーキャラとして切り替えが可能。それぞれ異なる能力や長所を持っていて、切り替えないと進行できない場所がある。このあたりいかにもアクションパズルゲームという印象で少し考えさせられる場所もあって楽しいです。あと2人プレイも可能。「おーい待ってー」なんて言いながらアクションするのもちょっと愉快。
また、キツネさんは世界に存在する「精霊」を可視化する不思議な力を持っているんです。この精霊の助けなしには幼い娘とキツネが北極圏で生き残ることはできない。だからこそ生きる者は協力をしていく。1人と1匹の絆と協力が生き残るためには重要で。そのやり取りをプレイしながら、進めながら、何だろう、感動するんです。数度目頭が熱くなるときが。。。ううっ。泣いてないもんっ!!
↑苦難を乗り越えるには2つの命が必要。極限の場所は命の貴重さがより実感させされる。それがゲームで伝わるなんて。
↑自然は時に厳しく、時に得られない美しさ、感動を与えてくる。そんなことを実感させられる1シーン。
↑中盤に訪れるとても印象的なシーン。ヌナが泣いている意味を考えると。ううっ。おっと。。。
そしてこういったゲームはなかったなーと思わされるのが、この先住民族と文化に関する背景の情報、映像がふんだんに収録されていること。プレイを進めるたびに見れる情報が増えていき、ストーリーとあいまって心の中に刻み込まれていく。日本にいながら、重要な文化に触れることができ、そしてその文化を少しだけ自分も語れるようになっていることに気づかされる。
改めて取り組みとして感動をおぼえる要素です。
と、ざっと紹介していきましたが、ゲームプレイ自体に関しては結構難易度は高くないというか、ゲーム経験者からすればスムーズに進行できるような難易度になっています。だからこそ、ドキュメンタリー映画というか映画を体験するというか、物語がしっかりと入ってきて、ゲームでの体験が心に残って行くことを実感できるかと。
本当にみなさんに遊んでいただきたい。ゲームちょっと離れていた方へも後世に残る作品としてやってみて!といいたくなる。是非、この寒い時期に、寒さの実感を伴いながら、でもちょっと心温まる気持ちをあじわえるこの作品。おすすめします!
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ありがとうございました!
次回の「インディーズゲーム探索隊」も、どうぞお楽しみに!
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